• ワールドラグビーの成長計画の中心に女性や少女たちを据え、ラグビーが新たな機会を開拓
  • 「アクセラレート」を軸とした、的を絞った新たな投資により、主要な成長市場で女子を最前線に押し出す
  • ロサンゼルスオリンピック2028とのRWC 2033に向けて、知名度やパフォーマンス、そして参加者数を向上させるため、USAに大きな焦点を当てる
  • ラグビーワールドカップ2025の準備が進む中、18チームが3つのティアで競うWXVグローバル大会が今年後半に開始される予定

ワールドラグビーは成長と的を絞った投資に向けた新たな枠組みである「アクセラレート」の詳細について発表しました。これにより女子ラグビーのフィールド内外での発展を加速させます。

ゲーム全体の成長を目指すワールドラグビー計画の中心は女子であり、「アクセラレート」は新しいターゲット投資アプローチとなります。これにより、同国際連盟が、米国で開催される歴史的なラグビーワールドカップ2033に向けて、フィールド内外における水準を高めるために各国協会や政府、また、志を同じくするブランドと個別のパートナーシップを組むことが可能となります。

最初にWXVの新大会とラグビーワールドカップ・イングランド大会2025への出場権が獲得できる能力をもつ20か国の協会に焦点を当て、「アクセラレート」はコミュニティーラグビーの成長計画やエリートプレーヤーへのパスウェイ、そして最終的には水準の向上を目指します。

アクセラレートは、パートナーとなる加盟協会のために、様々なプログラムや大会、新しい役職やリソース、また支援体制の構築と共同出資でサポートし、現在および目標とする世界中の成長市場において、より強く、競争力があり、持続的に成長する女子ゲームを作るために必要な能力と規模を拡大させます。また、女性に特化したウェルフェアやウェルビーイングの重要トピックに注目し、活動を維持・発展させていきます。

ワールドラグビーは、「アクセラレート」の枠組みを活用し、積極的なパートナーシップのもと、以下のことに取り組みます:

  • 女子ゲームを成長させるための明確な計画を持って、協会を強化する。
  • 参加者増加に加速をかけ、活気あるパスウェイとタレントプールをつくる
  • 国代表チームのレベルを向上させ、世界の舞台でより大きな成功を収め、よりエキサイティングなトーナメントを実現する
  • 露出度、エンゲージメント、商業収益を向上させ、サステナビリティを推進する

これは、オーストラリアで成功したパイロットプロジェクトに続くもので、政府および協会からの投資の増加、35人の国際選手と国内エリート選手のパートタイム契約、子育てと妊娠に関する新たな方針、スーパーWエリート大会の開催、コミュニティゲーム開発などにつながりました。

3冊の洞察文献(「アクセラレート・デジタル・ツールキット」、独立してまとめられた「女子ラグビーへの投資のためのビジネスケース報告書」、ゲーム全体に関する「社会的投資収益報告書」)が裏付けたこのプログラムは、すべての加盟協会の活動を支援します。ビジネスケース報告書では、今後10年間で女子ラグビーの商業的価値が10倍になると予測されるなど、その機会の大きさを概説しています。女子ラグビーファンの5人に1人が「にわかラグビーファン」であるなど、女子ラグビーの観客数も急速に増加しています。

ワールドラグビーの最高責任者、アラン・ギルピンは次のように述べています。「昨年ニュージーランドで開催された記録破りのラグビーワールドカップ2021に続き、女子ラグビー全体が驚異的な勢いをつけています。私たちのパートナーであるキャップジェミニとMastercard、そして各国協会とともに女子ラグビーの加速を大きく前進させています。」

「アクセラレート プログラムは、的を絞った追加投資を行うことにより、ゲームをさらに変革させ、持続可能な成功のための長期的なプラットフォームを作り上げます。このプログラムによって、私たちは迅速に成長し続け、私たちのスポーツにおける女性・少女たちが生み出す可能性と大きな機会を完全に実現することができるようになるのです。協会と緊密に連携し、アクセラレートを通じてインパクトのある変化をもたらすことで、私たちは女子ゲームに真に火をつけ、競争力を高め、ファンと商業的関心をさらに高めることができます。」

ワールドラグビーの女子ラグビー・チーフ、サリー・ホロックスは次のように述べています: 「ワールドラグビーの野心的な成長プランの中心は女性と少女たちです。女子ラグビーへの投資に対するビジネスケースは明確です。私たちは、証拠に基づいた調査を通じて、女性や少女たちが今後10年間の成長にとって唯一最大の機会であることを知っています。」

「協会が意志を示せば、私たちはアクセラレートを通じて今後3年間、15か国から20か国の協会とパートナーシップを結び、持続可能な成長を加速させる最適な方法を模索していきます。WXVという新大会を経て、イングランドで開催されるラグビーワールドカップ2025に向けた3年間を駆け足で前進し、フィールド内外の基準を高める絶好の機会を共に得ました。これはアメリカで開催されるラグビーワールドカップ2033までの10年間、そしてその後に向けて、さらに大きな成長を遂げていくための足掛かりとなるでしょう。」

世界中から18チームが参加し、3レベルで開催される新しいWXV大会の開幕や、アクセラレートの展開に加え、ワールドラグビーは独立主導のガバナンスレビュープロセスの成果に沿って、ガバナンス構造の変革を続けていますまた、昨年ニュージーランドで開催され、43カ国から300人以上の代表者を集めた「ウィメン・イン・ラグビー・サミット」からの主要なアクションを実施し、キャップジェミニのウィメン・イン・ラグビー・リーダーシッププログラを通じて女性リーダーのグローバルネットワークを拡大し、また、Mastercard ユース・アンストッパブルを通じてラグビーファンのグローバルネットワークを拡大しています。