レタリック選手は31歳。2012年にチーフスでスーパーラグビーに初出場し、同年6月にはオールブラックスで代表デビューを遂げた。妥協知らずの高いワークレートで、安定したパフォーマンスは世界屈指のクオリティを誇る。

2015年と2019年のラグビーワールドカップを含めて今日までに代表戦出場は100キャップを数える。その間、2014年にはワールドラグビー年間最優秀選手とニュージーランド年間最優秀選手に選ばれている。

 神戸ではリーグワン前身のトップリーグだった2019年から2021年まで所属。しかし、1年目は2020年1月に始まったリーグ戦が新型コロナウィルス感染症の世界的流行の影響を受けて6試合で打ち切り。それまでの全6試合に出場して、チームは5勝1敗と好成績を挙げていた。翌2021シーズンは、2月のリーグ開幕戦からプレーオフ準々決勝まで9試合で5トライをマークした。

 レタリック選手は今回、再び神戸でのプレーが決まったことに「非常に光栄」と喜び、「前回の神戸での生活はとても楽しく、家族も私も、より多くの日本文化を体験できることを楽しみにしている」とコメントしている。

 来シーズンは旧トップリーグからリーグワンに再編されて3シーズン目となり、レタリック選手には以前とは異なる戦いの場となる。すでに加入が発表されているFW3列のアーディー・サベア選手とともに、強力な布陣での挑戦となる。

 今秋フランスで行われるラグビーワールドカップ2023終了後のリーグワンの来シーズンには、東京サンゴリアスやブレイブルーパス東京などにもトップクラスのニュージーランド代表選手が加入することが決まっており、熾烈な戦いが期待できそうだ。