フランカーFLのリーチ選手は札幌で行われた7月22日のサモア代表戦の前半に、危険なプレーでレッドカードを受けて一発退場となり、2試合の出場停止処分を受けていた。今回はその試合以来3試合ぶりの先発復帰となる。
そのサモア戦でリザーブとして途中出場で代表初キャップを獲得したフランカーFL福井翔大選手は、その後負傷で戦列を離れていたが今回復帰。代表戦2戦目で初先発の機会を得た。
また、同じく注目の若手で、昨季リーグワン新人王に選ばれたセンターCTB長田智希選手が2戦連続で先発入りし、ロックLOのサウマキアナマキ選手は、リザーブ出場で代表デビューの機会を待つ。
スクラムハーフSHは流大選手、スタンドオフSOは李承信選手が務め、ウィングWTBには国内強化5連戦で頭角を現したジョネ・ナイカブラ選手とセミシ・マシレワ選手が入り、松島幸太朗選手がFBに入る。
NO8には主将の姫野和樹選手、フッカーHOには堀江翔太選手が入り、オールブラックスXV第2戦以来4試合ぶりの先発となる。
チームは8月19日に日本を発ってイタリアで調整してきた。
ジョセフヘッドコーチは、「チームのコンディションはとてもいい。ここからラグビーを始める。大会スコッドが決まって、チームは一つになって、やるべきことに集中できる」と話す。
「イタリア戦は我々にとって重要な試合だ。来週からワールドカップ体制が始まるので、メンタル面で切り替えて新しい局面に移らなければならない。イタリアはシックスネーションズで鍛えられ、セットプレーで戦ってくる。経験もあってハードで、我々にとってパーフェクトな相手だ」と述べている。
7番でプレーする福井選手は、「ワールドカップ前の大事な一戦で試合をするチャンスをもらった。すごく気合が入っているが、空回りしないようにしたい。特別なことをするのではなく、やってきたことを出したい」と話している。
日本とイタリアの通算対戦成績は日本の2勝6敗。直近の対戦では2018年6月に日本国内で2連戦を行い、第1戦では日本が34-17で勝ったが、第2戦は22-25で敗れた。最新の世界ランキングではイタリアは13位、日本は14位。
なお、日本代表はワールドカップではプールDでチリ、イングランド、サモア、アルゼンチンと対戦する。
日本代表 イタリア戦試合登録メンバー:
1クレイグ・ミラー(埼玉ワイルドナイツ、12キャップ)
2堀江翔太(埼玉ワイルドナイツ、71)
3具 智元(神戸スティーラーズ、24)
4ジャック・コーネルセン(埼玉ワイルドナイツ、15)
5ヘル ウヴェ(スピアーズ船橋・東京ベイ、18)
6リーチ マイケル(ブレイブルーパス東京、79)
7福井翔大(埼玉ワイルドナイツ、1)
8姫野和樹*(ヴェルブリッツ、28)
9流 大(東京サンゴリアス、33)
10李 承信(神戸スティーラーズ、9)
11ジョネ・ナイカブラ(ブレイブルーパス東京、3)
12長田智希(埼玉ワイルドナイツ、3)
13ディラン・ライリー(埼玉ワイルドナイツ、13)
14セミシ・マシレワ(花園ライナーズ、4)
15松島幸太朗(東京サンゴリアス、50)
16坂手淳史(埼玉ワイルドナイツ、36)
17稲垣啓太(埼玉ワイルドナイツ、48)
18ヴァル アサエリ愛(埼玉ワイルドナイツ、25)
19サウマキ アマナキ(神戸スティーラーズ、0)
20ベン・ガンター(埼玉ワイルドナイツ、7)
21齋藤直人(東京サンゴリアス、14)
22松田力也(埼玉ワイルドナイツ、32)
23中村亮土(東京サンゴリアス、34)
( * はキャプテン 所属のあとの数字はキャップ数)