- 100名以上の代表者が年次ワールド・ラグビー医療委員会会議に集結
- NFL、FIFPROなどの世界的な学術専門家による講演
- プレーヤーウェルフェア(選手の身の安全・福祉)がラグビーの最優先事項であることを再確認
ポルトガルのリスボンで第16回ワールド・ラグビー医療委員会会議が開催され、ラグビーにおけるプレーヤーウェルフェアに関する継続的な進歩について講義・討論を行いました。
100名を超える医療関係者、コーチ、学術専門家が一堂に会し、最新のプレーヤーウェルフェアの進捗状況について討論しました。その多くは、最新のスマートマウスガード技術によって生成された膨大なデータによって推進されています。
2日間にわたって開催された医療委員会会議では、ラグビーサイエンスネットワークライブも併せて開催され、これまでに収集した20万回の頭部加速事象データによって、ラグビーをプレーすることの意味や、エリートレベルの選手のパフォーマンスについての理解が、どのように変化しているのかについて話しを聞きました。
会議で討論した講義には次のようなものがありました。
- NFLやアメリカンフットボールなど、他のスポーツが、どのようにして選手の健康データを収集し、選手への負荷を管理しているか
- 女子ラグビーにおける脳震盪の発生率を減らすため、カナダで行っているコーチングやストレングス&コンディショニングプログラムの取り組み
- 脳震盪、女子選手の健康、選手にかかる負荷、ピッチサイドでの応急ケア、負傷した選手のための慈善活動、リージョナル・ウェルフェア委員会に関する専門家ワーキンググループからの最新情報
ワールドラグビー医療委員会会議の全記録は、world.rugbyのウェブサイトにて無料で視聴できます。
医療委員会会議
ワールド・ラグビーのチーフ・プレーヤー・ウェルフェア兼ラグビー・サービス・オフィサーのマーク・ハリントンは、医療委員会会議終了後、スポーツ全体で行われている取り組みについてポジティブな見解を示しました。「医学研究は現実の世界から少し離れたものと感じられることがありますが、ラグビーでは世界中で実施されている取り組みが、私たちのゲームの変化の原動力となっています。 競技規則や規定の改正や試合の安全性を高めるためのプロトコルの更新、スマートマウスガードのようなテクノロジーの採用など、スポーツに関わるすべての人々の利益のために、私たちは科学を追及しています。」
「今年の会議は、現在オンラインで誰でも無料で視聴できるようになっており、今後も、長きにわたり貴重なリソースとなるでしょう。」