豪華な審査員パネルが選んだ候補者たちが月曜日に発表され、ワールドラグビーファミリーの皆様はいよいよ権威ある「ワールドラグビーアワード2021」の6部門への投票ができるようになります。

ファンの皆様は、ワールドラグビーアワードの投票サイトから、ワールドラグビー男子・女子それぞれにおけるセブンズ及び15人制の年間最優秀選手賞や、国際ラグビー選手会(IRPA)男子・女子トライ・オブ・ザ・イヤー賞に投票し、#WorldRugbyAwardsを使って会話に参加することができます。

11月15日(月)10:00GMTから11月21日(日)23:59GMTまで投票を受け付けます。

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他の6部門の受賞者はラグビー界のレジェンドたちで構成するワールドラグビーアワード審査員パネルの投票によって決定します。ワールドラグビー最優秀新人賞、コーチ賞、レフリー賞、そして新たに創設された2021年の男女15人制ドリームチームの受賞者を選出するという難しい仕事が彼らに託されています。

結果の完全性を維持するために、審査員パネルには一般投票のレビューをする機会が設けられ、受賞者がそれぞれの部門の受賞者としてふさわしいかどうかを確認します

ワールドラグビーアワードの審査員一覧をご覧ください>>

アルゼンチン、オーストラリア、イングランド、フィジー、フランス、イタリア、ニュージーランド、南アフリカ、ウェールズの9カ国の選手がノミネートされており、中でもフランスはイングランドとニュージーランドよりも2名多い8名で最多となっています。また、フィジーは、東京2020オリンピックでの代表チームの活躍が評価され、男子・女子セブンズ最優秀選手賞部門に4名がノミネートされています。

ワールドラグビーアワード2021候補者

ワールドラグビー男子15人制最優秀選手賞(マスターカード協賛)(ファン投票)

アントワン・デュポン(フランス)
マイケル・フーパー(オーストラリア)
マロ・イトジェ(イングランド/ブリティッシュ・アイリッシュライオンズ)
サム・ケレヴィ(オーストラリア)

今年の9月に、オーストラリアで最多キャップを記録したオーストラリア代表キャプテンのマイケル・フーパーと、イングランド代表のマロ・イトジェは、これまでにもノミネートされたことがありますが、躍動感あふれるスクラムハーフのアントワン・デュポンは、フランス人として2012年以来初のノミネートとなります。一方2021年にワラビーズのミッドフィールドに力強い復帰を遂げたサム・ケレヴィは、オーストラリアを5勝に導くなど、ラグビーワールドカップ開催年以外で2008年以降、最高の成績を挙げたことが評価されました。

ワールドラグビー女子15人制最優秀選手賞(マスターカード協賛)(ファン投票)

ゾウイ・オルドクロフト(イングランド)
キャロライン・ブジャー(フランス)
ロール・サンサス(フランス)
ポピー・クレオール(イングランド)

この部門では、2021年の女子ラグビーを牽引してきた2つのチームから4名が初ノミネート。ポピー・クリオールとゾウイ・オルドクロフトの二人はイングランドチームのパワーハウスであり、セカンドローもバックローも担える能力の持ち主です。また、キャロライン・ブジャーは、4月のウェールズ戦で、女子シックスネイションズ史上、最速と言われるハットトリックを達成しました。一方、フランスのスクラムハーフ、ロール・サンサスは、今回のノミネートにより3年連続でこの名誉ある賞にノミネートされたことになります。

ワールドラグビー最優秀新人賞(Tudor協賛)(審査員パネル投票)

ウィル・ジョーダン(ニュージーランド)
アンドリュー・ケラウェイ(オーストラリア)
ルイス・リース・ザミット(ウェールズ)
マーカス・スミス(イングランド)

