今回、代表候補選手として選出されたのはFW36人、BK27人の63人。来年フランスで行われる2023年ラグビーワールドカップを念頭に、今季の活動を行うメンバーのベースとなる顔ぶれだ。

2019年ワールドカップで日本初の8強入りに貢献し、大会後は代表活動を辞退していた堀江選手が戻り、PR稲垣啓太選手(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、FLリーチマイケル選手(東芝ブレイブルーパス東京)、NO8姫野和樹選手(トヨタヴェルブリッツ)、SO田村優選手(横浜キヤノンイーグルス)ら日本代表で馴染みの顔ぶれも順当に選出され、日本大会の経験者16人がメンバー入りした。また、立川選手は2015年ラグビーワールドカップの活躍を含めて55キャップを誇る。

一方、ノンキャップ選手は21人(FW13人、BK8人)を数え、全体の約3分の1を占める。HO中村駿太選手(東京サントリーサンゴリアス)、LO長谷川崚太選手(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、21歳のSO李承信選手(コベルコ神戸スティーラーズ)、WTB竹山晃暉選手(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、WTB根塚洸雅選手(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)、南アフリカ出身のWTBゲラード・ファンデンヒーファー(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ、-)らが選ばれている。

しかし、4月のフランスリーグで負傷したFB松島幸太朗選手(クレルモン)をはじめ、CTB中村亮土選手(東京サントリーサンゴリアス)、SO松田力也選手(埼玉パナソニックワイルドナイツ)らはコンディション不良で選考対象外となった。

ジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチは、「経験、潜在能力、その他の適切なバランスを見極めるとともに、我々のプレースタイルを補完する能力と姿勢を持ち、かつ、我々のスタイルを進化させる可能性を持つ選手を探した」とメンバー選考に言及し、「新しい選手には、ステップアップして自分の力を発揮し、チームに新たな一面をもたらす機会を得ることを期待している」と述べた。

「2023年のラグビーワールドカップを見据え、世界の強豪を相手にラグビーにさらに磨きをかけ、どのチームにも挑戦できるような最高のポジションに身を置くことが、私たちのセレクションのすべてだ」とコメントした。

また、日本代表指揮官は1年目のリーグワンにも言及。「ラグビーのレベルや競争力にとても満足している。日本国内トップチームでの競技は年々向上しており、以前にも増して、我々が世界レベルのチームを編成できる新の実力を証明する場となっている」と述べて、プレーレベルを評価した。

日本代表は6月18日と25日にウルグアイ代表、7月2日と9日にはフランス代表とそれぞれテストマッチ2試合を国内で実施する。候補選手は5月14日から一部選手を除いて大分県別府で合宿を開始し、6月3日からは2チームに分かれて日本代表が宮崎で、候補選手が別府で合宿を行う予定だ。

2022年度男子日本代表候補選手:

FW36人

PR―淺岡俊亮(トヨタヴェルブリッツ、-キャップ)、稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ、39)、ヴァル アサエリ愛(埼玉パナソニックワイルドナイツ、20)、岡部崇人(横浜キヤノンイーグルス、-)、垣永真之介(東京サントリーサンゴリアス、10)、北川賢吾(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ、3)、木津悠輔(トヨタヴェルブリッツ、3)、津嘉山廉人(横浜キヤノンイーグルス、-)、クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ、6)、森川由起乙(東京サントリーサンゴリアス、-)

HO―坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ、27)、中村駿太(東京サントリーサンゴリアス、-)、橋本大吾(東芝ブレイブルーパス東京、2)、堀江翔太(埼玉パナソニックワイルドナイツ、66)、堀越康介(東京サントリーサンゴリアス、4)

LO―秋山大地(トヨタヴェルブリッツ、-)、大戸裕矢(静岡ブルーレヴズ、4)、ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ、6)、サウマキ アマナキ(横浜キヤノンイーグルス、-)、辻 雄康(東京サントリーサンゴリアス、-)、ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京、1)、長谷川崚太(埼玉パナソニックワイルドナイツ、-)、ヴィンピー・ファンデルヴァルト(NTTドコモレッドハリケーンズ大阪、18)、サナイラ・ワクァ(花園近鉄ライナーズ、-)

FL―ベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ、2)、嶋田直人(横浜キヤノンイーグルス、-)、下川甲嗣(東京サントリーサンゴリアス、-)、セル・ジョゼ(花園近鉄ライナーズ、-)、古川聖人(トヨタヴェルブリッツ、2)、山本浩輝(東京ブレイブルーパス、5)、ピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ、13)、リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京、72)

NO8―テビタ・タタフ(東京サントリーサンゴリアス、9)、徳永祥尭(東芝ブレイブルーパス、15)、姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ、22)、ファウルア・マキシ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ、2)

BK27人

SH―小川高廣(東芝ブレイブルーパス東京、2)、齋藤直人(東京サントリーサンゴリアス、6)、茂野海人(トヨタヴェルブリッツ、13)、中嶋大希(コベルコ神戸スティーラーズ、2)、流 大(東京サントリーサンゴリアス、27)

SO―田村 優(横浜キヤノンイーグルス、68)、中尾隼太(東芝ブレイブルーパス東京、-)、山沢拓也(埼玉パナソニックワイルドナイツ、3)、李 承信(コベルコ神戸スティーラーズ、-)

CTB―梶村祐介(横浜キヤノンイーグルス、1)、シェーン・ゲイツ(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安、1)、立川理道(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ、55)、テアウパ シオネ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ、3)、ラファエレ ティモシー(コベルコ神戸スティーラーズ、27)、中野将伍(東京サントリーサンゴリアス、2)、ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ、4)

WTB―髙橋汰地(トヨタヴェルブリッツ、-)、竹山晃暉(埼玉パナソニックワイルドナイツ、-)、ジョネ・ナイカブラ(東芝ブレイブルーパス東京、-)、ゲラード・ファンデンヒーファー(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ、-)、シオサイア・フィフィタ(花園近鉄ライナーズ、6)、根塚洸雅(クボタスピアーズ船橋東京ベイ、-)、アタアタ・モエアキオラ(コベルコ神戸スティーラーズ、4)、山下楽平(コベルコ神戸スティーラーズ、-)

FB―尾﨑晟也(東京サントリーサンゴリアス、3)、野口竜司(埼玉パナソニックワイルドナイツ、13)、山中亮平(コベルコ神戸スティーラーズ、22)

注:所属のあとの数字はキャップ数