サクラセブンズ女子7人制日本代表の遠征メンバーは13人。先月チリのサンチャゴで開催されたワールドラグビー・セブンズチャレンジャーシリーズ2022を勝ち抜いて、来季のHSBCワールドシリーズへの出場権を獲得した顔ぶれだ。

 チームは9月1日に決戦の地ケープタウンへ出発。9日の大会初日へ向けて現地で調整を行い、初戦のフィジー代表戦に備えながら、大会開幕24時間前の8日に大会登録メンバー12人を決定する。

 4年に一度開催されるセブンズの最高峰の大会は、1993年から行われている男子大会に対して女子は2009年から始まり、日本は4大会連続4度目の出場となる。だが、過去の成績は2018年の10位が最高と苦戦が続いてきた。

 アフリカ大陸初開催の今回、女子16チームは初日に一発勝負のラウンド16戦に臨み、勝者はチャンピオンシップ大会へ進出し、敗者はチャレンジ大会へまわる。初の8強入りを目指している日本は、9日にフィジーと対戦することが決まっている。

 遠征メンバーには、チャレンジャーシリーズ6試合で10トライを決めた原わか花選手、成長著しい活躍を見せた須田倫代選手、チーム最多の代表52キャップを保持しコーチも兼任する中村知春選手、19歳でチーム最年少の水谷咲良選手など多彩な顔ぶれが揃った。キャプテンは平野優芽選手が務める。

 女子セブンズ日本代表の鈴木貴士ヘッドコーチは、先月のチャンレジャーシリーズでの成功を経て、「どの選手が出ても自信を持って送り出せる」とチームの成長に手ごたえを覚えている。

 ただ、8月12-14日に行われたチャレンジャーシリーズから日も浅く、大会が行われた南米との時差や長時間の移動もあった。今回も南アフリカへ再び長時間の移動となるだけに、選手のコンディション調整が重要な要素になる。

 鈴木ヘッドコーチは、「最初の一発目で決まってくるので、どれだけいい入りができるか。いい準備をして臨みたい」と話している。

 

 

女子セブンズ日本代表RWC7南アフリカ遠征メンバー

大黒田裕芽(東京山九フェニックス、34)

大竹風美子(東京山九フェニックス、14)

大谷芽生(立正大学ラグビー部、4)

梶木真凜(自衛隊体育学校、4)

小出深冬(ARUKAS QUEEN KUMAGAYA、22)

三枝千晃(北海道バーバリアンズディアナ、2)

須田倫代(追手門学院VENUS、2)

中村知春(ナナイロプリズム福岡、52)

永田花菜(日本体育大学ラグビー部女子、12)

バティヴァカロロアテザ優海(ながとブルーエンジェルス、3)

原わか花(東京山九フェニックス、10)

平野優芽*(ながとブルーエンジェルス、26)

水谷咲良(東京山九フェニックス、2)

注:* はキャプテン。所属のあとの数字はキャップ数