日本は、サモアとの準決勝で圧倒的なパフォーマンスを披露し、アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ2024の決勝進出を果たしました。

開催国の日本は、東京・秩父宮ラグビー場で行われた試合でサモア相手に6トライを挙げ、サモアの3トライを上回って勝利しました。

サモア 27-49 日本

日本は前半からテンポの速い展開で主導権を握り、サモアの1トライに対し、4トライを決めました。

試合開始からわずか5分、日本はサモアの22メートルライン深くまでプレッシャーをかけ続け、プレイヤー・オブ・ザ・マッチの李承信が相手ディフェンスの裏にキックを送り、ディラン・ライリーが先制トライを決めました。

日本は序盤からボール保持と陣地を支配。その3分後、サモアのウィング、Elisapeta Alofipoが危険なタックルでシンビンを受け、日本にペナルティトライを献上しました。

前半16分、再び李の正確なキックパスを受けて、長田智希が日本の3トライ目を奪いました。さらに、キャプテンの立川理道が相手のスペースを切り裂き、ハーフタイム直前には李が自らトライを決めました。

過去4度のチャンピオンであるサモアは前半を守備に費やしましたが、容易には崩れませんでした。Iakopo Peteloが日本ディフェンスを突破すると、元セブンズ代表のウィング、Tuna Tuitamaが1人少ない状況でトライを挙げました。さらに、Rodney Ionaの2つのペナルティキック成功により、サモアは勝利の望みを残したままハーフタイムに突入しました。

後半、日本のフルバックを務めた李は、再びサモアのディフェンスを切り裂き、最後はフランカーの下川甲嗣がトライを決めて日本のリードを広げました。

その後、サモアが反撃を試み、スクラムハーフのMelani Matavaoがトライを決めて35-20と差を縮めましたが、Tuitamaのノックオンによりサモアの勢いが止まりました。

さらに、藤原忍が近距離からステップで相手をかわしてトライを決め、日本のリードを一層広げました。

数分後、李のキックからまたしてもトライが生まれましたが、サモアも80メートルのカウンターアタックでLalomilo Lalomiloがトライを返しました。

終盤、日本は疲労が見え始めたものの、ハーフウェーラインからサモアの5メートルラインまでフェーズを重ね、スクラムからシンプルかつ効果的な攻撃で高橋汰地に一対一のチャンスを作り、確実にトライを挙げました。

李はすべてのコンバージョンを成功させ、今大会の成功率100%を維持しました。

日本のエディ・ジョーンズ監督は、大阪での決勝に向けて「ラック周りにまだ改善の余地がある。ディフェンス時には、ピッチをもっと狭く使う必要がある」とコメントしました。

サモアのキャプテン、Theo McFarlandは、規律の欠如が敗因と語り、「努力が不足していたわけではないが、最初の20分間の規律の欠如が問題だった。特にハンドリングエラーが多かった。後半のセットピースも不安定で、これらが勢いを失わせた」と振り返りました。