フィジーは東京の秩父宮ラグビー場で、若くて粘り強いアメリカを相手に接戦を制し、パシフィック・ネーションズカップ決勝進出を決めました。決勝では、日曜日に同じ会場で対戦する日本かサモアと対戦します。

一方、トンガはカナダを破り、5位決定戦で勝利しました。

フィジー 22-3 アメリカ

フィジーは、5度目のPNC優勝を目指し、ナンバー8のElia Canakaivataが前後半それぞれでトライを決め、アメリカを破って次週の決勝への切符を手にしました。

しかし、フィジーは3試合連続で勝利するために後半での猛攻を強いられ、若くて粘り強いアメリカに苦しめられました。

ヘッドコーチのMick Byrneは、経験不足の現チームが2014年以来となるアメリカとの対戦で実力を発揮できなかったことを認め、「試合の入りが悪かった。アメリカに敬意を表したい。彼らは強いプレーを見せ、私たちに多くのプレッシャーをかけ、自由にプレーさせてくれなかった。」と試合後に語りました。

アメリカのスタンドオフ、Chris Mattinaが前半4分にペナルティを決め、試合のスコアを動かしました。序盤、アメリカはフィジーの攻撃をしっかりと抑えていました。

しかし、試合が進むにつれてフィジーの強みが現れ、スクラムで優位に立つと、スタンドオフのCaleb Muntzが23分に同点ペナルティを決めました。この直前には、フィジーがトライラインで止められる場面もありました。

そして、フィジーはそれから3分後ようやく相手のトライラインに迫ります。精度の低いラインアウトから、Muntzはゴール前で相手のミスを誘導し、POMのCanakaivataがボールを拾ってトライを決めると、フィジーはリードを奪いました。

後半も同じような展開が続きましたが、Canakaivataは一連のパスを受け、後半開始10分の時点で2つ目のトライを決めました。

キャプテンのTevita Ikanivereが危険なクリーンアウトでイエローカードを受け、フィジーは一時的に1人少なくなりましたが、60分にFrank Lomani がトライを決め、リードを広げました。このトライが試合最後の得点となりました。

アメリカは残り時間で得点を狙いましたが、ハンドリングエラーとフィジーの激しいディフェンスに阻まれました。

アメリカ代表キャプテンのNate Augspurgerは、試合後、特に接点でのチームのパフォーマンスを誇りに思い、次のようにコメントしました。「フィジーのフィジカルに対抗することが重要でした。それが私たちのゲームプランの大きな部分でした。時折、優位に立ち、ノックオンを誘発し、彼らを押し返すことができたと感じましたが、後半に流れが相手側に行ってしまいました。」

 

カナダ 17-30 トンガ

トンガは、5位決定戦でカナダに勝利し、カナダ戦の連勝記録を5試合に伸ばしました。

試合開始から5分間は自陣深くで守る展開となりましたが、プレイヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたスタンドオフのPatrick Pellegrini がゲームを動かし、トンガはボールを持ったときにその攻撃力を発揮しました。

前半10分、フランカーのSiosiua Moala がトライライン5m地点のラインアウトからモールでトライを決め、さらに5分後、ウィングのJohn Tapuelueluが3人のディフェンスをかわして、ラインアウトの攻撃から華麗なトライを決めました。

その後カナダのベテランフッカーAndrew Quattrinが点差を縮めたものの、Pellegriniのポップパスを受けたJosiah Ungaがトライを決め、トンガのリードを再び広げました。前半はトンガが19-10でリードして終了しました。

後半、カナダは優勢に立ちましたが、得点できたのは後半67分にTakoda McMullinがトライを決めた1回のみで、トンガのディフェンスは重要な場面でその底力を見せました。

試合終了直前には、Tapuelueluが2つ目のトライを決め、トンガは勝利を確定させました。

キャプテンのBen Tameifunaは試合後、「ここ数週間の努力の結果として、この勝利はふさわしいと思います。選手たちはよく戦いました。これはイカレ・タヒにとってのステップアップであり、私たちの目標はオーストラリアでのワールドカップです。」と語りました。