日本は、パリのベルシーにあるアコール・アリーナで開催された国際車いすラグビーカップ(IWRC)で、開催国であるフランスに魅力的な試合を繰り広げて50-49で勝利し、銅メダルを獲得した。

この試合は、試合開始直後から両チームがトライを挙げ、観客を沸かせるものとなった。

互角な力を見せた第1ピリオドは8分間続き、両チームが13-13で並んだ。第2ピリオドでは、選手が激しい戦いぶりを見せ、フランスのキャプテンJonathan Hivernatが自陣からのロングパスをトライラインにいたSébastien Verdinに完璧に繋げると、再び試合を同点にした。第3ピリオドに突入すると、スコアは25-25に並んだ。

体のぶつかり合いが続く中、第3ピリオドが残り3分を切った時に最高のトライが決められた。日本のShinichi Shimakawaが長いパスをRyuji Kusabaに通すと、彼はすぐに3人のフランス選手に囲まれた。彼はSeiya Normatsuにパスを出し、そこからトライを決めた。しかし、第3ピリオドでも両チームの4人に差はなく、スコアは37-37とまた同点になった。

キャプテンのHivernatが残り5分でボールをインターセプトし、その後絶妙なタイミングでパスを繋げると、 Matieu Thirietが得点し、フランスは43-31とリードした。

残り3分にして、日本はトライを取り消され、フランスにボールが戻るとその後フランスは3トライ差にさらにリードを広げた。

ホームチームはスタンドから大声援を受けながら、冷静な日本チームを相手に最後の数分間までリードを守り切った。日本の粘り強さが功を奏し、3トライを奪い返し、残り1分で引き分けになった。

残り40秒でYukinobu Ikeがインターセプトを決め、オーストラリアに敗れ決勝進出を逃した日本の勝利を確実にした。両チームはパリ2024パラリンピックに出場する。

フランスのAdrien Chalminは、「この競技では気を抜くと、痛い目を見ます。日本チームは私たちにプレッシャーをかけてきました。最後の4分間で試合に適応し、私たちにこれまでにないほどの守備を強いました。大変な時間でした。振り返りをして、より強くなって戻ってくるつもりです。」と語った。

ワールドウィルチェアーラグビーが運営するIWRCは、ワールドラグビー、ラグビーワールドカップ、主催者であるフランス2023、フランス障がい者スポーツ連盟との全面提携で初めて開催されている。IWRC 2023には8か国が参加した。

カナダは日曜日の夜、中央ヨーロッパ時間午後7時からの決勝でオーストラリアと対戦する。