- ラグビーの主要なステークホルダーがロンドンに集まり、15人制ラグビーの全体的な魅力とアクセシビリティを高めるための分野について検討
- ロスタイムの短縮、プレーのスピードアップ、プレーヤーウェルフェアの促進、エンターテーメントととしての全体的な価値を高めることが、全てのステークホルダーにとって重要な優先事項
- 検討された内容は、ワールドラグビーとそのステークホルダーによって、さらに検討される
ラグビーが今後10年間成長し続ける中で、ラグビーがみんなにとって意味を持つ魅力的かつ身近なスポーツであり続けるためにやるべき優先事項を決定するため、ラグビー界の主要なステークホルダーたちが団結しました。
若者や女性、ラグビー新興国の牽引によりラグビーが全大陸で拡大を続け、また、2033年までのラグビーワールドカップ開催国が決定した今、ロンドンで開催されたワールドラグビー・シェイプ・オブ・ザ・ゲーム会議は、参加者たちにラグビーの未来の姿を考える機会を与えてくれました。
この会議には、ハイパフォーマンス協会や国際大会運営組織の代表者、協会のパフォーマンスディレクターやコーチ、プロ選手の代表らが参加し、真に代表的かつ協力的で生産的な会議となりました。
フランスでのラグビーワールドカップ2023まであと10ヶ月となり、当面は男子エリート15人制に焦点が当てられましたが、ワールドラグビーの競技規則の見直しプロセスとともに、スポーツの未来を形作るための全体的なアプローチの一部として同様のプロセスが女子エリート15人制とコミュニティゲームについても行われます。
参加者は、ラグビーワールドカップが開催される1年後には、(ウェルフェアに関する理由を除き)競技規則が改正されないことに留意し、大会までの間、ロスタイムを減らし、エリートゲームの継続性を高めることなど、競技規則を改正せずにどのように大会を向上させることができるかを検討しました。短・長期的なミッションの根底にあるのは、プレーヤーウェルフェアを優先させるということです。
2日間にわたり、参加者は、プレーヤーウェルフェアに関する世界の現状、プレーの世界的傾向、マッチオフィシャルの役割、テクノロジーの活用、ユニークなスポーツを取り巻く情熱や取り組みについて検討し、参加者全員が、ラグビーの保護と成長を継続することを約束しました。
この会議では、今後さらに調査を進めるべき主要な分野が明らかにされました。
- ファンに焦点を当てる:ファンや放送局から得た知見を、娯楽商品としてのスポーツの長期的な発展に役立てる。
- ゲームのスピードアップ:ロスタイムを減らし、試合の継続性とリズムを高めるための介入と革新に焦点を当てる。
- マッチオフィシャルをサポートする:マッチオフィシャルの役割を最大限に発揮するためのツールを提供し、TMOの介入削減を検討する。
- プレーヤーウェルフェアを強化する:ラグビーにおける頭部損傷その他の全ての損傷を軽減するため、エビデンスに基づく戦略の実施を継続する。
ワールドラグビーは、ラグビーワールドカップ2023年に向けて、競技規則を変えることなく短期間で実施できる分野に優先順位をつけるための考察と洞察を元に、さらなる検討を行います。このプロセスでは、国際男子カレンダーの強化に向けた継続的な推進と、先日のラグビーワールドカップ2021の準決勝と決勝でのポジティブな流れについても言及されました。
ワールドラグビーのサー・ビル・ボーモント会長は次のように述べています。「スポーツとして、ムーブメントとして、ファミリーとして、私たちは常に更なる向上を目指して挑戦しなければなりません。それは、より多くの人がラグビーをプレーしたい、サポートしたいと思い、ケガのリスクが減り、ゲームに関わるすべての人が発言できるような未来、ファンやプレーヤーがこのスポーツの未来をどうしたいのかを考える時間を費やすことを意味します。」
「この会議は、我々のスポーツを再構築するための最初のステップとなりました。幅広い分野から忌憚のないご意見をいただいたことで、私たちは多くのことを考え、前進することができました。忙しい中、団結し、協力し、我々の未来を考えるために時間を割いてくれた参加者の皆さんに感謝します。」
参加者組織一覧:
協会(CEO、ハイパフォーマンスディレクター、ヘッドコーチ):アルゼンチン、オーストラリア、イングランド、フィジー、フランス、ジョージア、アイルランド、イタリア、ニュージーランド、スコットランド、南アフリカ、アメリカ、ウェールズ
団体:ワールドラグビー、シックルネーションズ、ラグビーチャンピオンシップ
プレーヤー:国際ラグビー選手会
マッチオフィシャル:エミレーツ・ワールドラグビー・マッチオフィシャル