スタッド・ド・ボルドーで行われたプールDの試合でサモアは43-10でチリを下し、ラグビーワールドカップの初戦を勝利で飾った。

アウトサイドセンターのUlupano Junior Seuteniがイエローカードをもらい、チリのプロップMatias Dittusがトライを決めたものの、元オーストラリア代表のフライハーフChristian Leali’ianoによる4本のペナルティキックとフルバックのDuncan Paia’auagがトライを決めたことで、ハーフタイムの時点で19-10と、サモアがリードしていた。

サモアはドライビングモールから2トライ、スクラムハーフJohathan Taumateineの1トライで後半に3トライを挙げた。イエローカードも出され、チリの交代要員であるセカンドローAlfonso EscobarとプロップEsteban Inostroza、そしてサモアの交代要員であるスクラムハーフのEreatara Enariにシンビンが出された。交代要員のプロップSama Maloloは、試合終了のホイッスルが吹かれる直前に今試合2本目のトライを決めた。

Mastercard プレイヤー・オブ・ザマッチのTheo MacFarlandは次のように語った。

「前半は少しだらしない部分がありましたが、後半は選手たちが力を発揮してくれたので勝利を収めることができて嬉しいです。サモアのジャージを身に着けることは常に光栄なことです。」

チリのキャプテンを務めるMartin Sigrenがボルドーでの応援について語った。

「この素晴らしいチリの観衆から声援を受けながら、この大会の最中にいられることで、生きていると実感します。家族も応援に来ているので、本当に特別です。本当にタフな試合でした。前半は期待を抱いていて、本当に勝てると思っていました。絶対に勝ちたかったですし、勝利を掴めるという希望があったのです。ですが、相手チームは後半に入ってからも調子が良いままで、そのペースについていくのは大変でした。」

サモアのキャプテンを務めるMichael Alaalatoaのコメント。

「前半は期待していた通りの展開で、私たちはチリが猛攻を仕掛けてくることは分かっていました。先週の試合後、チリのフォワード陣がいかにフィジカルなプレーをするかを目の当たりにしました。前半、彼らはその期待に応えてくれました。」

「この応援を見ればわかると思いますが、まるでチリの人たち全員が会場に飛んできたかのように感じます。本当に素晴らしいですし、これは私たちが望んでいたものです。」

「最初は少し油断しているように見えたかもしれませんが、ハーフタイム前にトライを奪って、勢いを取り戻せたのは良かったです。」

チリのヘッドコーチPablo Lemoineの発言。

「私たちは素晴らしい試合を期待していました。私たちはあまりにも多くの失敗をしてしまいましたが、チリのラグビーは確実に変化を遂げました。これは良い点だと思います。」

サモアのヘッドコーチSeilala Mapusuaによるコメント。

「大会をスタートさせることができて良かったです。この試合から得たものは多いですし、振り返って見直すつもりです。チリを大いに讃えます。彼らには、今日本当に苦しめられました。彼らはプレッシャーをかけてきましたが、それこそが私たちのチームに必要なものでした。」

何が後半戦のパフォーマンスを鼓舞したのかという質問に対するMapusuaの発言。

「多分、生配信のテレビでは言えないような言葉を(ハーフタイムで)かけました。自分たちの構造と過程を信頼し、コンビネーションを完成させることについての声かけをしました。なので、選手たちが後半戦に出ていって、やりたかったことができたのは良かったです。」