ウルグアイのEric Dosantosは、927日に行われたラグビーワールドカップ2023プールAのナミビア戦において、不正プレー審査員による審査の結果、規則9.13に反する行為(危険なタックル)で警告を受けた後、独立規律委員会の聴聞会に出席した。

独立規律委員会の委員長は、Jennifer Donovan(アイルランド)が務め、元選手であるStefan Terblanche(南アフリカ)と元レフリーVal Toma(ルーマニア)が加わった。

同選手は、頭部接触があったこと、直立位でタックルに入ったこと、そしてレッドカードの基準を満たす危険度の高い反則行為を犯したことを認めた。しかし、同選手は、動的/強引なタックルではなく、受動的/ソーク(低姿勢での)タックルを試みたことを踏まえ、軽減が適用されるべきだと主張した。

ワールドラグビーの頭部コンタクト判定手順、同選手および代理人による提出資料、使用可能なあらゆるカメラアングルとテクノロジーを含む全ての入手可能な証拠を考慮し、独立規律委員会は、次のことを決定した:

  1. 不正なプレーによる無謀な反則行為があったこと
  2. 頭部接触が発生したこと
  3. その危険度が高かったこと
  4. 選手のタックルには前方・上方への動きがあったため、総合的に見てタックルは受動的なものではないと考えられること
  5. したがって、この裁定に間違いはなく支持されたこと

それをふまえて制裁を考慮し、同委員会は、頭部接触に及ぶ反則行為に義務付けられている最低でも6試合出場停止の中程度の制裁を適用した。選手の過去の規律に関する記録を含むすべての事項を考慮し、同委員会は、3試合の軽減が適切であると判断した。最終的な3試合の制裁は以下のように適用される:

  • ニュージーランド対ウルグアイ、2023105
  • オス・ロボスウルグアイ・プレミア大会準々決勝、20231013
  • オス・ロボスその後のウルグアイ・プレミア大会でのノックアウトマッチ(進行状況による)または、オス・ロボスの今後の試合予定は未定(注1

*該当選手は、反則の一因となった特定の技術とそれに関する技術的問題を修正することを目的としたコーチによる介入を受け入れ完了した場合に、制裁の最終試合出場停止を置き換えるワールドラグビーによるコーチング・インターベンション・プログラムへの参加を申請することとなっている。詳しくはこちら

同選手はここに記載される懲戒処分が公式に決定してから、48時間以内に異議を申し立てる権利を有する。

ラグビーの懲戒プロセスの仕組みを説明したビデオを含む、ワールドラグビーに特化した懲戒プロセスの教育と情報のページをここから参照下さい。