ワールドラグビー・パシフィックネーションズカップ(PNC)の出場チーム全6組が共にRWC2015へのカウントダウンを続けるなか、ジョン・マッキーヘッドコーチ(HC)はRWCへの準備にとってのPNCの重要性について話した。

ラグビーワールドカップ2015イングランド大会に向けての準備を着々と進めるなか、フィジー代表率いるジョン・マッキーHCはPNCでも「難度の高い試合が待ち受けられる」と話した。

3年ぶりの出場となるフライングフィジアンズは大会2度目のPNCタイトル獲得を目指してスヴァで行われるトンガ代表戦に臨む。トンガ戦に続いて渡米するフィジー代表はサクラメントでサモア戦を迎え、その後トロントで日本代表と対戦し、そこから順位決定戦が開催されるバーナビーへと向かう。

9月18日には開催国のイングランドと共にワールドカップの幕を開ける。そんなフィジー代表率いるマッキーヘッドコーチは「レベルの高い試合を期待しています」と話した。

一番の目標

「ラグビーワールドカップになるといつも強力なスコッドを組んでくるトンガ代表とはピッチ上での強烈なライバル心があります。」

「サモア代表も先週のオールブラックス戦でとても強いパフォーマンスを見せてくれました。この12ヶ月に亘ってパシフィック地域では日本が特に向上しており、素晴らしい結果を出してきました。」

フィジーファンの情熱

「フィジーチームにとってPNCは今秋のイングランド大会に向けての準備、また選手たちのスキル向上のための大事な機会です。」

「このレベルで選手のスキルを伸ばそうと思えば何年か掛かります。そのためPNCは何よりも、戦略を考えながらコンビネーションなどを磨き上げるのに最適です。また、ホームのファンにフライングフィジアンズのアクションと魅力を見せつける場でもあります。」

「フィジーのファンの皆さんはいつもパッションをもってチームを熱く応援してくださいます。海外のクラブに所属する選手たちもフィジーに帰るのを心待ちにしていることが多いので、ホームでプレーをすることは非常にポジティブなことです。」

だが、トンガ戦の前にフィジーを待ち受けるのは土曜日にスヴァで行われるマオリオールブラックス戦。マッキーHCはニュージーランド戦とトレーニング合宿はPNCのスコッドにとっての準備によいと話す。

「ニュージーランドマオリ戦とPNCを前に、フィジー代表のスコッドは7月1日に合宿を開始しました。スキル、チームシステム、そしてフィットネスを中心とする準備は良い具合に進んでいます。

「ニュージーランドマオリ戦はもちろん大事な試合です。しかし、RWCに必要な条件を揃えるためにも、現在は今秋に向けての準備を続けるためにも、ハードなトレーニングメニューを組んでいます。」

RWC2015への道のり

RWC2015ではプールAでオーストラリア、ウェールズ、ウルグアイと試合に臨むフライングフィジアンズがイングランド大会に向けての準備を進めるなか、一つ一つの試合でベストを尽くし強化していくことが目標である。

「手に負えない目標は避けて、各マッチで立ち向かうチャレンジをきっちりと理解しながらフォーカスとコンディションを整えることが必要です。」

「テストマッチでは強みのあるセットプレーが求められます。効果的なスクラムやラインアウト、またラックエリアでのボールさばきが流れを左右してきますし、プレッシャーを加えながら攻撃をすることとディフェンスでのターンオーバーが重要になってきます。」

「遠征などで試合スケジュールが多忙になるとどうしても休憩をする時間が少なくなってしまいます。そんな日々が続くなか、リカバリーと体調管理を考慮にいれながらトレーニングプランを組み立てることが重要になってきます。」

「これらの試合はRWCに向けて、ゲームプランやコンビネーションを整え、戦略を考えるのに最適です。特にプレッシャーに崩されず、焦らないでプレーができる選手に注目します。」