11部門の受賞者は、スタッド・ド・フランスで記録更新続きのラグビーワールドカップ2023が閉会する何時間か後に、著名人が多数集まる会場で栄誉を授かることになります。

ラグビーワールドカップの優勝チームは、何世代ものラグビー界のレジェンドたち、そして社交界からの特別な招待客をメインとした、煌びやかなパリジャン達が名を連ねる招待客名簿の仲間入りをします。世界中のファンは、中央ヨーロッパ時間18:00(GMT +1)から、RugbyPass TVにてその様子を無料生放送で視聴することができます。

今回初めて壮観なオペラ・ガルニエにて行われる毎年恒例の式典は、並外れた業績、新しい記録、そして新しい始まりと共に、ラグビーの生誕から200年を記念する中、この重要な年をお祝いすることになります。

特に、11月4日まで開催されているWXVが加わったことで、新たな女子の4部門の受賞候補者および受賞者の発表、表彰は女子ラグビーの大きな節目を象徴する大会の終了時に別途行われる予定です。

本日、6つの部門の受賞候補者が、名誉あるワールドラグビーアワード投票者パネルにより選出されました。ファンにも発言の機会が与えられており、国際ラグビープレーヤー男子トライ・オブ・ザ・イヤー部門の受賞者を決めるためのオンライン投票が、1028日(土)中央ヨーロッパ標準時間(GMT +218まで受け付けられています。

全体で8か国が、最初の候補者名簿中に入っており、ニュージーランドは6つの部門で9人が候補に入り首位に立っています。

ワールドラグビー会長のBill Beaumont卿は、こう語りました。「本日、候補に挙げられた皆さんはお祝いの言葉だけでなく、フィールド内外において世界中のファンおよびプレーヤーを鼓舞し、ラグビーの価値観に沿ってラグビーを2023に向けて前進させてきたこれまでの全ての貢献に対し、私たちからの感謝の言葉を受ける資格があります。」

「ラグビーの長所は、選手、コーチ陣、オフィシャルズ、およびボランティアでありますが、受賞候補者名簿は、生誕200年を迎えた年に世界で繁栄しつつあるスポーツの鮮やかな状況を垣間見せてくれます。ラグビーワールドカップ2023の優勝国に栄誉を与えた翌日、世界にいる家族を一つにし、私たちのスポーツにおいて究極の栄誉であるワールドラグビーアワードを各部門の受賞者に授与することを楽しみにしています。」

 

ワールドラグビーアワード2023 | 候補者

ワールドラグビー女子セブンズ年間最優秀選手賞(HSBC協賛

  • Michaela Blyde (ニュージーランド)
  • Maddison Levi (オーストラリア)
  • Tyla Nathan-Wong (ニュージーランド)
  • Reapi Ulunisau (フィジー)

4人の候補者は以前も同賞の候補に上がっており、ブラックファーンズのフライヤーMichaela Blydeのみが2017年および2018年に受賞経験があります。セブンズの複数の大会で57トライ(一つの女子シリーズでは記録)を挙げて最多トライ数で首位に立ったのはMaddison Leviでしたが、 Blydeおよび Tyla Nathan-Wongはニュージーランドが直近で優勝したチームの中心選手でした。東京2020オリンピックに突然現れたReapi Ulunisauは、今でもフィジーで影響力が強い選手であり、フィールドのどこにいても脅威となっています。

 

ワールドラグビー男子セブンズ年間最優秀選手賞(HSBC協賛)

  • Leroy Carter (ニュージーランド)
  • Rodrigo Isgro (アルゼンチン)
  • Marcos Moneta (アルゼンチン)
  • Akuila Rokolisoa (ニュージーランド)

4 人の候補者全員が2023 シリーズの上位 2 チームに所属しています。オールブラックスセブンズの 14 回目のタイトル獲得に重要な役割を果たしたLeroy Carterと注目のステッパーAkuila Rokolisoaが含まれます。一方、Marcos MonetaとRodrigo Isgroは、アルゼンチンの歴史的なシーズンに80トライを記録し、6つの決勝戦で3つのタイトルカップを獲得し、準優勝してパリ2024オリンピックへの出場権を獲得した歴史的なシーズンに貢献しました。セブンズにおけるIsgroの調子のおかげで、ラグビーワールドカップ2023フランス大会のアルゼンチン代表にも招集されました。

 

国際ラグビープレーヤー男子トライ・オブ・ザ・イヤー

  • Duhan van der Merwe (スコットランド、イングランド戦、2月4日)
  • Damian Penaud (フランス、アイルランド戦、2月11日)
  • Hugo Keenan (アイルランド、フランス戦、2月11日)
  • Vinaya Habosi (フィジー、ジョージア戦、10月1日)

