ラグビーワールドカップ2023フランス大会終了後に始まるリーグワンの2023-2024シーズンに、世界トップのハーフバックの二人が揃って参戦することが決まり、ヴェルブリッツが2月7日に発表した。

 昨年11月に34歳になったスミス選手は、弾丸のような鋭く素早いパスでバックスの攻撃をけん引。オールブラックスでは2012年6月のアイルランド戦で代表デビューすると、9番として着実にキャリアを重ね、現在114キャップを保持する。2015年ラグビーワールドカップ優勝の立役者の一人で、2019年日本大会でも活躍した。

また、2011年からプレーするハイランダーズでも2015年にスーパーラグビー制覇を達成。2014年にはマオリ年間最優秀選手賞を受賞している。

 「来季、試合に出てファンのみなさんに会えるのが待ち遠しい」というスミス選手は、「オールブラックスで日本を訪れて日本が大好きになったので、家族とともに日本の生活を経験できることを楽しみにしている」とコメントした。

 一方のバレット選手は、2021年に東京サンゴリアスでプレーして以来の日本復帰となる。

 今年の5月に32歳になるが、SO司令塔として頭脳的なゲーム運びをし、スピードのあるプレーでFBも務め、前回のトップリーグでのプレーでもファンを魅了した。

ニュージーランド代表では2012年のデビューから現在までに112キャップを獲得。その間、2015年ラグビーワールドカップでは26得点を挙げた決勝を含めて6試合に出場して優勝に貢献し、2016年と2017年にはワールドラグビー年間最優秀選手を2年連続で受賞した。

 2011年から2019年までハリケーンズでプレーし、2016年にはスーパーラグビーで優勝。2020年からブルーズに活躍の場を移した。2021年のサンゴリアス所属時には、トップリーグ10試合で128得点を叩き出して得点王を獲得する活躍でチームは準優勝だった。

 「家族も私も日本に戻ってトヨタヴェルブリッツでプレーできることを楽しみにしている」というバレット選手は、「2021年に日本でプレーした際にはグラウンド内外で多くのことを学んだ」と振り返った。

元オールブラックス監督で現在ヴェルブリッツのディレクター・オブ・ラグビーを務めるスティーブ・ハンセン氏にも言及して、「スティーブ・ハンセンと親友のアーロン・スミスとともに同じチームでプレーできることを嬉しく思う」と話している。

 ヴェルブリッツの後藤彰友GMは、「偉大な選手が加入してくれることを大変うれしく思う。ファンの方々の心を動かすラグビーを見せて、常勝チームのカルチャーづくりに貢献してくれることを期待している」と述べている。

 今秋フランスで行われるワールドカップ終了後の2023-2024シーズンのリーグワン加入については、彼らのほかにもニュージーランド代表選手の移籍が発表されている。FW第3列で代表67キャップのアーディー・サベア選手がコベルコ神戸スティーラーズと、44キャップのSOリッチー・モウンガ選手と25キャップのFW第3列のシャノン・フリゼル選手はブレイブルーパス東京と契約している。