先週末の第1ラウンドに続いて南アフリカのケープタウンで行われHSBCセブンズチャレンジャー第2ラウンドで、強度の高い、アクション満載の2日間を経て、男子は決勝でポルトガルがドイツに12-7で競り勝って優勝し、女子はケニアが決勝で南アフリカに17-0の快勝で2ラウンド連勝を決めた。

HSBC SVNSにつながるワールドラグビーHSBCセブンズチャレンジャー2025では、男女ともシリーズ全3ラウンドの第1、第2ラウンドの通算成績で最終の第3ラウンドへの明暗が分かれる。2ラウンド通算でトップ8に入ったチームが4月11~12日にポーランドのクラクフで開催されるセブンズチャレンジャー最終の第3ラウンドに進出できる。

さらに最終ラウンドでは4位までに入ったチームが、5月3~4日にロサンゼルスで行われるHSBC SVNSプレーオフへの出場権を獲得。来季のHSBC SVNS出場権をかけて、今季HSBC SVNSシリーズで9~12位のチームとともに昇格争いに臨むことになる。

クラクフでの最終ラウンド進出チームは、男子はドイツ、カナダ、ポルトガル、チリ、サモア、日本、マダカスカル、トンガに決定。女子は国際女性デーと重なった最終日に、ケニア、南アフリカ、アルゼンチン、コロンビア、タイ、チェキア(チェコ)、ポーランド、ウガンダに決まった。

第2ラウンド2日目のケープタウンで、男子はドイツが準決勝でカナダに24-12の勝利を収めて初の決勝へ進出し、もう一つの準決勝で日本に36-14と勝ち上がってきたポルトガルと対戦し、ポルトガルが12-7で頂点に立った。

女子は初の4強進出となった南アフリカがチェキア(チェコ)に21-15で勝利。一方、ケニアは12-5でコロンビアを下して第1ラウンドに続いての決勝に進出。アフリカ勢対決となったファイナルではケニアが17-0の完封勝ちで2週連続での優勝となった。

3位に入ったのは、男子はカナダで日本に28-15 で勝ち、女子はコロンビアでチェキアに35-5の快勝だった。

男子の5位はトンガに35-14で勝ったサモアで、7位にはジョージアに15-5で競り勝ったチリが入った。9位はマダカスカルでホンコン・チャイナに24-10で勝利し、11位はブラジルに36-12で勝ったウガンダだった。

女子の5位はアルゼンチンでタイに30-10で勝利し、7位はウガンダでポーランドに39-0で勝った。9位はホンコン・チャイナに29-5で快勝したベルギー、11位はメキシコを34-10で下したサモアだった。

ポルトガルのDiogo Sarmentoキャプテンは、「優勝できて感無量だ。僕らには代表デビューの選手が多くいて、平均年齢も20歳と若くとても完璧とは言い難い状況だったけど、僕らはハードワークをし、団結して素晴らしいことを成し遂げた。次のラウンドに進むことを楽しみにしている」と喜びを隠さない。

2ラウンド連続制覇を遂げたケニアのGrace Okuluキャプテンは、「セブンズチャレンジャーシリーズでの2大会連勝は初めて。チャンピオンになれたことで、自分たちはどんなことにも対応できると感じている」と話した。

チャレンジャーシリーズは、世界中の7人制競技の発展を促進し、世界トップレベルにつながる明確な昇格ルートを提供するために2020年2月に導入。世界を転戦するセブンズシリーズと2016年のリオデジャネイロ・オリンピックで五輪競技に採用されて以来、セブンズ競技はこの20件間で非常に大きな成長を遂げている。