女子日本代表がレスリー・マッケンジーヘッドコーチの下で磨いてきたプレーを、ホームのファンの前で披露する時がやってきた。南アフリカ代表とアイルランド代表とそれぞれ7月、8月に2試合ずつのテストシリーズに臨む。

 南アフリカ代表とは7月24日(日)に岩手県の釜石鵜住居復興スタジアムで第1戦を、30日(土)に埼玉県の熊谷スポーツ文化公園ラグビー場Aグラウンドで第2戦を実施。アイルランド代表とは8月20日(土)に静岡のエコパスタジアムで第1戦、27日(土)に東京の秩父宮ラグビー場で第2戦を行う。各キックオフ時間は今後、決定次第発表される。

 最新の世界ランキングでは、日本の12位に対して南アフリカは13位。今年10月8日から11月12日までニュージーランドで開催されるワールドカップでは、アフリカ予選1位突破の南アフリカはプールCでイングランド、フランス、フィジーと同組で戦うことが決まっている。日本と南アフリカは今回が初顔合わせだ。

 一方のアイルランドは、ラグビーワールドカップ出場こそ逃したものの、最新の世界ランキングは順位を1つ上げて7位につける強豪だ。日本は昨年11月の欧州遠征での対戦(12-15)を含めて5戦5敗と勝星がない。

 その試合を含めて、2019年1月にスタートしたマッケンジー体制では、同年7月のアウェイでのオーストラリア戦での初陣から今年5月のオーストラリア遠征での再戦までの8試合すべてを海外で実施。今回、初の国内での試合開催で、女子日本代表が日本国内でテストマッチに臨むのは2017年7月の女子アジアラグビーチャンピオンシップ以来、実に5年ぶりだ。

 「日本でテストマッチを行えることには非常に大きな意味がある」というマッケンジー女子日本代表ヘッドコーチは、「これまで試合はすべて日本国外で行ってきた。日本のみなさんのためにプレーする機会に、とてもワクワクしている。現地でたくさんのサポートをいただけると確信している」とコメント。

 今年5月に行ったオーストラリア遠征ではフィジー代表(28-14)、オーストラリア代表(12-10)に勝利し、その間に戦ったオーストラリアンバーバリアンズにも勝って(24-10)、3連勝をマーク。サクラフィフティーン指揮官は、そのツアーを振り返ったミーティングで選手たちから、やるべきことを継続して加速させようというポジティブな反応を確認したと明かしており、夏の国内テストシリーズへの期待が高まっている。

なお、日本はこの秋のニュージーランド大会では、カナダ、アメリカ、イタリアとプールBで戦うことが決まっている。