金曜の夜にOLスタジアムでニュージーランドは、試合の全ての局面でイタリアを圧倒し、96 ー 17の勝利を挙げて準々決勝進出に向けて大きな一歩を踏み出した。

本大会にその存在を知らしめるようなパフォーマンスを見せたオールブラックスは、勝負をハーフタイムの前に決めた。前半17分に渡る壮絶な猛攻により、ラグビーワールドカップ過去3回王者は、スクラムハーフAaron Smithのハットトリックを含む35点を挙げた。

493で前半を折り返したアズーリは、後半の序盤に、観衆の声援を受けながらAnge Capuozzoが外側にトライを決め、短いひとときを楽しんだ。しかし、そのトライは単なる猛攻の再開を意味し、ニュージーランドは7つのトライで応じた。Richie McCawのニュージーランド代表歴代最多出場記録を更新したSam Whitelockにとっては完璧な贈り物となった。

ニュージーランドのフォワード陣が猛威を振るい、バックスは自由自在にプレーする中、イタリアはただ衝撃を受けるのみで、対抗する手立ては無かった。

ニュージーランド代表のキャプテンでMastercardプレイヤー・オブ・ザマッチに選ばれたArdie Saveaは語った。「先週と今週、私たちはたくさんのマヒ(仕事)をしました。私だけでなく、今夜出場した選手全員が努力しました。」

「私たちにはタレントが揃っています。これまで息があっていませんでしたが、今夜は自由なラグビーを展開して、それこそ私が理想とする皆のプレーです。今夜は誇り高い気持ちです。今週多くの労力を費やして、その報いを得ました。」

「私たちは試合に出て、証明したいと思っていました。真っ向から相手を圧倒したかったのです。フォワードが土台を作り、バックスが仕留めました。本当に良かったのですが、最後に失点してしまったので、決して満足していないですし、安心もしていません。細かな改善点があります。」

「私たちにとってはやるかやられるかの決勝戦でした。毎週末このように試合に挑まなければなりません。」

イタリアのキャプテンMichele Lamaroは受け入れ難い敗戦の大きさにこう話した。「言葉を口にすることでさえ難しいです。大きな学びであったと思います。私たちは1つにならなければなりません。もう一度チャンスがあるので、これから良い準備をしなければいけません。とても良い日とは言えませんが、私たちは団結しなければなりません。」

イタリアのヘッドコーチ Kieran Crowleyはこう話した。「圧倒されました。彼らにとっては練習の様だったのでしょう。スクラムでは33パーセント、ラインアウトでは50パーセントの勝率でした。」

「相手はもちろん素晴らしいプレーを見せましたが、いくつかの局面で彼らに得点を与えてしまいました。とはいえ、これを忘れて来週に向かうだけです。」