サクラフィフティーンこと、女子日本代表のワールドカップ出場確定は10月20日にワールドラグビーが発表した。
日本は香港、カザフスタンとともにアジア地区予選に臨む予定になっていたが、新型コロナウィルス感染症の世界的流行により、同予選はこれまでに再三の日程変更を強いられ、現在も各国で海外渡航や入国の制限、検疫の実施が続いている。
この状況を考慮して、ワールドラグビーは予選方式の見直しを行い、アジアで最高ランクに位置する日本が自動的に出場権を獲得。香港とカザフスタンがプレーオフを行い、勝者が最終予選世界大会へ進出することになった。
これにより、2大会連続5度目の出場となる日本は本大会でプールBに入り、来年10月9日に世界ランキング3位のカナダ、15日に6位のアメリカ、23日に7位のイタリアとともにプールBで戦うことになる。日本のランキングは現在12位だ。
マッケンジー女子日本代表ヘッドコーチは今回の決定を受けて、「本大会に向けて、より確かなプランを組み立てられること、アジアを代表してプールBで戦えること、ともに光栄に感じる」と歓迎した。
その一方で、予選の2試合がなくなったことについては、「カザフスタンと香港に挑戦する機会を失ったことは重く受け止めている。両国の残りの予選プロセスでの健闘を祈るとともに、全て関係者の安全と健康を願っている」と述べた。
日本ラグビーフットボール協会の森重隆会長は、アジア予選開催の可能性を最後まで検討したアジアラグビーとワールドラグビー関係者への感謝を述べ、「女子日本代表には、アジアの代表としてRWC2021に参加することの自覚を持ち、引き続き精進してほしい」とコメントし、最高の成績を求めてチーム強化を進める意向を示した。
ラグビーワールドカップ2021ニュージーランド大会は、コロナ禍を受けて1年延期され、来年10月8日に開幕し、12チームが10月23日までプールステージを戦う。準々決勝は10月29日、30日、準決勝は11月5日、決勝と3位決定戦は11月12日に行われる。