3年ぶりの開催となったワールドラグビーパシフィック・チャレンジで、フィジー・ウォリアーズと開催国マヌマ・サモアがそれぞれ快勝で好発進を切った。

 アピアパークでの開幕戦に登場したのは前回大会優勝のジュニア・ジャパンだったが、次のシニア代表入りを狙う23歳以下の選手で編成したフィジーと、今夏のワールドラグビーU20チャンピオンシップを睨んでU20年代で臨んだ日本との差は大きく、フィジーは大会10度目のタイトル獲得へ、手ごたえを得た試合となった。

 フィジーは前後半で11トライをマーク。そのうちの5本は試合開始からの15分で決めている。立ち上がりから猛攻でジュニア・ジャパンを圧倒した。この得点差はジュニア・ジャパンにとっては、2015年大会でフィジー・ウォリアーズが83-0で快勝して以来の大敗となった。

 両チームそれぞれペナルティを決めたのち、フィジー・ウォリアーズは前半12分にCTB Tevita Sabolaが 1本目のトライを決めると、Isoa Vunasau、Maika Tuitubou、Joseva Nasaroaが続いて29-3でハーフタイムを迎えた。

 後半に入ってもフィジーが圧倒する状況は変わらず、Vunasauがこの日2本目のトライを決め、Anasa Qaranivaluが続いた。

 しかし、60分を目前ににしてジュニア・ジャパンのFB楢本幹志朗が5点を返して、SO大町佳生がコンバージョンを決めて10-43。楢本は試合終了間際にも1トライを決めたが、それまでにフィジー・ウォリアーズはIlikimi Naruma、Sireli Masiwini、Simione Bulai、Jack Volavola、Vilikesa Nairau がそれぞれ5点ずつを加えて70点越えでの勝利となった。

 

ホスト国マヌマ・サモアも快勝で白星スタート

 開催国のマヌマ・サモアは大会初日の第2試合に登場すると、トンガA代表に69-7と快勝。両チーム12度目の対戦で記録的勝利となった。。

 マヌマ・サモアは試合開始4分でBitner Tafiliがこの日2本のうち1本目のトライで先制。Melani MatavaoとET Viliamuも2本ずつをマークして、Sam Taulapapa、Ale Meyer、Vanu Elisapeta、Alofipo Des Sepulona、Uta Taaititiがそれぞれ1本ずつを決めて、サモアもフィジー・ウォリアーズと同じく11本トライで相手を圧倒した。

 トンガA代表の唯一の得点は55分にSosaia Savelioがインゴールで押さえたが、そこまでマヌマ・サモアが45-0と一方的な展開だった。

 大会は8日に2日目を迎え、マヌマ・サモアはフィジー・ウォリアーズと対戦。勝者はタイトル獲得へ大きく前進することになる。もう1試合ではトンガA代表とジュニア・ジャパンが対戦する。

 ワールドラグビーパシフィック・チャレンジは各国の若手選手に競技を通してスキルを伸ばす機会を提供するもので、18歳以上23歳以下の選手が対象となっている。