ウェールズは素晴らしい試合をみせ、疲れ果てたオーストラリアを40-6で破り準々決勝進出を決めた最初のチームとなった。対照的に、ワラビーズは初めてプール戦での敗退に直面することになった。
強豪がひしめき合うプールCにおいて両チームにとって負けられない試合で、攻勢を仕掛けたのはウェールズだった。開始30秒で得たペナルティのあと、キャプテンの Jac Morganが痛烈なブレイクから走り込んできたGareth Daviesがポスト下にトライ。
オーストラリアは、要注意選手のSamu KereviとMarika Koroibeteが前に出て反撃を開始。ウェールズの要であるDan Biggarが12分で退場するとリードはわずか7-6になり、ワラビーズは反撃を狙う。しかし、そこからワールドカップ優勝2回を誇るオーストラリアは何をやってもうまくいかなかった。
Biggerの代わりに入ったGareth Anscombe が、連続でもらったペナルティキックでウェールズのリードを16-6とし前半終了。後半に入ると、センターのNick TompkinsがAnscombeの気の利いたチップキックを拾ってトライを決めた。策が尽きたオーストラリアにペナルティの数が重くのしかかると、Morganがモールの後ろからトライを挙げ、Anscombeはさらに3つのペナルティキックとドロップゴールを決めて、オーストラリア相手に史上最大の勝利を獲得した。
Mastercard プレイヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたGareth Anscombeは、ベスト8の座を確保したことについてこう語った:「本当に嬉しいですし、ホッとしました。相手は必死になってくると分かっていました。今週は、家族や愛する人たちについてたくさん話してきました。そして赤い壁(ウェールズのファンの愛称)についても、話してきました。オーストラリア相手に6点しか与えませんでした。すごいとしか言いようがありません。選手たちに対しても嬉しく思います」
さらに自分が代わりに入った負傷退場のDan Biggerについて「Dan Biggerは、チームにとってもとても大きな存在で、精神的な柱です。代わりに出なくてはいけないと分かっていて、試合に出て自分の役割を果たす、それが私が集中していたことでした。」と続けた。