色褪せない記憶

高い人気を誇るNicolás Sánchezがマルセイユでの準々決勝で、ウェールズの攻撃を読み、ハーフウェイライン付近でボールをインターセプトしてトライを決め、1本のトライでは追いつかない26-17までリードを広げた。真っ先にNicolás Sánchezに駆け寄ったのは義弟のMateo Carrerasだった。お祝いの火付け役だ。

大会1のトライ

銅メダル決定戦の後半開始直後、フライハーフのSantiago Carrerasはウィングでプレーしていた時のペースとパワーを発揮し、イングランドのディフェンダー2人の間を勢い良く駆け抜け、もう一人を猛スピードで抜き去り、トライを決めた。これはアルゼンチンが試合でリードしていた唯一の時間だったが、残念なことにその後もミスが続いた。これが彼らの大会のストーリーだ。

注目のコメント

明らかに感情的になっていたキャプテンのJulián Montoyaは銅メダル決定戦後にこう語った。「ポジティブなことは私たちが受けた全てのサポートです。全7試合が全てホームゲームのようでした。ここに来られなかった人もその存在を感じさせてくれました。どこでプレーしようと必ずアルゼンチン人が来てくれます。」

ウェールズのウィングJosh Adamsも同様の考えを持ち、準々決勝での敗北後に潔くこう語った。「この様なサポーターはラグビーの試合でなかなか見られません。まるでサッカーのサポーターの様で素晴らしいです。」上品だ。

活躍した選手

バックローのJuan Martín González(22歳)は、初戦のイングランド戦で飛び出してラインアウトを獲得し、世界の舞台で彼自身の存在を知らしめた。既に世界クラスで、彼は34分間を除いた7試合全てでプレー。将来のキャプテン候補だ。

将来が期待される選手

身長1.73メートルで84キロしかないMateo Carrerasは、サイズが全てではないことを証明している。生粋のスピードと唯一無二な強さを持つ彼は、相手のウィング選手をてこずらせる。まだ23歳の彼は成長の余地しかない。

タッチラインから

マルセイユで行われた準々決勝のウェールズ戦で、Louis Rees-Zammit がウェールズの勝利を決定づけたと思われた74分に、Matías Moroniが決めたタックルはすでにアルゼンチンラグビーの伝説となっている。ウィンガー(Louis Rees-Zammit)は空中にいたが、センター(Matías Moroni)がタッチラインに押し出して、アルゼンチンが勝利を掴んだ。

重要な統計データ

バックローのMarcos Kremer(写真左)は今大会最多92回のタックルを記録し、全てを出し切った。全7試合で出場していないのはチリ戦での最後の30分だけ。誰もがチームメイトにしたい選手だが、誰も相手にはしたくない。

編集者の評価

アルゼンチンはプールDのイングランド戦で不振なスタートを切った後、徐々に調子を取り戻したものの、冷酷なニュージーランドに決勝進出の夢を打ち砕かれた。最終的にはイングランドに3点差で敗れ、3位入賞を逃したアルゼンチンは、一貫性に欠けすぎていたが一定の評価を得た。