- 東京2020オリンピックまで残るところ1ヶ月を切った今日、ラグビーセブンズのプール組分けを発表
- 男女それぞれ12チームを4チームずつ3プールに組分ける
- 金メダリストと銀メダリストの男子チーム、フィジーとグレートブリテン(イギリス)が開催国日本と同じプールに入る
- 女子オリンピックチャンピオンであるオーストラリアがUSA、中国、日本と対戦
- ラグビーセブンズは、7月26日から31日まで東京スタジアムで開催
東京スタジアムでのラグビーセブンズ(7人制ラグビー)男子決勝戦をちょうど1ヶ月後に控え、ワールドラグビーは、2020年東京オリンピック種目であるラグビーセブンズのプール組分けを発表しました。
過去2年間のHSBCワールドラグビーセブンズシリーズやその他のワールドラグビー公認大会での成績に基づいたランキングにより、男子12チーム、女子12チームが各4チーム、3つのプールに振り分けられました。
リオ五輪での忘れられないデビューに続き、2度目のオリンピック登場となるラグビーセブンズ。世界中のファンが期待に胸を膨らませるような試合が繰り広げられます。
男子大会
男子大会では、2016年リオ五輪大会の上位4チームのうち3チームがプールBで対戦します。リオ五輪の覇者フィジーは、同大会で銀メダルを獲得したグレートブリテン(イギリス)、4位と健闘した開催国日本、そして昨年のHSBCワールドラグビー・セブンズシリーズのバンクーバー大会で銅メダルを獲得し、今回オリンピックデビューを果たすカナダと対戦します。
プールAには、ラグビーワールドカップ・セブンズとセブンズ・ワールドシリーズにおける現チャンピオンであるニュージーランドとオーストラリアが入りました。前回のセブンズシリーズではバンクーバー大会の決勝で対戦し、17-14の接戦でオールブラックス・セブンズが制して以来の強豪2チームの夢の対戦が再び楽しめます。さらにプールAには、リオ大会で6位に終わったアルゼンチンと、オリンピックデビューを果たした韓国が入っています。韓国は、アジア地区予選大会で延長戦の末にゴールデンポイントトライを決めて香港を破り、東京への出場権を獲得しました。
リオ五輪で銅メダルを獲得したで南アフリカとアメリカ合衆国は、HSBCワールドラグビーセブンズシリーズ2019で上位4チーム入りし、オリンピックの直接資格を獲得したことでプールCに入っています。アメリカのイーグルスは、シリーズ10戦中7戦でメダル表彰台に上り、準優勝を果たしました。また、ラグビーアフリカの男子セブンズ大会で2015年以来のタイトル獲得を果たしたケニア、そして今月モナコで開催されたワールドラグビーセブンズ敗者復活戦大会でフランスを28-19で破って五輪出場権を獲得しオリンピックデビューを果たすアイルランドが入りました。
女子大会
女子の大会も同様に魅力的で、プールCでは、開催国の日本が、リオ2016五輪のオリンピックチャンピオンであるオーストラリアと、「HSBC ワールドラグビーセブンズシリーズ 2019」で準優勝し、6戦中5戦でメダル表彰台に上って東京への直接出場権を獲得した強豪、アメリカチームと対戦します。アジア予選の決勝で香港に33-0で圧勝し、東京への出場権を獲得したオリンピックデビューチームの中国もプールCに入りました。
プールBは、リオ五輪大会の銅メダリストであるカナダに、フランス、フィジー、ブラジルが加わり、オリンピックデビュー国がいない唯一のプールとなりました。フランスは、今月モナコで開催されたワールドラグビーセブンズ敗者復活戦大会で全勝するという見事な活躍を見せ、東京五輪への出場権を獲得しました。ブラジルが南米地区予選でコロンビアに28-15で勝利して東京への出場権を獲得した一方、リオ五輪で準々決勝に進出したフィジーは、オセアニア地区予選でパプアニューギニアを破り五輪出場権を獲得しました。
プールAでは、現在のラグビーワールドカップ・セブンズとワールドシリーズのタイトルホルダーであるニュージーランドが、ロシアオリンピック委員会チーム、イギリス、ケニアと対戦します。ニュージーランドは2016年のリオ大会で銀メダルを獲得する過程で、ケニアとイギリスの両方を破っていますが、ロシアが2019年4月に北九州で行われたニュージーランドと対戦し17-17の引き分けに漕ぎつけ、37試合というブラックファーンの記録的なシリーズ連続制覇に終止符を打ちました。ロシアチームは今月の敗者復活戦を経て、オリンピックデビューを果たしました。
HSBC ワールドラグビーセブンズシリーズ 2019の上位4チームは東京への出場権を自動的に獲得し、日本は開催国としての出場権を獲得しました。残りの7チームは、各リージョンで行われた地区予選大会、またモナコで開催されたワールドラグビーセブンズ敗者復活戦大会を経て出場権を獲得しました。
カナダ、日本、イギリスの男女チーム、アメリカの女子チームなど、いくつかのチームがすでに代表選手を発表しています。
