今秋のフランスでのワールドカップ出場を控える日本代表に用意された夏の強化試合は新たに5試合だ。

 7月8日(土)の東京・秩父宮でのジャパンXVとオールブラックスXVの対戦を皮切りに、一週間後の15日(土)に再びオールブラックスXVと、今度は日本代表として熊本県えがお健康スタジアムで対戦する。

 その後は7月22日(土)からは日本代表のテストマッチとしてパシフィックネーションズシリーズ3連戦に臨み、初戦は札幌ドームでサモア代表と対戦する。サモアとの顔合わせは2019年10月のラグビーワールドカップ以来となり今回で17度目。通算対戦成績は5勝11敗だ。

第2戦は東大阪の花園ラグビー場に会場を移して7月29日(土)にトンガ代表と対戦し、翌週の8月5日(土)のフィジー代表戦(試合会場は後日発表)が最終戦となる。トンガ、フィジーとはいずれも2019年ワールドカップ前のパシフィックネーションズカップ家来で、通算対戦成績はトンガとは9勝9敗、フィジーとは4勝14敗だ。

日本はこのほか、本大会直前の8月26日にはイタリア国内でイタリア代表との対戦が決まっており、合計6試合を経て9月8日に開幕するパリ大会に乗り込む。

 本大会では、日本はプールDでイングランド、アルゼンチン、チリなどと同組でサモアとは第3戦で対戦する。トンガはプールBでア南アフリカ、アイルランド、スコットランド、ルーマニアと同組。フィジーはウェールズ、オーストラリア、ジョージア、ポルトガルと同じプールC組み分けられている。

 今回の異なるタイプの強豪と5週間で5試合をこなす強化試合の決定を受けて、ジョセフ日本代表ヘッドコーチは、「この5試合はワールドカップの準備として大きな部分を占める。イタリア代表戦とともに、ワールドカップ本大会で我々が直面する激しさに匹敵する、高いレベルでの競争をもたらしてくれるだろう」と期待を示している。

 日本代表指揮官はまた、「オールブラックス・フィフティーンはニュージーランド代表への選出を貪欲に狙う選手たちで構成されたチームで、(我々にとって)大きな挑戦となる。サモア代表、トンガ代表、フィジー代表は太平洋諸島のラグビーらしい、優れた肉体と情熱で戦ってくるだろう。ワールドカップを前にどのチームの選手も強い印象を与えようとするので、どの試合も速くフィジカルで、とても面白い試合となるに違いない」と語った。