環境サステナビリティ計画2030
ラグビーは、120カ国以上でプレーされ、象徴的な国際大会や大勢のファンを有する、ますます人気を高めているグローバルスポーツです。
気候変動は社会のあらゆる側面に影響を及ぼしており、世界中のラグビーコミュニティにインパクトを与えていることから、ポジティブな行動を起こし、ネガティブなインパクトを最小限にとどめるため、ラグビーは重要かつ信頼性のある措置を講じる義務があります。
この「環境サステナビリティ計画2030」は、環境問題に取り組むための意思表明であると同時に具体的なロードマップであり、より健全で持続可能な社会に貢献するためにラグビーができること、すべきことを定めています。
"「気候危機は、人類が直面している最大の課題と言っても過言ではありません。それは私たちの生活のあらゆる分野に影響を及ぼし、それとともに私たちが愛するスポーツをプレーする能力にも影響を及ぼしています。ラグビーとそれに関連するすべての活動が気候や環境に与える影響は、他の分野や国に比べて比較的小さいものですが、環境と社会的責任を強く主張し、説明責任、積極的行動、グッド・ガバナンスを通じてリーダーシップを発揮することは、私たちの道徳的責任です。成功を収めているチームが皆そうであるように、誰もが重要な役割を担っているのです。」 ワールドラグビー会長 サー・ビル・ボーモント"
気候変動は、異常気温、嵐、洪水、干ばつ、大気汚染、海面上昇などの影響をすでに受けているプレーヤーや地域社会に影響を及ぼしています。
太平洋の島々は、気候変動の影響を最も受けやすい地域です。
私たちのコアバリューである「結束」と「尊重」に沿って、私たちは強い行動を起こし、気候危機に対処するための役割を果たす必要があります。
優先テーマ
環境の持続可能性というトピックに取り組むにあたり、ワールドラグビーは、プレーヤー、ファン、加盟協会、パートナーなど、ラグビーのステークホルダーの共感を得られる3つの優先テーマを中心に取り組んでいます。
- 気候変動対策アクション
世界レベルで最も緊急かつ差し迫った問題であるこのテーマは、ラグビーのカーボンフットプリント、パリ協定に沿った適応策、そしてラグビーのプラットフォームを利用した気候変動対策への意識の普及と提唱を取り上げます。 - 循環経済 スポーツの実践や大会の開催は、物品や資源を大量に浪費する可能性があります。 このテーマでは、廃棄物管理、調達方針、使い捨てや短命の物品、プラスチック汚染の影響などの問題を取り上げます。
- 自然環境の保護 芝生、砂、雪などさまざまな表面でプレーするアウトドアスポーツであるラグビーは自然と密接に関係しています。このテーマでは、ラグビーがどのように生態系を維持し、より健康的な環境を促進することができるかを取り上げます。
私たちのコミットメント
ワールドラグビーの環境サステナビリティ計画2021-30は、次の4つの柱を中心に明文化しています。
- ガバナンス
- 直接的な影響への対応
- 持続可能なラグビーイベントの実施と支援
- 教育、唱導、知識の共有を通じた、ラグビーにおけるサステナビリティの推進