ワールドラグビーは、フィル・デイビス氏をワールドラグビーのラグビーディレクターに任命したことを発表しました。
25年以上にわたり、カーディフ・ブルース、スカーレット、ウスター・ウォリアーズ、リーズ・タイクスなどのエリートチームのコーチを務めたデイビス氏は、ハイパフォーマンス、技術、人材管理の豊富なスキルで貢献することになります。現在、ラグビー部長を務めているタイクスから来月、国際連盟、ワールドラグビーに入ります。
元ウェールズ代表のデイビス氏は、国際ラグビー界でも非常に尊敬されており、ワールドラグビーのハイパフォーマンスプログラムにも精通する人物です。ナミビア代表チームを2015年と2011年の男子ラグビーワールドカップに連続出場させた経験があります。
デイビス氏は、再編成されたラグビー・プレーヤーウェルフェア部において、プレーヤーウェルフェア/ラグビーサービス最高責任者のマーク・ハリントンの直属となり、リージョナルラグビーとエリートラグビーを担当することになります。デイビス氏はこの部門で、エリートマッチオフィシャルのパフォーマンス管理プロセスの策定、ハイパフォーマンス国代表チームコーチとの関係の育成、ワールドラグビーとプレーヤーとのパフォーマンスにおける関係の推進、最高レベルのゲームにおける競争力のギャップを持続的に埋めていくための専門知識の提供や新興国支援などを担当します。
ワールドラグビーは、昨年打ち出した ウェルフェア向上6項目計画に沿って築いた大きな前進にさらに弾みをつけようとしており、最近、ワールドラグビーで新興国のパフォーマンス構造についてコンサルティングも行っているデイビス氏は、ウェルフェアを競技規則のレビュープロセスの中心に位置し続けるために重要な役割を果たすことになります。
デイビス氏は次のように述べています。「ワールドラグビーの一員となることを大変嬉しく光栄に思い、任務に就くのを楽しみにしています。私は、ラグビーとこのスポーツに関わる人々、そして世界中での可能性に情熱を注いでいます。過去35年間に20カ国以上でプレーし、指導してきた経験を生かし、特にウェルフェア、持続可能なハイパフォーマンスプログラム、競技規則の進化という重要な分野において、フィールドの内外でこのスポーツのさらなる成長と発展をサポートできると信じています。」
ラグビーワールドカップ・セブンズ2022ケープタウン大会と、2022年にニュージーランドで開催されるラグビーワールドカップ2021が急速に近づいており、ラグビーとってエキサイティングかつ重要な時期での就任となります。
またワールドラグビーは、協会、プレーヤー、大会運営組織と協力し、調和のとれたインパクトのある男子国際カレンダーを構築し、セブンスの環境を再構築し、今後の男子・女子ラグビーワールドカップ開催における商業・運営面での新たなアプローチを実現するため、引き続き取り組んでいきます。
ワールドラグビーの最高責任者、アラン・ギルピンは次のように述べています。「ラグビーにとってこれほどまでにエキサイティングな時期に、フィルのような経験や資質、情熱を持った人物をこの戦略的に重要な役職に任命することができることを大変嬉しく思っています。」
「ジョー・シュミットが築いた強固な基盤の上に、プレーヤーや、コーチ、マッチオフィシャル、そしてファンといった重要な関係者とのつながりや協力関係を深めるために、ゲームにおけるハイパフォーマンスと技術的な側面に対するフィルの情熱と知識の高さ、大きな尊敬は大きく役立つでしょう。」
ワールドラグビーのプレーヤーウェルフェアおよびラグビーサービス最高責任者であるマーク・ハリントンも次のように加えました。「フィルは素晴らしいテクニシャンであり、大局的な考えを持つ人物です。彼の専門知識は、すべての人にとってラグビーがより魅力的で身近なものになるという私たちの野心にぴったりです。2月に彼をワールドラグビーに迎えることを楽しみにしています。」