アスローン・スタジアムで行われた第2ラウンドの全試合を振り返ります。

オーストラリアとスコットランドが、次の土曜日にケープタウンで優勝をかけて、WXV2決勝戦に進出します。アスローン・スタジアムで行われた第2ラウンドは、シーソーゲームの連続でした。

土曜日には、スプリングボクスのキャプテン、Siya Kolisiがスタンドから観戦する中、無敗を守り続けるスコットランドが、WXV2での無敗記録を更新し、日本に19-13で勝利して5連勝を達成しました。

その後、オーストラリアが開催国南アフリカに対して33-26のボーナスポイント勝利を収め、Jo Yapp率いるチームはスコットランドに2ポイント差をつけて首位を維持しました。

金曜日に行われた第2ラウンドのオープニングマッチでは、イタリアが終盤に粘り、8-5でウェールズを辛くも抑えました。

ウェールズ 5-8 イタリア

イタリアは、スローフォワードによるトライの取り消しがあったものの、11分にキャプテンのElisa Giordanoが近距離から飛び込んでトライを決め、序盤での相手へのプレッシャーが実を結びました。

Beatrice Rigoniはその後のコンバージョンキックを外しましたが、ウェールズの勢いは試合が進むにつれて増していきました。

センターのKerin Lakeに代わって緊急招集されたHannah Bluckが、前半残り5分で、フェーズプレーを起点とした一連のプレーから近距離でトライを決め、同点に追いつきました。

ウェールズのスクラムハーフであるBevanは追加点のチャンスを逃し、チームは5-5でハーフタイムに入りました。

後半早々、Rigoniがペナルティを成功させるとイタリアは再びリードを奪います。

その後、イタリアのプレーメーカーであるRigoniは、Francesca Granzottoに見事なリバースパスを繋げますが、ウィングのGranzottoはサポートを見つける前にディフェンスに阻まれました。

ウェールズは試合の終盤でもイタリアに圧力をかけ続け、観戦者にとってはなぜ得点する機会があまりなかったのか疑問を抱くかもしれません。

最終1分、Ioan Cunningham率いるウェールズはゴールポスト下でペナルティを得ましたが、勝利を目指したウェールズはゴールキックを選ばず、トライを狙いました。

そして、5分以上にわたる攻撃的なポゼッションの末、スクラムハーフのBevanがイタリアのトライゾーン内で相手に絡まれる結果に終わり、勝利への希望は潰えました。

日本 13-19 スコットランド

スコットランドは日本戦で、開始わずか3分以内にFrancesca McGhieが鋭いラインで走り抜ると、フルバックの西村蒼空を交わしてトライを決め、リードを奪いました。

Helen Nelsonがコンバージョンを成功させましたが、日本はその後反撃し、前半30分前に見事なトライを決めました。

スコットランドのウィングであるRhona Lloydが大塚朱紗の50/22を阻止しようとしましたが、その結果サクラフィフィテーンにポゼッションを許してしまい、ボールがトライライン近くで日本によって再獲得された後、斉藤聖奈がパワフルに押し込んでトライを決めました。

大塚はコンバージョンを外しましたが、スコットランドはハーフタイム直前にリードを広げ、Meryl SmithとMcGhieが左サイドで連携して、フランカーのAlex Stewartがトライを決めました。

後半の中盤、日本は大塚のペナルティキックで4点差に詰め寄りましたが、数分後、Lloydが先ほどのミスを帳消しにするプレーで、ディフェンディングチャンピオンに再びリードをもたらしました。

また、献身的なポゼッションの末、SmithとEmma Orrが連携してLloydにスペースと時間を与え、彼女がトライを決めました。

Smithが見事なコンバージョンを決めてスコットランドに11点のリードを与えましたが、サクラフィフティーンのキャプテン長田いろはがラインアウトからのドライブでトライを決め、日本は点差を6点に縮めました。

最後の10分はスリリングな展開となりましたが、スコットランドは日本の攻撃を封じ、2勝目を挙げました。昨年のWXV2トーナメントから5連勝となります。

南アフリカ 26-33 オーストラリア

オーストラリアはアスローン・スタジアムでの試合を凄まじい勢いでスタートし、最初の13分で3トライを奪いました。

フランカーのSiokapesi Paluが近距離からトライを決めたのを皮切りに、ウィングのMaya Stewartが強烈なランでセンターのGeorgina Friedrichsにパスを繋ぎ、トライを演出しました。

Faitala Molekaが2本のコンバージョンを決め、オーストラリアは序盤で14-0とリードを広げましたが、Kolisiの声援を受けたスプリンボクスウーマンズは、相手に圧倒されることなく反撃を開始しました。

南アフリカのスクラムハーフUnam Toseが、Caitlyn Halseのキックをブロックし、跳ね返ったボールに真っ先に追いついてトライを決めました。

オーストラリアはその直後に3つ目のトライを決め、プロップのEva Karpaniが10メートルのギャップを駆け抜け、ポスト下でトライを挙げました。

しかし、開催国は再び粘りを見せ、オーストラリアのセンターCecilia Smithがラインを越える際にノックオンした後、前半終了前にSinazo Mcatshulwaが2つ目のトライを決めました。

Nadine Roosのコンバージョンで点差は9点に縮まりましたが、オーストラリアは後半にDesiree MillerとStewartが7分の間にトライを決め、勝利を確実なものとしました。

南アフリカは最後の5分で2点のボーナスポイントを確保し、Zintle MpuphaとMicke Gunteがトライを決め、Roosが両方のコンバージョンを成功させました。

開催国は勝利のチャンスさえも掴みましたが、オーストラリアは堅守を見せました。