• マッチオフィシャルと規律環境におけるワンチーム・アプローチ
  • 13か国からの経験豊富なメンバー
  • 4名のジュディシャル委員長を含む6人の女性チームメンバーが、大会48試合を指揮

 

ラグビーワールドカップ2023フランス大会を担当する経験豊富なコミッショナーおよびジュディシャルチームは、よりグローバルでジェンダー平等を中心に据えて選定されました。

実力で選ばれたこのチームは13カ国からのメンバーで構成され、、独立した司法委員長のクリストファー・クインランKCとサイティング委員長のスティーブ・ハインズの主導の下で実施されたパスウェイとプロセスを強調しています。このパスウェイは、選考幅を広げ、人材プールを深めることを目指しています。

プレー環境への理解と共感を深めるという中心的な使命を継続するため、元選手やコーチ、審判員、そして経験豊富な委員長などを中心に選考を行いました。全員が国際的なラグビー経験を積んで大会に臨みます。

ジュディシャルパネルには、ラグビーワールドカップ2014優勝者のベッキー・エセックス、ラグビーワールドカップ出場者のステファン・テルブランシュ(南アフリカ)、アイオルポテア・トヌウ・オフィサ・ジュニア・トヌウ、マイク・ミカ(元サモア代表、ニュージーランド代表)、元スコットランド監督のフランク・ハデン、元国際レフリーのドナル・コートニー(アイルランド)ら、ラグビーワールドでの大きな経験をもつメンバーが名を連ねました。

また、8名のコミッショナーのうち5名がラグビーワールドカップ出場経験をもつなど、国際ラグビー経験が豊富なメンバーで構成されています。

2023年のフランス大会で重要なことは、マッチオフィシャル、サイティング、ジュディシャルの領域を網羅する「ワンチーム」アプローチを採用していることです。これは、コーチや選手も関与した各領域での定期的な合同調整プロセスが支えます。このプロセスは、共通の理解を広めていく上で大変重要です。

RWC 2023の規律プロセスの原則

  • 元国際コーチ、選手、レフリーなど経験豊富なメンバーが構成するジュディシャル委員長、そして2名のパネルメンバーからなる3名のジュディシャル委員会を任命する。
  • これまでのラグビーワールドカップと同様、大会48試合の各試合において、中立国からサイティングコミッショナーを任命する。このコミッショナーは、試合をライブで見るとともに、利用可能なすべての角度とホークアイ・マルチカメラのフィードを利用することができる。サイディング期間は試合終了後36時間
  • チームは、試合終了後12時間以内であれば、反則行為の疑いのある事象をサイティング・コミッショナーに照会することができるが、選手をサイティングする権限を持つのはサイティング・コミッショナーのみ。
  • 懲罰審議会は、チームの準備に悪影響を与えないよう試合終了後48時間以内に招集され、審議の結果は裁定後直ちに公表される。
  • 不服申し立ての受付は決定通知後48時間以内に行う。

 

  こちらで詳しい解説をご覧ください >>

サイティングコミッショナー:ショーン・ギャラガー(イングランド)*、デカー・ゴベンダー(南アフリカ)、アドリアン・メネズ(フランス)、マイケル・オリアリー(ニュージーランド)*、デヴィッド・ペルトン(アメリカ)*、ジェームズ・シェリフ(オーストラリア)、マレイ・ホワイト(アイルランド)*、ダナエ・ザムボウリス(イングランド)。

ジュディシャル委員長: アダム・カッセルデン SC(オーストラリア)*,ジャン=ノエル・クーロー(フランス)*,サー・ジェームス・ディンジマンズ(イングランド)*,ジェニファー・ドノバン(アイルランド),ロディ―・ダンロップKC(スコットランド),マイク・ハムリン(イングランド)*,ブレンダ・ヘザーラトゥ(サモア),ナイジェル・ハンプトンKC(ニュージーランド)*,シャオ・イン・ワン(シンガポール)**,リアン・ウィリアムズ (ウェールズ)

