南アフリカは、スタッド・ド・フランスで行われた劇的な決勝戦でニュージーランドを抑え、ラグビーワールドカップで4回目の優勝を勝ち取った初めての国となった。

Handre Pollardの4本に対してRichie Mo’ungaの2本のペナルティキックで、スプリングボクスが前半を12-6とリードした。前半、オールブラックスのフランカーShannon Frizellは、Mbongeni Mbonambiを負傷退場させたインシデントでシンビンを受け、さらにニュージーランドのキャプテンSam CaneがJesse Krielに対するハイタックルで、RWCの決勝戦で退場になった史上初めての選手となった。

南アフリカはSiya KolisiとKurt-Lee Arendseがトライに迫ったが、Kolisiにイエローカード。オールブラックスは反撃に転じ、Aaron Smithが先のノックオンでトライを阻み、Beauden Barrettがトライを決め1点差に詰め寄った。

後半、Cheslin Kolbeが故意のノックオンでシンビンとなるドラマがあった。そして、Jordie Barrettが、ニュージーランドの勝利を決定づける可能性があったロングレンジのペナルティを外し、スプリングボクスは1995年、2007年、そして2019年の栄冠に加え、決勝戦での完璧な記録を維持した。

「チームとして劇的な展開のドラマが好きなんだと思います。」と、28タックルを決め、Mastercardプレイヤー・オブ・ザマッチに選ばれたPieter-Steph du Toitが語った。「ここ3試合はとてもタフでした。それぞれの試合を決勝戦と思って戦い、いずれも1点差(での勝利)でした。」

「チームのレジリエンス(回復力)を示していると思います。」

南アフリカのキャプテンSiya Kolisi はニュージーランドを称えました。「彼らは最後まで粘り、私たちを不安な気持ちにさせました。それが彼らがどんなチームか示しており、試合の序盤で一人欠けた状態で戦いました。私たちに、非常に大きなプレッシャーをかけました。」

「試合の序盤でフッカーを欠いてしまったので対応しなくてはなりませんでしたが、どうにかその方法を見つけました。」

「経験がものを言ったと思います。」スプリングボクスのヘッドコーチJacques Nienaberは選手について語った。「彼らは、素晴らしい選手たちですし、勇者であり南アフリカのことを愛しています。」

ニュージーランドのヘッドコーチIan Fosterは、こう語った。「選手を誇りに思います。あれだけ早い時間にレッドカードをもらいながら、反撃しチャンスを作ったのは、非常に素晴らしいことです。勝てる寸前まで行ったので、胸が張り裂ける思いです。」

「南アフリカを称えなくてはいけません。彼らは優秀なチームです。今大会、彼らは接戦での勝利がいくつかありました。格が違います。彼らにとっては特別な結果ですが、同時に私たちにとっては辛いことです。」

ニュージーランドのキャプテンを務めるSam Caneがこう語った。「とても悔しくて、がっかりしています。まず、私のチームは最後の50分あまりを14人でプレーしなければならなりませんでした。彼らが見せた勇敢さは信じられないほどで、チーム全体が完全なる戦士です。南アフリカを讃えたいです。彼らは決勝までの非常に厳しい道のりを歩んできましたが、勝利への道筋を何度も何度も示してきました。」