ニュージーランドは土曜日にスタッド・ド・フランスで行われたアイルランドとの一戦で、相手の終盤の猛攻を撃退し28-24で勝利し、アイルランドにとってはラグビーワールドカップの準々決勝での8回目の敗北となった。
Leicester Fainga’anukuのトライは、オールブラックスに13-0のリードをもたらしたが、アイルランドのセンターのBundee Akiがトライラインを越えて得点を決めた。Ardie Saveaもこれに応じたものの、Jamison Gibson-Parkがトライを決め、Aaron Smithが故意のノックオンでシンビンを与えられると、アイルランドはハーフタイムまでにリードを18-17まで縮めた。
Will Jordanは本大会での5本目となるトライを決めたが、アイルランドにペナルティトライが与えられ、Codie Taylorにイエローカードが与えられると、再びアイルランドは1点差に迫った。
センターのJordie Barrettがペナルティキックを成功させ、試合終盤のアイルランドの37フェーズにわたる攻撃に耐え抜いたニュージーランドが、10月20日(金)スタッド・ド・フランスで行われるアルゼンチンとの一戦を勝ち取った。
オールブラックスのナンバーエイトであり、Mastercard プレーヤー・オブザマッチに選ばれたArdie Saveaはチームのパフォーマンスを誇りに思い、こう話した。
「非常に重要な週でした。まさに闘い、といえるテストマッチでした。世界級のアイルランドを相手に戦い、ファンが求めていたものに応えることができました。」
「年間を通してこのアイルランドチームは高い基準を示してきました。彼らに愛を送りたいです。仲間のことを本当に誇りに思います。」
ニュージーランドは、試合の20分間を14人でのプレーを強いられたのにも関わらず、勝利を手にした。
「正直に言うと、あまり気づいていませんでした。」とSaveaは付け加えた。「最後まで粘り強く戦い続けただけです。」
素晴らしい活躍ぶりを見せたキャプテンのSam Caneは、10大会中9回目となる準決勝出場に、チームが「興奮に満ちている」とコメントした。
「壮絶な試合でした。83、84分にわたって両チームとも激しく戦いました。」と彼は話した。「アイルランドは多くの賞賛に値します。過去数年間に渡り、ワールドラグビーの基準を示してきたので、今夜がこのような挑戦になることは分かっていました。」
「今週の準備にかけた努力を本当に誇りに思います。終盤に30以上のフェーズで、トライラインを守り続けた能力というのは大きいです。なんという雰囲気、試合、そしてトーナメントでしょう。もう一週間与えられたことを嬉しく思います。」
オールブラックスのヘッドコーチIan Fosterは、5日間の休息を経て来週の金曜日にLos Pumasと対戦するチームの「素晴らしき」パフォーマンスを讃えた。
「恐ろしい試合になるということは皆が分かっていました。」と彼はコメントした。「均衡した試合でした。アイルランドは誇り高きチームで、粘り強く戦いました。何度か優勢に立てたと思った場面もありましたが、彼らがこの試合を接戦に持ち込みました。」
「選手のパフォーマンスを誇りに思います。特に終盤での私たちのディフェンスは素晴らしかったです。私たちには規律があり、冷静さを保ちました。ディフェンスで流れを変え、彼らのラインブレイクを阻止する手段を見つけられたと思います。最後は我慢比べになりました。私たちは良くやったと思います。」
アイルランドのヘッドコーチAndy Farrellは、代表チームの記録に並ぶ18試合での連続勝利に届かなかったのにも関わらず、チームのことを「極めて誇りに思う」と話した。
「激戦でしたが、どちらかが敗者にならなければなりませんでした。残念ながら、今夜は私たちでした。」と彼はコメントした。「試合の序盤にペナルティを犯し、相手に陣地と6点を与えてしまいました。試合終盤まで死に物狂いで攻撃を続け、反撃した姿を誇りに思いました。」
「良い試合をしましたが、スポーツは時に残酷です。それ故に、愛しているのでしょう。最後まで闘い続けた姿勢こそがこのチームの精神を示しています。」
さらにFarrellは、本大会が終了したことにより引退することとなったJohnny Sextonに敬意を表した。
「まず彼は素晴らしい人間です。」と述べた。「彼は恐らく、これまでアイルランド代表としてプレーしてきた選手の中でも最高の選手でしょうし、38歳にして最高のラグビーをプレーできるということは、彼についての多くを物語っています。」
Sextonは、彼の強い感情の表れはチームとアイルランド全体に対する誇りであると述べた。
「私たちにこれ以上はできませんでした。微々たる違いだけです。彼らは数回のトライで私たちを出し抜きましたが、それがチャンピオンチームのやることです。彼らが素晴らしいチームであることは分かっていましたが、残念ながらわずかに手が届きませんでした。」
「この6週間は夢のようでした。このチーム、そしてファンの為に勝てなかったことが悔しいです。」