ジュディシャル委員会メンバー: ドーナル・コートニー(アイルランド、元国際レフリー)*、ジェイミー・コルシ(ウェールズ、元選手)、ベッキー・エセックス(イングランド、ラグビーワールドカップ20102014出場)、フランク・ハデン(スコットランド、ラグビーワールドカップ2007ヘッドコーチ)*、オリー・コーン(元ウェールズ代表)*、ジョン・ラングフォード(元オーストラリア代表)*、レオン・ロイド(元イングランド代表)*、マイク・ミカ(ニュージーランド、、 1995年と1999年のラグビーワールドカップにサモア代表として出場)、Juan Pablo Spirandelli(アルゼンチン、元国際レフリー)、Stefan Terblanche(南アフリカ、1999年と2003年のラグビーワールドカップに出場)*Valeriu Toma(ルーマニア、元国際アシスタントレフリー)*Aiolupotea Tonu'u Ofisa Junior Tonu'u (New Zealand、元サモア二国間ラグビー・クリケット、元ニュージーランド代表)

* ラグビーワールドカップ出場経験者

ワールドラグビーのサー・ビル・ボーモントは、次のように述べています。「ラグビーワールドカップ2023フランス大会は、ラグビーの一体感を祝う華やかな祭典となります。フィールド上では、男子ラグビーワールドカップの中で最も競争力の高い説得力のある大会になることが予想されます。プレーヤーやマッチオフィシャルと同様に、規律チームも実力で選ばれ、明確で正確な判定を一貫して下す、ということを最重要点として任命しています。」

「この規律パネリストは、世界のラグビー界を代表する非常に優秀で経験豊富なグループであり、これまでもマッチオフィシャルと緊密に連携してきており、2023年フランス大会期間中も引き続き連携を図り、強化していきます。国際ラグビーにおける懲罰プロセスに

元国際選手やレフリーそしてコーチを関与させるということは、事例が発生した時にラグビー界の共感を得る上で非常に重要であり、フィールド上だけでなく、規律チームの大切なメンバーとして、豊富な国際ラグビー経験を持つ人たちがさんかしていることは素晴らしいことです。」

「私たちは、プレーヤーウェルフェアを最優先し、正確かつ明確な一貫性のある裁定を行うよう努力しています。特に複雑なフィールド上での判断を下す、大変才能のある士気の高い、ラグビーの味方が揃っています。」

ワールドラグビーの独立ジュディシャルパネル委員長であるクリストファー・クインランKCは次のように加えました。「強固な基盤の上に整えられたこのプロセスの目的は、正確で一貫した結果を得るための基本原則を調和のとれたかたちで適用する、ということです。フランス2023に到着するマッチオフィシャル陣がサイティングコミッショナーと足並みを揃え、この目的を掲げています。これは、ジュディシャルパネルとサイティングコミッショナーが、マッチオフィシャルや国際コーチ、元国際選手と協力し、それぞれの学びや経験を共有するため、頻繁にトレーニングやワークショップを行ってきました。

「独立したジュディシャルチームは、献身的で素晴らしいワールドゲームの代表者で構成されており、ラグビーフィールド内外でラグビーその他の重要な経験を豊富に有しています。私は、懲罰プロセスにおける彼らの貢献に感謝しており、フランス2023で彼らを率いることができることを誇りに思います。」

ワールドラグビーのサイティングコミッショナー・マネージャーのスティーブ・ハインズ氏は次のように述べています。 「強力で経験豊富なサイティングコミッショナーチームの選出にあたり、各協会の全面的なご支援に感謝したいと思います。メンバー全員が最高レベルの審判やプレー経験など、ラグビーワールドカップに不可欠な資質を備えています。私たちは、過去4年間、マッチオフィシャルやジュディシャルメンバーの皆さんと「ワンチーム・アプローチ」で取り組んできました。万全の準備と体制で2023年フランス大会に臨みます。」