来年8月22日から9月27日までイングランドの8会場で開催される女子ラグビーワールドカップは、出場チームが前回までの12から16に拡大。プールステージでは4チームずつ4グループに分かれて対戦する。
10月17日に行われた組み合わせ抽選会の結果、プールAには開催国で前回大会2位のイングランド、オーストラリア、アメリカ、サモアが入り、プールBでは世界ランク2位で前回大会4位のカナダ、スコットランド、ウェールズ、フィジーが対戦する。
日本はプールCで前回大会優勝のニュージーランド、アイルランド、スペインと戦う。
また、プールDは2021年大会3位のフランス、イタリア、南アフリカ、ブラジルという顔合わせになった。
「来年のワールドカップのプールステージでの対戦相手が決まって、とてもワクワクしている」とマッケンジー女子日本代表ヘッドコーチは興奮を隠さない。
「プールCは日本のラグビーファンにとってエキサイティングなプールで、スタイルはとても対照的ながら、プレースピードはそれぞれ最先端で、3チームとも近年対戦しているので馴染みもある」と言う。
さらに、アイルランドが先日のWXV1でニュージーランドを破った実績や、スペインついてもかつてシックスネーションズで戦っていた背景や7人制のDNAを多く受け継いで、フアン・ゴンザレスの下で急成長しているに触れて、警戒を示している。
マッケンジーヘッドコーチは、南アフリカ、スコットランド、ウェールズと対戦して接戦に持ち込みながら3敗に終わった今年のWXV2に言及して、「結果は満足のいくものではなく、私たちのラグビーの大きな成長を反映するものとはならなかった」と振り返り、来年のワールドカップの対戦相手が判明したことで「選手たちの刺激になる」と述べている。
「サクラフィフティーンは簡単に打ち負かすことのできないチームを目指しているが、同時に、エキサイティングなキックとパスで魅せることを特徴とするチームになろうとしている」と女子日本代表指揮官は語り、「来年のプールステージに非常にワクワクしている」と期待を滲ませた。
キャプテンの長田いろは選手は、「どのチームとの対戦も非常に楽しみ。前回のワールドカップから成長したチームの姿をたくさんの方に見せられるチャンスでもある」と語る。
ワールドカップ出場は6回目となる日本は、3戦3敗でプールステージ敗退となった前回大会からの飛躍を目指している。
2025年イングランド大会で対戦する3チームとの日本の過去の対戦成績は、マッケンジーヘッドコーチがチームを率いた2019年以降では、ニュージーランドとは2022年ワールドカップのニュージーランド大会直前に対戦して12-95で敗れた1試合のみ。アイルランドとは1勝2敗、スペインとは昨年7月の遠征で2戦2勝している。
ちなみに、今年のシックスネーションズでは3位だったアイルランドは、先日のWXV1では優勝したイングランドに次いで2勝1敗で2位。その2勝のうちの1勝はニュージーランドから得た(29-27)。
一方、ニュージーランドはWXV1では1勝2敗で4位に終わったが、ワールドカップでは全9大会中前回大会まで歴代最多の6回優勝を誇る。スペインはWXV3でフィジーに競り勝つなど3戦全勝で優勝した。10月14日付けの世界ランキングでは日本の11位に対して、ニュージーランド4位、アイルランド6位、スペインは13位だ。
「どの試合もチャレンジング」と長田キャプテン。「簡単な試合はないが、サクラフィフティーンのラグビーを見せて結果を残せるよう、努力を続けたい」と気を引き締めている。
2025年イングランド大会の試合日程は10月22日に発表の予定で、プール戦の各組上位2位までがノックアウトステージの準々決勝に進出する。