今夏、国内で予定されている世界ランキング19位のウルグアイ代表との2連戦(6月18日、25日)と同2位のフランス代表との2連戦(7月2日、9日)へ向けて、ジョセフ日本代表ヘッドコーチは5月31日(火)、代表メンバー34人と代表候補(NDS)メンバー34人を発表した。

代表スコッドには今季のリーグワンMVPを受賞した堀江選手をはじめ、PR稲垣啓太選手、SO山沢拓也選手ら10人がリーグ制覇した埼玉パナソニックワイルドナイツから選出された。堀江選手は日本が8強入りした2019年ワールドカップ以来の代表活動となる。

1年目で東芝ブレイブルーパス東京の4強入りに貢献したLOワーナー・ディアンズ選手も選ばれ、同僚で今回の代表スコッド最多の72キャップを保持するFLリーチマイケル選手、FLピーター・ラブスカフニ選手(クボタスピアーズ船橋東京英)ら2019年大会経験者も順当にメンバー入りした。

ノンキャップ組は9人を数え、SO中尾隼太選手(東芝ブレイブルーパス東京)、SO李承信選手(神戸コベルコスティーラーズ)、WTBジョネ・ナイカブラ選手(東芝ブレイブルーパス東京)、WTBゲラード・ファンデンヒーファー選手(クボタスピアーズ船橋東京ベイ)など、今季リーグワンで存在感を発揮した顔ぶれが並んだ。

一方、2019年ワールドカップメンバーのSO田村優選手(横浜キヤノンイーグルス)、CTBラフェエレティモシー選手(神戸コベルコスティーラーズ)や、2015年ワールドカップメンバーのCTB立川理道選手(クボタスピアーズ船橋東京ベイ)、今季リーグトップのラインブレークを記録してリーグワン新人王獲得したWTB根塚洸雅選手(クボタスピアーズ船橋東京ベイ)らはNDSに入った。

 ジョセフヘッドコーチは、「我々だけではなかったが、コロナ禍でラグビーをすることができず、1年で6~7試合しかできなかった。ワールドカップの準備としては遅れを取っているなかで、これからの合宿で選手層を厚くして大会へ臨むことが重要になる」と言う。

新人だけでなく代表経験豊富な選手らがNDSに入ったことについて、日本代表指揮官は、「怪我などもあって最近リーグで良いプレーが来ていない選手もいる。プレッシャーを軽減したなかで、本来の調子を取り戻してほしい。そうすることがワールドカップでの成功につながる」と説明した。

NDSメンバーには5月9日に発表された63人の候補リストからの選出以外に、PR海士広大選手(クボタスピアーズ船橋東京ベイ)やSH小山大輝選手(埼玉パナソニックワイルドナイツ)ら新たに10人の選手が加わった。

NDSのメンバーは、6月11日(土)に東京の秩父宮で行われるトンガチャリティマッチにEMERGING BLOSSOMSとして臨み、TONGA SAMURAI XVと対戦する。

また、ジョセフヘッドコーチは、今回の代表スコッド34人とNDSの34人に負傷者リストの10人を加えた78人のラージグループを、7月下旬のタイミングで45~50人のメンバーに絞り込んで秋のテストシリーズに備える意向も明らかにしている。

日本代表は6月3日(金)から宮崎市内で、NDSは大分県別府市内で合宿に入る予定だ。

なお、6月18日(土)のウルグアイ戦第1戦は秩父宮、25日(土)の第2戦は北九州、7月2日(土)のフランス戦第1戦は豊田、第2戦は9日(土)に東京の国立競技場で開催される。

 

11月にフランスとの再戦が決定

 今年のシックスネーションズで優勝したフランス代表とは、11月20日(日)にトゥールーズで今年3度目となるテストマッチを行うことも発表された。

試合会場はスタジアム・ド・トゥールーズで、日本は2023年ワールドカップの9月10日のプール初戦でアメリカ地区2と、9月28日のサモア代表との第3戦に臨む試合会場でもある。また、トゥールーズは日本代表がフランス大会でベースキャンプ地とする土地でもあり、来年の大会へ向けてシミュレーションの機会になると期待されている。

 今秋のツアーでは、日本は11月12日(土)にイングランド代表とトゥイッケナムで対戦することも決まっており、世界強豪との腕試しの2連戦となる。

 

 

 

日本代表 夏シーズン合宿参加メンバー:

