- 女子ゲームはラグビー全体を成長させる最大のチャンス
- 成長の機会を支えるエンターテインメントの価値
- 選手とファンにとってより良いスポーツにするために尽力する関係者たち
女子たちはラグビー全体を成長させる最大のチャンスであり、世界各国から集まった指導者たちは、ラグビーワールドカップ2033への道筋において、ウェルフェアの向上、スペクタクルの強化がいかにして新たな市場を開拓し、新たな観客を刺激できるかについて議論しました。
会議では、女子ラグビーファンの人口は1億3,800万人、そのうち1億1,300万人はラグ日=ファン歴5年未満であるとの発表がありました。また、今後5年間で2倍以上になる可能性があるといいます。代表団はまた、新たな市場と収益の伸びを引き出すために、ラグビーを可能な限りエンターテインメント化する方法についても検討しました。2033年までに収入は10倍になると予測されており、これはファン一人あたりの収入が現在の4倍になることを示しています。
選手、コーチ、マッチオフィシャル、医療従事者、大会運営者、そしてファンエンゲージメントの専門家が、最新の観客やプレーの傾向、ウェルフェアの研究、そして技術革新について考察しました。そして、代表団は、ファンとプレーヤーの体験、そしてウェルビーイングを向上させるための行動を特定し、ワールドラグビーは、今後、関係者とともにこれらについて検討していくことになりました:
- ウェルフェア:コンタクトトレーニングの指導を強化し、損傷予防を推進するために、女子特有のタックルやコンタクトに対応したプログラムをゲーム全体で採用する。
- ファン体験:パワフルなパーソナリティが輝き続けられるような方法を模索し、よりシンプルな用語、テクノロジー、放送、法律の革新が、スポーツのリーチを広げ、新たな観衆との関わりを深める助けとなる。
- イノベーション:女子専用のエリートボールの使用を試行し、女子のゲームのユニークな特徴を強化するための法改正を模索する。
- 試合審判:より迅速で正確な意思決定を支援するテクノロジーを取り入れ、女子マッチオフィシャルになるためのパスウェイを広げる。
ワールドラグビーは、さらに調査を進め、2025年のラグビーワールドカップまでの間に、競技規則を変更することなく、短期的に試行・実施できるルール変更の優先順位を決定します。また、RWC2025以降の次の規則改正サイクルまで、より長期的なアクションを展開することも視野に入れていま。
シェイプ・オブ・ザ・ゲーム」会議と並行して、参加者は2日間にわたり、2025年以降のエリート女子ゲームに関してより調和のとれた新しいグローバルカレンダーの策定について話し合いました。グローバル・カレンダー・ワークショップでは、トップ20の加盟協会や地域、国際大会運営者、国内大会運営者の代表者、選手、そしてコーチが一堂に会し、競争力と投資対効果の向上を実現し、かつてないチャンスの時代を迎えるにはどうすればよいかを検討しました。
合意された指針は以下の通りです:
- カレンダーは男子ゲームに合わせる必要はない。
- グローバルカレンダーは、プレーヤーウェルフェアや商業性、知名度、そして高いパフォーマンスのニーズを満たす必要がある。
- グローバルカレンダーには、国際試合のリリース期間、国内試合のウィンドウ、選手の休養、プレシーズンを含めるべきである。
- 加盟協会が国際試合を開催する機会を増やすべきである。
- カレンダーはシンプルで一貫性があり、明確な説明のあるものであるべき。
現在、2つのオプションが関係者によって練り直されており、最終案は10月のワールドラグビー理事会に提出される予定です。
女子15人制代表のハイパフォーマンスワークショップ、インスピレーション溢れるプレゼンテーション、そしてスタディツアーで、充実した一週間は締めくくられました。これらのワークショップの目的は、ラグビーワールドカップ2025に向けたフィールド内外でのパフォーマンスプランニングを通じて各協会をサポートすることです。
ワールドラグビーのサリー・ホロックス女子ラグビー部長は次のように述べています。「ワールドラグビーの使命は、ラグビーというスポーツをすべての人のためのグローバルスポーツにすることです。女子たちはその使命の中心にいます。今週は、女子ラグビーというユニークなレンズを通してラグビーを見つめ、女性にとって正しいことをする機会を与えてくれました。」
「すべての関係者は、エリート女子ラグビーのグローバルカレンダー策定において、調和のとれた持続可能なものを開発したいという点で一致しました。プレーヤーウェルフェアや商業的なニーズ、パフォーマンスのニーズを満たしながら、国内ゲームもサポートするものです。」
「私たちは、加盟協会やリージョナルアソシエーション、クラブ、大会運営者と協力し、女子ラグビーの可能性を引き出すために行動する明確な使命があります。多忙なスケジュールの中、私たちの将来を決定するために時間を割いていただき、ご協力いただいた参加者の皆様に感謝申し上げます。」