イングランドはスタッド・ド・フランスで行われたアルゼンチン戦で、見栄えがありながら停滞も見られた試合に26-23で勝利し、ラグビーワールドカップで初の3位となった。

Owen Farrell2本のペナルティキックを成功させた間に、Marcus Smithが見事なタイミングでパスを出し、Ben Earlが相手の隙を走り抜けて9分目に最初のトライを決め、Farrellがコンバージョンを決めた。

両チームがペナルティキックを交換し、その後アルゼンチンはハーフタイムに入る3分前にようやく試合の手応えを掴んだ。アルゼンチンがイングランドの両ウィングのディフェンスを開かせると、スクラムハーフのTomas Cubelliがトライライン付近から飛び込んでトライを決め、Emiliano Boffelliがコンバージョンを成功させた。

Santiago Carrerasの見事な個人技でアルゼンチンは後半早々にリードしたが、イングランドはすぐに反撃した。Theo DanCarrerasのキックをチャージし、そのリバウンドを拾ってイングランドの2トライ目を決めた。この後、完璧にキックを決めたのにも関わらずブーイングを受け続けたFarrellは、イングランドの勝利を確かなものにした。

Mastercardプレーヤー・オブザマッチに選ばれたフランカーのSam Underhillは、「少し、信じられません」と話した。

「私たちはゲームプランに拘り、焦りませんでした。多くの選手がこういった試合では最後の20分が重要になると分かっていて、それが彼らの力強さの証です。」

イングランドのOwen Farrellは次のようにコメントした。「良い出だしを切る事はできましたが、その後はやや乱れた展開となりました。私たちは何とか勝つために、やらないといけないことをやったと思います。」

「先週は出来ませんでしたが、この大会を良い形で終えたいと思っていました。」

「大会を通して私たちはどんどん良くなり、積み上げていくことが出来たと感じています。このチームにはこの先も多くの可能性があります。」

イングランドのヘッドコーチSteve Borthwickは「質の高い試合ではありませんでしたが、緊迫感の高い試合でした」と話し、時の人となったUnderhillを賞賛した。

「(当初のスコッドから)外れたところからチームに来て、練習に励み、そして今夜のようにプレーする彼の姿は多大なる尊敬の念に値します。」

アルゼンチンのキャプテンJulian Montoyaは、チームに一貫性が足りなかった事を悔やみ、こうコメントした。「いくつかミスをしてしまいました。私たちはもっとうまくコントロールできるようになる必要があります。トライは決めましたが、その後イングランドのキックオフからすぐに得点を失ってしまいました。」

「僅差でした。」とヘッドコーチのMichael Cheikaも同意し、こう続けた。「多くの点で、運に恵まれませんでしたが、それでも試合では戦い続けました。」

「今大会の私たちは良いチームだったと思いますが、この試合のレフリーに関しては残念です。」

「今夜は私たちが勝利に値すると思っていましたが、何らかの理由でそうはいきませんでした。」