HSBC SVNSへの昇格根のルートとなるチャレンジャーシリーズがケープタウンで開幕。決勝で男子はチリがカナダに33-7で勝ち、女子はケニアがアルゼンチンに17-12で競り勝ち、好スタートを切った。

昨年チャレンジャーシリーズからHSBC S VNS2025への昇格を決めた男子ケニアのように、女子ケニアは理想的なスタートとなった。

女子ケニアは準決勝でホストの南アフリカに19-15で勝利し、男子チリは4強対決でサモアに31-14で勝利。チリは男子の部で圧倒的な強さを見せ、決勝でカナダに33-7で勝って金メダルを手にした。

男子ドイツは準決勝で敗れたものの、立ち直ってサモアに19-14で勝って銅メダルを獲得。女子南アフリカはコロンビアに29-0で圧勝して3位に入った。

女子のアルゼンチンと男子カナダは決勝で敗れたものの、大会を通じて印象的で、銀メダル獲得となった。

男子チリのLucca Avelliキャプテンは、「僕らはこの1年、多くの努力を重ねてきた。このグループをとても誇りに思う。この勝利は本当に素晴らしい。僕らの目標はHSBC SVNSに昇格することなので、それを手にするまで止まることはない」と話した。

大勢のサポーターの前で祝賀ムードに湧く中、ケニアのGrace Okuluキャプテンは言う。

「チャレンジャーシリーズで勝ったことがなかったので、この優勝はうれしい。私たちにとって節目となる。チームにとってうれしいことだし、私たちを応援してくれるみんなにとっても良かった。この勢いを続けて、今度の週末にある次の大会へ向けてハードに準備しなくてはならない。ここまで、素晴らしい旅だったし、うまくいっていることをうれしく思う」

今季のチャレンジャーシリーズは全3ラウンドのうち、第1と3月7~8日に行われる第2ラウンドを同じ顔触れでケープタウンにて男女各12チームが参加。2ラウンドを経て男女8位までが4月11~12日にポーランドのクラクフで行われる第3ラウンドに出場する。

その後、3ラウンドを通して4位内に入ったチームが5月3~4日にロサンゼルスで開催されるHSBCSVNSプレーオフへ進出。今季のSVNSで9~12位のチームとともに来季のSVNS出場権をかけて戦う。

チャレンジャーシリーズは2020年2月から競技の世界的な普及と発展を念頭に導入。7人制トップレベルの大会であるSVNSへの昇格へつながる大会として、セブンズ競技の発展に大きく寄与。2016年リオデジャネイロ・オリンピックからは夏季オリンピックの正式種目となっている。