飛ぶように走る3名のウイングと、ワクワクする有望フライハーフは、昨年、国際舞台で輝きを放った4名です。ウィル・ジョーダンは、オールブラックの中で2番目に早く15トライを達成し、テストマッチ12試合中トライできなかったのは2試合だけでした。一方アンドリュー・ケラウェイは、2021年に12回のテストマッチで8トライを記録し、デビューシーズンにおけるオーストラリアの最多トライ記録に近づいています。ルイス・リーズ・ザミットは、ウェールズ代表で印象的な活躍を見せた後、ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズのメンバーとなり、過去50年以上で最年少選手となりました。一方、7月にデビューを飾ったマーカス・スミスは、イングランドの10番ジャージを着たベテランのように見えます。

ワールドラグビー年間最優秀コーチ賞(審査員パネル投票)

アラン・バンティング/コーリー・スウィーニー(ニュージーランド女子セブンズ)
イアン・フォスター(ニュージーランド男子)
サイモン・ミドルトン(イングランド女子)
デイブ・レニー(オーストラリア男子)

セブンズと15人制からそれぞれ初ノミネートとなる5名のコーチ。アラン・バンティングとコーリー・スウィーニーは、ニュージーランドを東京オリンピックで金メダルに導き、彼女たちがまだ手にしていなかった唯一の栄誉を獲得することができました。一方、サイモン・ミドルトンは女子シックスネイションズでイングランドを再び優勝に導き、2021年には世界チャンピオンのニュージーランドに連勝するという記録を打ち立てました。イアン・フォスターはニュージーランドのヘッドコーチとして、ラグビーチャンピオンシップとブレディスローカップで記録的な成功を収め、一方、デイブ・レニーはワラビーズに若さと経験を注入して5連勝を収め、そのうちの2勝は世界王者の南アフリカとの対戦で勝ち取ったものでした。

ワールドラグビー男子セブンズ年間最優秀選手賞HSBC協賛)(ファン投票)

ナポリオニ・ボラカ(フィジー)
スコット・カリー(ニュージーランド)
マルコス・モネタ(アルゼンチン)
ジウタ・ワイニコロ(フィジー)

ニュージーランドの共同キャプテン、タリスマンのスコット・カリーの狡猾さと豊かな経験。そして東京大会で6トライを挙げたトップスコアラー、アルゼンチンのマルコス・モネタの若々しさというノミネートになりました。フィジーは、ナポリオン・ボラカとジウタ・ワイニコロという2人の金メダリストを擁し、2013年以降、少なくとも1人の選手がノミネートされているという誇り高い記録を維持しています。ワイニコロは、国際セブンズデビューを果たした東京2020でオープニングトライを決め、世界にその存在をアピールしました。

ワールドラグビー女子セブンズ年間最優秀選手賞HSBC協賛)(ファン投票)

アンヌ・セシル・シオファニ(フランス)
セーラ・ヒリニ(ニュージーランド)
アロウェシ・ナコシ(フィジー)
レアピ・ウルニサウ(フィジー)

ニュージーランドの偉大なキャプテン、サラ・ヒリニは、ブラックファーンズ・セブンズを、過去5年間の原動力となっていたオリンピックの金メダルに導き、一方、アンヌ・セシル・シオファニは、卓越したパフォーマンスでフランスを銀メダルに導きました。また、フィジー代表チームをフィジー初の女性オリンピックメダリストたちに仕立てたアロウェシ・ナコチとリアピ・ウルニサウの2名もノミネートされました。ウルニサウは、五輪で世界大会デビューを果たし、プールステージではブラジル戦で4トライを決めるなど、合計8トライを挙げてトップトライスコアラーとなりました。

国際ラグビー選手会IRPA)男子トライ・オブ・ザ・イヤー(ファン投票)

ルカンヨ・アム(南アフリカA、ブリティッシュ・アンド・アイルランド・ライオンズ戦、7月14日)
ピエール・ルイバラシ(フランス、オーストラリア戦、7月17日)
ルーク・ジェイコブソン(ニュージーランド、アルゼンチン戦、9月12日)
ダミアン・ぺノー(フランス、スコットランド戦、3月26日)