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4月に行われた日本代表チームによるテストイベントの成功を受け、「ラグビーワールドカップ2019」の開催地として優れた実績を残した東京スタジアムでは世界レベルの大会を開催するための準備が順調に進んでいます。
ワールドラグビーは、スポーツの最高の舞台で活躍するため各チームが可能な限りの準備を整えるべく、オリンピック出場資格を持つ協会のセブンズプログラムへの支援と、先週末にアメリカのロサンゼルスとオーストラリアのタウンズビルで開催されたハイパフォーマンス準備大会で最後となったハイパフォーマンス大会開催費用として400万米ドルを投資しました。
ワールドラグビーの最高責任者であるアラン・ギルピンは次のように述べています。「本日の発表は、オリンピックの舞台である東京スタジアムで選手たちが走り出すまで1ヶ月を切ったという、東京への道のりにおける非常にエキサイティングな一歩を記すものです。」
「これは間違いなくユニークなオリンピック大会となるでしょう。私たちは安全で安心できる、インパクトのあるラグビーセブンズ大会を東京オリンピック大会で開催するため、IOCや東京2020組織委員会、その他すべての関係者と緊密に協力してきました。」
「ラグビーセブンズは、ワールドラグビーにとって重要な優先事項であり、2016年のリオ大会で初めてラグビーセブンズがオリンピック競技種目に加えられたことで、世界中で約3,000万人の新しいファンを獲得するなど、大きな効果をもたらしました。今回、新たに『This Is How We Sevens』キャンペーンを開始したことで、さらに何百万人ものファンが、スリリングでテンポの速い、アクション満載のラグビーセブンズのスペクタクルに魅了されると確信しています」
「プレーヤーウェルフェア(選手の身の安全・健康)は我々の計画のあらゆる部分における中心であり続けます。そしてラグビーワールドカップ2019で証明されたように、東京スタジアムは、各チームがスキルや運動能力、決意、そしてラグビーのコアバリューである「結束」「品位」「尊重」を示して世界を感動させる最高の会場になると確信しています。」
「プールが決定した今、再び素晴らしい大会となるであろうオリンピック・ラグビー・セブンズの開幕に期待を膨らませながらカウントダウンを開始することができます。」
東京2020のスポーツディレクターである小谷実可子氏は次のように述べています。"「本日、ワールドラグビーは、東京2020オリンピック競技・ラグビーの組合せを発表します。出場する男女各12チームが待ち望んだオリンピックが遂に始まります。7人制ラグビーとしては、2016年リオデジャネイロオリンピックで初めて正式種目に採用され、今回で2回目のオリンピックとなります。再びラグビーの国際大会を日本にお迎えすることができ、非常に嬉しく楽しみにしています。」
「今年4月には東京スタジアムで無事にラグビーの運営テストを実施する事ができました。選手の皆さんが最高のパフォーマンスを見せて、世界に感動を与え、再び世界をつなぐことができるよう、素晴らしい会場が用意されていると確信しています。」
「ラグビーの国際大会を日本に再び迎えることができ、ラグビーの 「ワンチームスピリット」 が日本や世界の人々の心に響くことを期待しています。男子12チーム、女子12チームのご健闘と、選手の皆さまの幸運をお祈りするとともに、もうすぐ皆さまをお迎えできることを楽しみにしています。」
ラグビーワールドカップ2019日本大会では日本国民の想像力をかきたて、記録的な放送視聴者数を記録しました。日本とアジアで膨大な人数の新規ラグビーファンを獲得して大成功を収めたこの大会に続き、ラグビーセブンズも東京オリンピック大会で最も注目される競技の一つとなることが期待されています。
男子大会は7月26~28日に開催され、続いて女子大会が7月29~31日に開催されます。金メダルマッチは「スーパーサタデー」に行われます。全試合は、ラグビーワールドカップ2019の開幕戦の会場となった東京スタジアムで行われます。
編集者への注釈:
オリンピックのシード権は、2019年と2020年のシーズンにHSBCワールドラグビーセブンズシリーズに参加したチームが獲得した得点の総合点に基づいて決定し、2019年シリーズの成績により直接オリンピックの出場権を得た4チームが上位4位にシードされました。これらは、男子ではフィジー、アメリカ、ニュージーランド、南アフリカ、女子ではニュージーランド、アメリカ、カナダ、オーストラリアです。男子、女子ともにHSBCワールドラグビーセブンズシリーズのコアチームではないチームのシード順位に関しては、2019年と2020年に開催したセブンズシリーズの大会、およびワールドラグビーセブンズチャレンジャーシリーズやリージョン別大会など、ワールドラグビー公認大会に招待出場した際のパフォーマンスを分析した結果に基づきワールドラグビーが決定しました。