金曜日スタッド・ド・フランスに集まった騒々しい観客の目の前で、開催国フランスがニュージーランドを27-13で下し、ラグビーワールドカップ2023は賑やかな幕開けとなった。

 

オールブラックスが攻撃だけで相手に13本のペナルティを与えたのに対し、フランスはわずか5本と、大会開幕ラウンドにおいてペナルティ数が最も少なかったことがフランス成功への鍵だったのかもしれない。

 

ウィングのMark Taleaがディフェンダー突破回数11回で個人ランキングの首位となるなど、ニュージーランドはディフェンダー突破回数32回で全体の4位、そしてキャリーの距離で629mを記録し5位に入ったが、これらの記録を得点につなげることはできなかった。

 

「私たちはボールを持った時には脅威的見えたと思いますが、残念なことに、忍耐強く自分たちのスキルを正確に活用することができませんでした。」とニュージーランド代役キャプテンを務めたArdie Saveaは試合後に語った。

 

その他にも、土曜日にはイタリアがナミビアに52-8で大勝。アフリカ勢にとっては厳しい結果となったが、ナミビアはコリジョンの優位率では47パーセントと第1ラウンド全チーム中の4位、ターンオーバー数では9回で2位となった。

 

土曜日にマルセイユでTom Curryがレッドカードを受けた後、アルゼンチンがイングランドを倒すことが有力視されたが、結局のところ、ロス・プーマスはボールを手にしつつも前進することができなかった。Michael Cheika率いるアルゼンチンは27-10で敗れた試合において、イングランドの22メートルラインに4回しか到達できなかった。

 

Cheikaは試合後、「想定できるすべての点においてうまくいきませんでした。試合があまりにも細切れになってしまったのです。イングランドはプレーヤーの欠けた状況をうまく使っており、称賛に値します。」と語った。

 

イングランドを勝利に導いたのはGeorge Fordで、3本のドロップゴールを含む27得点すべてを決めた。キャップジェミニ・メトリクスによると、最初のドロップゴールを決めるまで、イングランドの勝率は36パーセントだったという。その後10分もの間に3本目のドロップゴールが成功し、勝率は76パーセントに達した。

 

 

ウェールズがタックルのラグビーワールドカップ記録を樹立

 

日曜日、ボルドーでウェールズがフィジーに対して32-26と僅差で勝利を収めた。フィジーは試合終盤にウェールズのゴールライン近くに陣取ったが、決勝点を決めることができなかった。

 

ウェールズのフライハーフDan Biggerは試合後「本当に疲れました。最後の10分間は、まるで時計の針が動いていないようでした。」と語った。

 

実際は時計の針は動いており、フィジーがウェールズ側の22メートルライン内でボールを持って過ごしたのは、80分間中ちょうど10分だったことが記録されていた。これは第1ラウンドで次に優れたチームよりも丸4分長いものだった。

 

また、フィジーは開幕ラウンドで176回と最多のキャリーを達成し、キャリーの距離654メートルは4番目に長かった。ディフェンダーを突破した回数34回では3番目を記録した。

 

結局、ボルドーでウェールズが勝つためには252回のタックルを必要とした、これは開幕ラウンドで全チームの中で最多であり、ラグビーワールドカップの新記録となった。

 

1試合で200タックルを達成したのは大会史上6回目で、2019年の対オーストラリア戦におけるジョージアの218タックルという前記録を易々と破った。

 

開幕ラウンドでの選手別タックル数トップ3は全員ウェールズで、セカンドローのWill Rowlands27回)、プロップのGareth Thomas23回)、フランカー兼キャプテンのJac Morgan20回)が守備陣をリードした。

 

ウェールズのアシスタントコーチJonathan Humphreysは試合後、「コンディションが整っており、何度も立ち上がって前に進む力がなければ、これほど多くのタックルを行うことはできません。」と語った。 「考え方も体力も素晴らしかったです。」