自陣深くからのフリーキックやスクラムからトライとなった3本は、自由に流れる攻撃がたちまちトライに繋がったものでした。4つ目のトライは、ハーフウェイラインへのクリアリングキックからトライラインへ走り戻って決めた一本でした。シックスネイションズのスコットランド戦では、ウィンガー、ぺノーが自らトライを決め、一方、同じフランス代表のピエール・ルイ・バラシは、7月のオーストラリア戦で自陣5メートルの位置から始まった攻撃を完遂してトライを決めました。また、南アフリカのチェスリン・コルビは、踊るようなフットワークでオフロードし、ルカンヨ・アムがしっかり受け止めてトライを決めました。また、ラグビーチャンピオンシップのアルゼンチン戦では、ボーデン・バレットの大胆なオフロードをルーク・ジェイコブソンが受け止め、オールブラックスならではの流れるプレーからのトライを決めました。

国際ラグビー選手会IRPA女子トライ・オブ・ザ・イヤー(ファン投票)

サラ・バラッティン(イタリア、スコットランド戦、9月13日)
エミリー・ブラー(フランス、ウェールズ戦、4月3日)
アビー・ダウ (イングランド、フランス戦、4月30日)
ロマーヌ・メナジェ (フランス、アイルランド戦、4月17 日)

ノミネートのうちの2本のトライはフランスです。1本はウェールズ戦の終盤、エミリー・ブラーが、巧みなパス回しからコーナーに決めたトライで、印象的なデビュー戦の締めくくりを飾りました。もう1本はアイルランド戦でバックローのロマーヌ・メナジェがまたしてもランニングインで決めたものです。またイングランドは、ラインアウトから素早くボールを大きく動かしてアビー・ダウに渡し、1週間前にシックスネイションズ最後の勝利を獲得していたホスト国フランスのディフェンスの外側に回り込んでトライを決めました。最後の候補は、RWC 2021の欧州予選で、ホスト国イタリアがハーフウェイライン付近でのスコットランドボールのラインアウトからボールを奪い、サラ・バラッティンがポスト近くで決めたトライです。

2020年に新型コロナウィルス感染拡大の影響により、特別版が開催された後、2021年に権威あるワールドラグビーアワードが復活し、1年間のオンフィールドでの功績を称え、世界中のプレーヤーやファンに感動を呼び起こしたチームや個人を表彰します。パンデミックの影響は国際舞台でも継続しており、ここ2、3カ月でようやく国際ラグビーに復帰したというチームも少なくありません。

11月のインターナショナルウィンドウの終わりでの開催となったラグビーユニオン最大の表彰式は、12月6日から10日にかけてバーチャルで行われ、受賞者に手渡されます。12部門の受賞者たちは、Instagram、Twitter、Facebook、YouTube(@WorldRugby)などのワールドラグビーのソーシャルメディアチャンネルで発表されます。

来月授与される他の受賞部門は、ワールドラグビーレフリー賞、バーノン・ピュー賞(特別功労賞)、キャップジェミニ社との提携によるワールドラグビー男女15人制ドリームチーム・オブ・ザ・イヤーです。

ワールドラグビーのサー・ビル・ボーモント会長は次のように述べています。「ワールドラグビーアワードは、ラグビーにとって究極の栄誉であり、2021年にフィールド内外でラグビーに影響を与えた優れた選手や個人を表彰できることを嬉しく思います。」

「パンデミックとその影響により、今年は国際試合に出場できなかった協会もいくつかあり、輝けるチャンスを得られなかったラグビースターがいたことも認識しています。それにもかかわらず、ワールドラグビーアワードの審査員は、各部門で適切な候補者を選出するという素晴らしい仕事をしてくれました。そして、当然のことながら今年のアワードの最終選考に残ったすべての候補者を祝福したいと思います。」