コロナ禍を経て3年ぶりの開催となったパシフィック・チャレンジ。23歳以下が対象の大会に夏のワールドラグビーU20チャンピオンシップ出場を控えて20歳以下のメンバーで臨んでいるジュニア・ジャパンが、FB今野椋平の3トライとリザーブで出場したHO長島幸汰の2トライなどで合計8トライを奪い、今大会初白星を手にした。
大敗した3日のフィジー・ウォリアーズ戦の先発からNO8最上太尊、第2戦でキャプテンを務めたCTB野中健吾、CTB平翔太の3選手以外を総入れ替えし、SO大島泰真ら4選手は第1戦のメンバー外からの先発入りで臨んだ。
試合開始8分で今野が先制トライを決めてジュニア・ジャパンが先行。14分にトンガA代表のFB Lopeti Kiuがイエローカードを受けて一時退場となり、日本が数的優位を得ると、その間の17分に最上が5点を加え、27分には今野がこの日2本目のトライでリードを奪った。
トンガA代表は前半終了間際に1トライを返して5-19としたが、後半早々にHO大本峻士がインゴールで押さえ、CTB平翔太が3本目のコンバージョンを成功させて26-5と点差を広げた。
51分にトンガA代表がHO Kalisitiane Paeai Middlemore Fivaのトライで点差を縮めたが、60分に今野が三度トライを決めてハットトリック。その3分後には平、さらにその6分後には途中出場の長島が5点ずつをマークして40点超えとした。
試合終盤にトンガA代表に3本目のトライを許したが、ジュニア・ジャパンは77分に長島が2本目のトライを決めて50-17に。最後は大町が3つめのコンバージョンを成功させて52-17で勝利を手にした。
もう1試合ではフィジー・ウォリアーズがマヌマ・サモアに50-25で勝利。今大会2勝目で4チームのトップに立った。開催国のマヌマ・サモアと日本が1勝1敗で続き、トンガA代表は2連敗。
フィジー・ウォリアーズが2勝目
フィジー・ウォリアーズとマヌマ・サモアの試合は後半序盤までは点の取り合いとなったが、52分にそれぞれにイエローカードが出されたところから流れが変わった。
先制したのはマヌマ・サモアでSO Afa MoleliのPGとCTB Uta Aaititiのトライなどで10-0とリードしたが、フィジー・ウォリアーズはSH Taitusi LulusiniとWTB Sireli Masiwiniの2連続トライなどで12-10と逆転した。
その後も互いに得点を獲り合い、フィジー・ウォリアーズが22-13とリードしたが、マヌマ・サモアは前半終了直前にUta Taaititiのトライとコンバージョンで20-22と追い上げ、ハーフタイム直後にもWTB Bitner Tafiliが5点を加えて25-22とリードを奪った。
ところが、52分にマヌマ・サモアは2番のAiesi Siolo、フィジー・ウォリアーズは4番 Anasa Qaranivaluがイエローカードを受けて一時退場になると、フィジー・ウォリアーズが試合の流れを掴む。
53分と59分の連続PGでフィジー・ウォリアーズが28-25とひっくり返し、64分にLO Motikiai Murray、70分には途中出場のJonathan Sovasovaのトライで38-25と突き放した。終盤にもCTB Tevita Sabolaの2本目のトライとSO Enele Tikotaniのこの日3本目のPGで加点して50-25で勝利した。
13日の大会最終日にはジュニア・ジャパンは開催国マヌマ・サモアと、フィジー・ウォリアーズはトンガA代表と対戦する。
Photo credit: JRFU