ワールドラグビーは本日、2024年度のプレーヤーウェルフェアの研究プロジェクトの公募を開始しました。 昨年初めて発表された画期的なORCHID研究をはじめ、ラグビーにおいての幅広いプレーヤーウェルフェア研究を行っており、他のどのスポーツよりもそのような取り組みの恩恵を受けています。

同国際連盟は、 ラグビーをプレーヤーウェルフェアの分野で最も進歩的なスポーツにするための6項目計画の一環として、ラグビー専門の医学的・科学的研究に資金を提供することを約束しています。

2015年以来、ワールドラグビーは、独立研究機関によるビスポークの研究プロジェクトに150万ポンド以上の助成金を提供しており、エビデンスに基づいたアプローチで損傷予防・管理、そして教育に関する理解を深めることに寄与しています。 さらに、プレーヤーウェルフェア研究に初めて使用されたスマートマウスガードのような技術的進歩に対しても研究費の提供を行っています。

ワールドラグビーが特に関心を持って支援したいトピックは以下の通りです。

  • 脳振盪
  • ラグビー全般における損傷調査と損傷予防
  • 女子ラグビーにおけるプレーヤーウェルフェア研究
  • トランスジェンダーの参加者
  • アンチドーピング
  • メンタルヘルスと薬物依存症
  • ラグビーに参加することで起こる長期的な健康への影響

また、ワールドラグビーでは、メディカルワーキンググループが研究の優先事項として特定した、より的を絞ったプロジェクトも募集しています。これらのプロジェクトの募集は、詳細が決定次第公表されます。

 資金提供の申請は、ワールドラグビーの 助成金申請用ポータルより行うことができます。2024年度の助成金募集への申し込みの締め切りは4月12日です。申請希望者は、こちらから申請要領をお読みください。 

申請者は、詳細かつ簡潔にまとめた提案書を作成し、最初の申請書として提出する必要があります。  提出された申請書は、ワールドラグビーが掲げているプレーヤーウェルフェアに関する科学委員会を構成する独立した学識経験者による審査を受けます。科学委員会は、科学的な利点やワールドラグビーからの委任事項を推進する能力など、いくつかの要素を考慮して初回申請を評価します。好意的な審査を受けた初回申請は、その後、さらに詳細なプロジェクト計画を提出します。2024年末に助成金受給プロジェクトが決定します。

ワールドラグビーの最高責任者、アラン・ギルピンは次のように述べています。 「2023年には、ワールドラグビー史上最も画期的な研究が、独立研究機関の査読を経て発表されました。ORCHID研究をはじめとする第一回研究論文の数々によって、すでに私たちのゲームに対する理解に変革が起こっており、これが、プレーヤーウェルフェアにおける重要な研究に対してワールドラグビーが積極的に資金援助を行っている理由なのです。」

「私は、ラグビーに特化した研究を行いたいと考えている研究者や研究グループの方々に是非、ワールドラグビーの研究助成金への応募を検討していただきたいと思います。ワールドラグビーは、この種の研究に対する最大の資金提供者であり、すべての参加者にとって可能な限り安全なラグビーにするためには、私たちが理解を深めていくための独立した研究が必要なのです。」