ワールドラグビーは本日、2025年度のプレーヤーウェルフェア研究プロジェクトの公募を開始しました。 同国際連盟は、ラグビーがプレーヤーの身の安全と福祉の最前線に立ち続けるために、ラグビー全体で利益を享受できるよう知識を高めていくため、ラグビーに特化した研究に資金を提供しています。

研究助成金は、プレーヤーウェルフェアにおいてより広範な研究を必要としている特定のトピックに焦点を当てています。

2025年の公募では、アンチ・ドーピングに関する以下のような具体的な研究課題を追加します。

  • エリートジュニアの男子・女子ラグビー選手におけるアンチ・ドーピング教育の知識定着度は、オンラインと対面での教育で異なるか?
  • エリートジュニアの男子・女子ラグビー選手において、選手のボディイメージの認識と、薬物、サプリメント、世界アンチ・ドーピング機構禁止リストに掲載されている物質の摂取に関連して自己申告した行動との関連はどのようなものか?
  • ワールドラグビーによる栄養サプリメント食品教育は、エリートレベルの男子・女子ラグビー選手のサプリメント摂取と代替食品の使用に関する知識、態度、認識を変えるのにどの程度効果的か?

これらのアンチ・ドーピングに関する研究課題に対する研究提案の申請を希望される方は、申請書のタイトルにその研究課題を明記してください。

ワールドラグビーが研究支援に最も関心を寄せているテーマは以下の通りです。 

  • 脳振盪
  • 全レベルのラグビーにおける損傷調査と損傷予防
  • 女子ラグビーにおけるプレーヤーウェルフェア研究
  • ランスジェンダーの参加
  • アンチ・ドーピング
  • メンタルヘルスと薬物乱用
  • ラグビー参加による健康への長期的影響

また、ワールドラグビーでは、メディカルワーキンググループが研究の優先事項として特定したより的を絞ったプロジェクトも募集しています。これらのプロジェクトの公募については、特定し次第公表します。

助成金の申請は、ワールドラグビーの助成金申請ポータルを通じて行うことができます。2025年度の公募の締め切りは4月14日となります。申請希望者は、こちらからワールドラグビーへの助成金申請に関するガイドを確認してください。 

申請者は、最初の申請書として簡潔で詳細な提案書を作成し、提出してください。 提出された申請書は、ワールドラグビーの科学委員会のメンバーである独立した学識経験者によって審査されます。科学委員会は、科学的な利点やワールドラグビーのプレーヤーウェルフェアを推進する能力など、いくつかの要素を考慮して初回申請を評価します。初回審査を通過した申請に対して、年内にさらに詳細な研究計画の提出を求め、2025年末には助成金授与の最終決定が下されます。

ワールドラグビーの最高責任者、アラン・ギルピンは次のように述べています。「ワールドラグビーは、ラグビー専門の学術研究の世界的な資金提供者です。 独立した資金援助が増えることは間違いなく歓迎すべきことである一方、私たちは国際連盟として、あらゆるレベルのプレーヤーをケアする最善の方法を学ぶ責任があることも確かです。過去数年間、ワールドラグビーが資金を提供した研究は、HIAプロセスにスマートマウスガードを追加したり、コミュニティラグビーにおけるタックルの高さを低くするための研究を継続するなど、スポーツにおける画期的な変化につながりました。」

「私は、ラグビー専門の研究を行いたいと考えている学者や研究者グループに対し、当連盟の研究助成金への応募を検討することをお勧めします。 プレーヤーウェルフェアは、ワールドラグビーの最優先事項であり続けます。私たちは、世界中の学術機関と提携し、私たちの集合知を前進させ、この分野で立ち止まることがないようにすることを楽しみにしています。」