シックスネーションズからの3トライとラグビーワールドカップ2023からの1トライが最終候補リストに選ばれ、その中には2月にダブリンで行われたアイルランド対フランスの同じ試合での2トライも含まれています。Hugo Keenanはこの試合の先制トライを決め、Finlay Bealhamからインサイドパスを受けてフランスのディフェンスを切り裂き、その後ダミーパスを投げてタッチダウンしました。フランスのDamian Penaudが反撃し、Thomas Ramosからのフリックパスを自陣22メートルでキャッチしてスタートすると、Anthony Jelonchがサポートに加わり、そのフランカーの選手はアイルランド陣内に突進し、その後ウィングにパスを戻して攻撃を終えました。カルカッタカップの試合でのDuhan van der Merweのトライは、スコットランド陣内でボールを受け取り、イングランドのディフェンス陣の隙を突いて5回のタックルを振り切ってタッチダウンに至る独力のトライでした。 ジョージア戦でのVinaya Habosiのトライはすべてが上手くいきました。素早いパスでラインに沿ってボールを動かし、Selesitino Ravutaumadaのスルーパス、そしてLevani Botiaがチャージのために走り、そのフランカーの選手がタックルに倒れながらなんとかオフロードパスをして、サポートしていたHabosiが得点しました。

 

ワールドラグビー年間最優秀コーチ賞

  • Andy Farrell (アイルランド)
  • Ian Foster (ニュージーランド)
  • Simon Raiwalui (フィジー)
  • Jacques Nienaber (南アフリカ)

Ian FosterとJacques Nienaberは、それぞれのチームをラグビーワールドカップ2023決勝に導いており、自国代表として史上最多となる4度目のウェブ・エリス・カップ獲得を果たして自らの役割を終えたいと願っています。 Andy Farrellはアイルランドを、キャップジェミニの技術に支えられた世界ラグビー男子ランキングのトップに導きましたが、彼のチームは準々決勝の壁で再び敗退しました。一方、Simon Raiwaluiは2月にフィジーの監督に就任してから即座に選手たちに影響を与え、16年ぶりにRWC準々決勝に進出しただけでなく、69年ぶりにオーストラリアに勝利しました。

 

ワールドラグビー男子15人制年間最優秀新人賞(ブレークスルー・オブ・ザ・イヤー、チューダー協賛)

  • Louis Bielle-Biarrey (フランス)
  • Manie Libbok (南アフリカ)
  • Mark Tele'a (ニュージーランド)
  • Tamaiti Williams (ニュージーランド)
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多くの新人選手が世界の舞台で輝きを放った年において、この4人組は傑出していました。オールブラックスのプロップTamaiti Williamsは、フロントローとしてこの賞にノミネートされた数少ない選手の1人で3人目となります。 チームメイトのMark Tele’aは、RWC 2023のフランス戦で先制トライを決め、常に脅威となっています。また、最年少候補である20歳のLouis Bielle-Biarreyも、危険なフランスのバックスリーで急速に地位を確立し、RWC 2023の5試合中4試合で先発出場しました。Manie Libbokは、怪我人が出たためフライハーフとして与えられたチャンスをものにし、特にスコットランド戦での驚異的なノールックキックパスでのアシストなど、オープンなプレーで注目を集めました。

 

ワールドラグビー男子15人制年間最優秀選手賞(マスターカード協賛)

  • Bundee Aki (アイルランド)
  • Antoine Dupont (フランス)
  • Eben Etzebeth (南アフリカ)
  • Ardie Savea (ニュージーランド)

2023年の各国の成功の中心にいたフォワードとバックスは均等に分かれています。センターのBundee AkiはRWC 2023において絶好調で、アイルランド代表として50回目のテストプレーとなった大会で5トライを記録しました。代表試合で100キャップを獲得したEben Etzebethは、スプリングボクスのラインアウトで圧倒的な存在感を示し続けている一方、準々決勝でフランスを破った試合での得点が示すように、重要なトライにも貢献しています。 同じファイナリストのArdie Saveaは、オールブラックスのピッチのどこにでもいるようで、その精力的な仕事ぶりは、準々決勝でアイルランドを破った試合で誰の目にも明らかでした。 最後に、スクラムハーフのAntoine Dupontは、フランス代表のキャプテンであるだけでなく、ピッチ上で常に脅威を与え続けつつもRWCで敗退してしまったにもかかわらず、フランス国民の想像力を魅了してきたチームの中心人物です。

 

1029日に授与予定の他の部門

  • 傑出した貢献に対するバーノン・ピュー賞
  • 国際ラグビープレーヤー・スペシャルメリット賞
  • ラグビー・フォー・オール賞
  • ワールドラグビーレフリー賞
  • ワールドラグビー男子15人制年間ドリームチーム(キャップジェミニ協賛)

 

WXV終了後に授与予定の部門

  • ワールドラグビー女子15人制年間最優秀選手賞(マスターカード協賛)
  • ワールドラグビー女子15人制ドリームチーム(キャップジェミニ協賛)
  • ワールドラグビー女子15人制年間最優秀新人賞(ブレークスルー・オブ・ザ・イヤー、チューダー協賛)
  • 国際ラグビープレーヤー女子トライ・オブ・ザ・イヤー