東京2020オリンピック大会が開幕しました。この大会は他に類を見ない大会となるでしょう。予想外に準備期間が1年延長され、この1年半はほとんど試合に出る機会がありませんでしたが、世界トップレベルの男女ラグビー・セブンズ選手たちは、東京スタジアムに光を灯し、世界中のセブンズファンに笑顔を届ける準備が整いました。

6日間にわたり繰り広げられるワールドクラスのセブンズが最高のラグビーを披露し、この困難な時期に人々を一つにする力を示すと確信するワールドラグビーのサー・ビル・ボーモント会長にとって、人と人との距離が重視されるこの時期において、人々の心を一つにするこのオリンピック大会のもたらす意義の重さが失われることはありません。

東京2020で男子ラグビーセブンズの開幕前夜、ボーモント会長は次のように述べています。

「困難な状況を乗り越えながらオリンピック大会開幕に辿り着いた関係者全員にとって、類い稀な厳しい旅路でした。IOC、東京2020、そして日本の関係当局の皆様に対し、男女各12チームが最高のパフォーマンスを発揮できるよう、真にワールドクラスの会場で、安全・安心で質の高い環境を提供するためのご尽力とご献身に感謝いたします。」

「人類にとって困難なこの時期に、東京オリンピック大会は世界の団結、連帯、感動の象徴として役割を果たすでしょう。私たちは共にいることでより強くなります。そしてピッチの内外を問わず、これら不可欠な価値観を反映する上でラグビーほどふさわしいスポーツはないと信じています」

ラグビーセブンズへの関心は世界中で急速に高まっており、オリンピック大会種目のラグビーセブンズには、ワールドラグビーの全6地域からチームが出場し、6日間のスリル満点の大会では、この激しくダイナミックなこのゲームならではのスピード、スキル、そして一瞬たりとも目を離すことのできないドラマが披露されるでしょう。

日本で開催された記録的な放送視聴者数と膨大な数の新しいラグビーファンを獲得し、日本国民の想像力をかき立てたラグビーワールドカップ2019に続き、ラグビーセブンズは東京オリンピック大会で最も注目される競技の一つとなることが期待されています。

ボーモント会長は続けます。「リオ2016でオリンピック競技としてラグビーセブンが初採用されたことで、このスポーツに大きな影響を与え、世界中で3,000万人の新しいファンを獲得したと言われています。私たちは、このスポーツを発展させ、新しいファンを獲得し、世界中での注目度を高めるための革新的な方法を常に検討しています。」

「選手はショーの主役であり、チームができるだけベストな準備をして大会に臨めるよう、ワールドラグビーは、IOCによるご支援のおかげをもち、オリンピック出場権を獲得した国のセブンズプログラムと、数々のハイパフォーマンス準備大会開催に対して400万ドルを投資しました。」

「そして今、地球上で最も優れた選手たちが、世界最大のスポーツの舞台でその才能を発揮する時が来ました。選手の皆さんは、自分の国を代表してこの東京にいることにとても興奮し、誇りに思っていることでしょう。」

「この大会の実現に向けて貢献してくださった、そして私たちのゲームの心であり魂である世界中の選手、コーチ、マッチオフィシャル、スタッフ、ボランティア、そしてファンの皆様に感謝を述べると共に、ご多幸をお祈りいたします。」

オリンピックラグビーセブンズは、7月26日から7月31日まで東京スタジアムで開催されます。男子のオリンピックチャンピオンであるフィジーは、7月26日の開幕戦で開催国の日本と対戦し、女子大会は7月29日にフランス対フィジーの開幕戦でキックオフします。 男子の決勝戦は7月28日に行われ、女子の金メダル決定戦は7月31日の「スーパーサタデー」に行われます。