10月8日に開幕するラグビーワールドカップへ向けて強化と調整を続ける女子日本代表にとって、本大会を目前にしたチェックポイントが設定された。

 9月24日にオークランドのイーデンパークでの女子ニュージーランド代表とテストマッチで、当日予定されているオールブラックス対ワラビーズのブレディスローカップの対戦の前に、同じ会場で行われることになっている。

ワールドカップでは日本はプールBでカナダ代表、アメリカ代表、イタリア代表と対戦予定で、ニュージーランド代表ブラックファーンズはオーストラリア代表、ウェールズ代表、スコットランド代表とプールAで対戦することが決まっている。

 サクラフィフティーンは世界ランキング13位ながら、8月27日に世界ランキング6位おアイルランド代表とのテストマッチ第2戦で29-10の勝利を収めたばかり。ニュージーランドとの対戦はこれが初顔合わせとなるが、本大会への仕上がりをチェックする上で世界ランキング2位のブラックファーンズとの対戦は重要な機会になる。

 この新たな対戦を「非常に大きな機会ととらえている」というレスリー・マッケンジー女子日本代表ヘッドコーチは、「ニュージーランドからこのような招待をいただくことは、チームが進歩した証。ブラックファーンズは勢いのあるパフォーマンスを見せており、チームにとっては大きな出来事となる」と述べた。

 「サクラフィフティーンにとっては、ファンガレイでの大会初戦に向けて、より深く学んでチームとして成長する機会となる。このウォームアップ試合で強豪国と戦って、自分たちを試すことになる」と語っている。

 ニュージーランドは、今年から名将ウェイン・スミス氏が女子代表ディレクター・オブ・ラグビーを務め、強化に余念がない。

 スミス氏は「もう1つテストマッチが加わったことは重要で、ラグビーワールドカップ前にイーデンパークでプレーできるのは素晴らしい」と述べて、日本が今年5月にオーストラリア遠征でオーストラリア代表に勝利したことに言及。「成長しているチームであると分かった。ワールドカップ本大会の前に強い相手と対戦できることは大変ありがたい」と話している。