今季第4ラウンドとなるシドニー大会で、先週のハミルトンでの第3ラウンドに続く2大会連続での8強入りを目指すサクラセブンズ女子日本代表は、初日の27日にフランスに5-24で敗れた後、招待参加のパプアニューギニアに55-0と大勝。1勝1敗で2日目のプール第3戦でニュージーランドに挑んだ。

今季総合順位でトップに立つニュージーランドとは、日本は今季初の顔合わせ。先手を取りたいところだったが、キックオフボールのキャッチで相手に上回れ、試合開始2分で今大会も好調なMichaela Blyde選手に先制トライを許し、その後もStacy Fluhler選手、Blyde選手が次々と加点。Blyde選手は後半早々にもトライを決めてハットトリックを達成し、Shiray Kaka選手も5点を加えて27-0のリードを奪った。

日本は守備で粘りを見せていたが、ニュージーランドのフィジカルの強さと速い展開にペナルティが増えてボールを獲得できずに苦戦する。しかし、試合終盤、原わか花選手のボール奪取から中村知春選手がオフロードでパスを受けた辻崎由希乃選手が抜け出して、自陣からインゴールまで走り切って5点を返した。

さらに、日本は粘りを見せて中村選手、梶木選手とつないで相手陣内に攻め込み、インゴール前のラックから展開。最後は中村選手が走り込んでトライを決めた。須田倫代選手のコンバージョンも決まってさらに7点を返したが、12-27で敗れた。

ニュージーランドは3戦全勝でプールAを1位で突破。パプアニューギニアに41-7で勝利したフランスが2勝1敗で2位。日本は1勝2敗で3位チーム中2位に入り、初の2大会連続で8強に進出した。

そして、2日目の女子最終戦となった準々決勝で再びニュージーランドと対戦したが、相手のプレッシャーを受けて思うようにボールを出せず、Blyde選手のトライを皮切りに、Jorja Miller選手の2トライなどトライ5本とコンバージョン4本を決められて0-33で敗れた。

 このほか準々決勝では、プールB3位になり3位チーム中1位で8強入りしたアメリカがプール戦でも顔を合わせた英国を10-5で退け、プールA2位のフランスがプールC1位のオーストラリアに10-5で勝利。プールC2位のアイルランドがプールB2位のフィジーに26-12で勝って準決勝に進出した。

 準決勝はアメリカとフランス、アイルランドとニュージーランドの組み合わせとなり、準々決勝で敗れた日本は5位決定準決勝でフィジーと対戦し、同じくオーストラリアと英国が対戦して5位を目指す。

 

男子日本は順位決定戦でアルゼンチンと対戦へ

一方、男子はプール第2戦、3戦と準々決勝が行われ、日本はフィジーに0-54と完敗。その後、プールD最終戦では招待参加のトンガに12-26の逆転負けを喫した。

副島亀里ララボウラティアナラ選手と石田大河選手のトライで序盤は12-0とリードを奪ったが、前半途中からトンガの反撃を受けて苦戦。6分にトンガのSamson Fualalo選手に5点を返されると、後半に入ってKyren Taumoefolau選手の連続トライなど3本のトライを決められて逆転された。

日本は3戦全敗でプールD4位。首位はフランスにも勝って3戦全勝のフィジーで、フランスが2勝1敗で2位。3位は日本戦の勝利で1勝2敗としたトンガだった。

この結果、男子日本チームは最終日29日に、9位決定準々決勝でプールA3位のアルゼンチンと対戦する。アルゼンチンは今大会1勝2敗と苦戦しているが、先週末のハミルトン大会に優勝し、総合順位で3位に付けている。

準々決勝では、今季総合順位でトップに立つニュージーランドはプールBで2位に入り、プールC1位でケープタウン大会を制したサモアに12-0と完封勝利。ドバイ大会優勝の南アフリカはプールBを首位突破して、プールC2位のアイルランドを26-12で退けた。プールD1位で香港大会優勝のフィジーはプールA2位の英国に26-14で勝利し、フランスは試合終了間際のStephen Parez Edo Martin選手のPGでオーストラリアに17-14と競り勝って4強に進出した。

準決勝はニュージーランドとフランス、南アフリカとフィジーの顔合わせで行われる。

今季シリーズは2024年パリ・オリンピック予選も兼ねており、男女とも最終順位上位4チームに出場権が与えられる。