FW18人

PR―稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ、39キャップ)、ヴァル アサエリ愛(埼玉パナソニックワイルドナイツ、20)、垣永真之介(東京サントリーサンゴリアス、10)、木津悠輔(トヨタヴェルブリッツ、3)、クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ、6)、森川由起乙(東京サントリーサンゴリアス、-)

HO―坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ、27)、橋本大吾(東芝ブレイブルーパス東京、2)、堀江翔太(埼玉パナソニックワイルドナイツ、66)

LO―サウマキ アマナキ(横浜キヤノンイーグルス、-)、ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京、1)、サナイラ・ワクァ(花園近鉄ライナーズ、-)

FL―ベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ、2)、古川聖人(トヨタヴェルブリッツ、2)、ピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋東京ベイ、13)、リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京、72)

NO8―ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ、6)、ファウルア・マキシ(クボタスピアーズ船橋東京ベイ、2)

BK16人

SH―齋藤直人(東京サントリーサンゴリアス、6)、中嶋大希(コベルコ神戸スティーラーズ、2)、流 大(東京サントリーサンゴリアス、27)

SO―中尾隼太(東芝ブレイブルーパス東京、-)、山沢拓也(埼玉パナソニックワイルドナイツ、3)、李 承信(コベルコ神戸スティーラーズ、-)

CTB―梶村祐介(横浜キヤノンイーグルス、1)、中野将伍(東京サントリーサンゴリアス、2)、ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ、4)

WTB―髙橋汰地(トヨタヴェルブリッツ、-)、ジョネ・ナイカブラ(東芝ブレイブルーパス東京、-)、ゲラード・ファンデンヒーファー(クボタスピアーズ船橋東京ベイ、-)、シオサイア・フィフィタ(花園近鉄ライナーズ、6)、山下楽平(コベルコ神戸スティーラーズ、-)

FB―野口竜司(埼玉パナソニックワイルドナイツ、13)、山中亮平(コベルコ神戸スティーラーズ、22)

注:所属のあとの数字はキャップ数

 

NDSメンバー:

FW20人

PR―淺岡俊亮(トヨタヴェルブリッツ、-キャップ)、海士広大(クボタスピアーズ船橋東京ベイ、-)、北川賢吾(クボタスピアーズ船橋東京ベイ、3)、竹内柊平(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安、-)、津嘉山廉人(横浜キヤノンイーグルス、-)、三浦昌悟(トヨタヴェルブリッツ、7)

HO―中村駿太(東京サントリーサンゴリアス、-)、日野剛志(静岡ブルーレヴズ、4)、堀越康介(東京サントリーサンゴリアス、4)

LO―秋山大地(トヨタヴェルブリッツ、-)、大戸裕矢(静岡ブルーレヴズ、4)、辻 雄康(東京サントリーサンゴリアス、-)、ヴィンピー・ファンデルヴァルト(NTTドコモレッドハリケーンズ大阪、18)、

FL―飯野晃司(東京サントリーサンゴリアス、-)、嶋田直人(横浜キヤノンイーグルス、-)、徳永祥尭(東芝ブレイブルーパス東京、15)、シオネ・ラベマイ(東芝ブレイブルーパス東京、-)、山本浩輝(東京ブレイブルーパス、5)

NO8―セル ジョセ(花園近鉄ライナーズ、-)、テビタ・タタフ(東京サントリーサンゴリアス、9)

BK14人

SH―小川高廣(東芝ブレイブルーパス東京、2)、茂野海人(トヨタヴェルブリッツ、13)、小山大輝(埼玉パナソニックワイルドナイツ、-)

SO―田村 優(横浜キヤノンイーグルス、68)

CTB―シェーン・ゲイツ(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安、1)、立川理道(クボタスピアーズ船橋東京ベイ、55)、テアウパ シオネ(クボタスピアーズ船橋東京ベイ、3)、ラファエレ ティモシー(コベルコ神戸スティーラーズ、27)

WTB―竹山晃暉(埼玉パナソニックワイルドナイツ、-)、根塚洸雅(クボタスピアーズ船橋東京ベイ、-)、メイン平(リコーブラックラムズ東京、-)、吉澤太一(NTTドコモレッドハリケーンズ大阪、-)

FB―奥村 翔(静岡ブルーレブズ、-)、尾﨑晟也(東京サントリーサンゴリアス、3)

注:所属のあとの数字はキャップ数