パリ・オリンピックに臨む日本代表のメンバー男女各12人が決まった。

サクラセブンズ女子7人制日本代表は、前回2021年東京大会はメンバー外で2016年リオデジャネイロ大会以来の参加となる中村千春をはじめ、キャプテンを務める平野優芽、大谷芽生、原わか花らHSBC SVNS 2024でも馴染みの顔ぶれが揃った。

チームの半数にあたる平野、大谷、原、堤ほの花、梶木真凛、松田凛日は12位で終わった東京大会の悔しさを体感したメンバーだ。

キャプテンの平野は、「東京オリンピックが終わってからのこの3年間は、強いサクラセブンズをみんなで必死に作ってきた。これまで一緒に戦ったメンバーとともにパリで桜を割かせられるように頑張りたい」とコメントした。

サクラセブンズはパリ・オリンピックへ向けて仕切り直した2021年8月のワールドラグビー・セブンズチャレンジャーシリーズ2022で優勝し、ワールドシリーズに4年ぶりに復帰。その後、世界強豪との連戦を繰り返し、HSBC SVSN 2024の終盤には2大会連続で8強入りした。

中村はその過程に触れて、「少し短い五輪準備だったが、ワールドシリーズでトップ8の壁を破って新たな景色を見た、非常に濃い3年間だった」と振り返り、「オリンピックと同じ、もしくはそれ以上に重要だったこれらの大会をともに戦ってきたサクラセブンズのスコッドメンバー全員に、リスペクトと感謝の気持ちを持って大会に臨みたい」と述べた。

今回のオリンピックを最後に代表引退を決めている中村は、「世界の強豪入りへの新たな1ページとなるよう、結果にこだわって大切に戦ってきたい」と意気込んでいる。

女子は7月28日から30日まで開催され、日本はプールCに入り、アメリカ、前回大会銀メダルで開催国のフランス、ブラジルと対戦する。

プールAには東京大会金メダリストで今季SVNS王者のニュージーランド、東京大会銅メダルのフィジー、カナダ、中国が入り、プールBにはオーストラリア、アイルランド、イギリス、南アフリカが入った。

一方、男子のオリンピック代表メンバーは12人中10人が昨年11月のアジア最終予選を勝ち抜いてパリ行きを決めた顔ぶれで、11位に終わった前回東京オリンピックを経験したメンバーは石田吉平と加納遼大のみで、大きく入れ替わった。

キャプテンを務める石田吉平は、「日本の主将としてハードワークし続けて、日本のスタイルのファースト&ブレイブを貫いてメダルを獲得したい」と抱負を述べた。

男子は7月24日から27日まで行われ、日本はプールAで東京大会銀メダルのニュージーランド、アイルランド、南アフリカと対戦する。

また、プールBでは東京大会銅メダルで今季SVNSを制したアルゼンチン、オーストラリア、サモア、ケニア、プールCではオリンピック2連覇中のフィジー、開催国フランス、アメリカ、ウルグアイが対戦する。

パリ・オリンピックの7人制ラグビーは男女ともスタッド・ド・フランスで行われる。

 

 

男子7人制日本代表オリンピックメンバー:

石田吉平* (横浜キヤノンイーグルス)

石田大河 (浦安D-Rocks)

植田和磨 (近畿大学)

奥平 湧 (三菱重工相模原ダイナボアーズ)

ケレビジョシュア (豊田自動織機シャトルズ愛知)

古賀由教 (リコーブラックラムズ東京)

谷中樹平 (トヨタヴェルブリッツ)

津岡翔太郎 (コカ・コーラボトラーズジャパン)

野口宜裕 (セコムラガッツ)

福士萌起 (日野レッドドルフィンズ)

松本純弥 (浦安D-Rocks)

丸尾崇真 (神奈川タマリバクラブ)

男子バックアップメンバー

本村直樹(三重ホンダヒート)

吉澤太一(レッドハリケーンズ大阪)

注意: * はキャプテン

 

女子7人制日本代表オリンピックメンバー:

内海春菜子 (YOKOHAMA TKM)

大谷芽生 (ながとブルーエンジェルス)

梶木真凛 (自衛隊体育学校PTS)

三枝千晃 (北海道バーバリアンズディアナ)

田中笑伊 (ながとブルーエンジェルス)

堤ほの花 (日本体育大学ラグビー部女子)

中村千春 (ナナイロプリズム福岡)

西 亜利沙 (東京山九フェニックス)

原 わか花 (東京山九フェニックス)

平野優芽* (ながとブルーエンジェルス)

松田凛日 (東京山九フェニックス)

水谷咲良 (東京山九フェニックス)

女子バックアップメンバー:

大竹風美子(東京山九フェニックス)

辻﨑由希乃 (ながとブルーエンジェルス)

注意: * はキャプテン