4月10日から20日までサモアのアピアで開催されるワールドラグビーパシフィック・チャレンジ2024に出場する遠征メンバー28人が3月29日、日本ラグビー協会から発表された。

 今大会は出場選手に年齢制限はないが、日本は今年7月にスコットランドで行われるワールドラグビーU20トロフィー2024への出場が決まっており、その強化として今回のパシフィック・チャレンジにはU20日本代表候補選手を中心に、オーバーエイジ(OA)4選手を加えたチームを編成して参加する。チームの指揮もU20日本代表の大久保直弥ヘッドコーチが執る。

 28人は2月からの候補合宿を経て選出。LO石橋チューカ選手(京都産業大学)、SH高木城治選手(京都産業大学)、WTBFB矢崎由高選手(早稲田大学)という2月の日本代表候補合宿にも招集されたU20年代で注目の3選手が順当に選出された。

 また、OAではSH土永旭選手(京都産業大学)、CTB秋濱悠太選手(明治大学)、HO佐藤健次選手(早稲田大学)、LO青木恵斗選手(帝京大学)の4選手が加わった。この4選手も2月の日本代表候補合宿に参加した若手期待の戦力だ。

 大会では4月10日に開催国のマヌア・サモアと対戦し、15日にフィジー・ウォリアーズ、20日にトンガA代表と戦う。

 なお、昨年の大会にはジュニア・ジャパンとしてU20日本代表候補メンバーのみで構成されたチームとして参加し、フィジー・ウォリアーズとマヌア・サモアに敗れた後、トンガA代表に勝利して1勝2敗の成績だった。

 今回、U20代表候補として3月には埼玉ワイルドナイツとの練習試合など、リーグワン所属チームの協力の下に強化を図ってきた大久保ヘッドコーチは、「日本のトップチームとの試合を経験しながら、タフな環境の中で心身ともに鍛えてきた。そのトライアルを勝ち抜いた24人とOAの4人でパシフィック・チャレンジを戦う。どんな状況においても結束し、チーム一丸となって戦い抜く覚悟だ」と強い意気込みを口にしている。

 今回のチームは31日から国内で直前合宿を行い、遠征に備える。

 

ワールドラグビーパシフィック・チャレンジ2024

JAPAN XV遠征メンバー

PR―森 仁之輔(天理大学)、浦出睦己(近畿大学)、布引大翔(帝京大学)、八田優太(京都産業大学)、山口 匠(明治大学)

HO―佐藤健次(早稲田大学)、螻川内晴也(帝京大学)、清水健伸(早稲田大学)

LO―石橋チューカ(京都産業大学)、磯部俊太朗(筑波大学)、物部耀大朗(明治大学)、白丸智乃祐(筑波大学)、青木恵斗(帝京大学)

FL―川越功喜(天理大学)、太安善明(天理大学)

FL/NO8―亀井秋穂(明治大学)、大川虎拓郎(明治大学)

SH―土永 旭(京都産業大学)、高木城治(京都産業大学)

SH/SO―伊藤利江人(明治大学)

SO―本橋尭也(帝京大学)、伊藤龍之介(明治大学)

CTB―秋濱悠太(明治大学)、上田倭士(帝京大学)

WTB/FB―海老澤琥珀(明治大学)、矢崎由高(早稲田大学)

Utility―竹之下仁吾(明治大学)、増山 将(筑波大学)