• このパートナーシップで、オセアニアを中心に、開発に向けたラグビー、そしてジェンダー平等に向けた活動の拡大を目指す
  • チャイルド・ファンドは、ラグビー・ワールドカップ女子大会では初のチャリティーパートナーとなる。
  • ラグビーファンは、大会の観戦チケット購入時にオプトイン(選択)で寄付を行うことが可能。
  • チャイルドファンドの「開発に向けたラグビープログラム」や台風19号の被災地支援のために、ラグビーファンから200万ポンドの寄付が寄せられ、記録的な成功を収めたラグビーワールドカップ2019日本大会の続く今回のパートナーシップ
  • 開催されるラグビーワールドカップ2021ニュージーランド大会は、2022年10月8日から11月12日までの期間、オークランドとファンガレイで開催

ワールドラグビーは、2022年に開催されるラグビーワールドカップ2021の主要なチャリティパートナーとして、開発支援を行なう国際的組織、チャイルドファンド(ChildFund)を任命したことを発表しました。これは、女子15人制ラグビーの最大イベント史上初めてのことです。

ラグビーファンの皆さまは、大会の観戦チケット購入時にオプトイン方式で寄付をしていただくことで、「チャイルドファンド・ラグビー(チャイルドファンドの開発に向けたラグビーユニット)」の活動に参加・支援することができます。パートナーシップを通じて集められた資金は、「開発のためのラグビープログラム」のオセアニア地域での拡大に向けて活用されます。チャイルドファンドはジェンダー平等の活動にフォーカスを当て、オセアニアラグビー協会などのパートナーと協働し、恵まれない少女や女性たちが困難を克服し、地域社会で積極的に活躍するリーダーとなるためのスキルを学ぶ機会を提供しています。

ワールドラグビーの最高経営責任者、アラン・ギルピンは次のように述べています。「私たちは、チャイルドファンドとの関係を拡大し、今回ラグビーワールドカップ2021の主要なチャリティパートナーとしてお迎えできることを嬉しく思います。この大会では、ラグビー界のアンストッパブルな女性たちが最高のレベルで競い合う姿が披露されます。」

「また、オセアニア地域のラグビー開発プログラムへのチャイルドファンドの多大な貢献により、太平洋諸島地域における新世代の女子プレーヤーやリーダーを支援することができ、そのことで素晴らしいレガシーを生み出すことになるでしょう。」

RWC2019での画期的なパートナーシップでは、世界中のラグビーファンのご好意により200万ポンドという記録的な寄付金がチャイルドファンドに集まり、アジアラグビー協会の支援のもと、ラグビーを通じてライフスキルを教えるチャイルドファンドの「パス・イット・バック」プログラムに参加する機会を、アジアの恵まれないコミュニティーに暮らす25,000人以上の子どもたちに提供しました。

集まった寄付金は、大会期間中に発生した台風19号「ハギビス」による日本の被災地の復興支援にも使われました。

「チャイルドファンド・ラグビー」の開発プログラムは、組織的スポーツがほとんど、あるいは全く利用できない子どもたちがいる地域で、プレーする権利を推進するだけでなく、リーダーシップ、問題解決、ジェンダー平等、人間関係、紛争解決、将来の計画など、重要なスキルの学習機会を提供しています。

ワールドラグビーと共通の戦略目標であるジェンダー平等に重点を置き、参加者やラグビーの指導者の半数以上が女性であり、ジェンダーの固定観念に挑戦しています。

チャイルドファンド・アライアンスのサイモン・ホワイト会長は次のように述べています。「チャイルドファンドは、スポーツを通じて子どもたちの生活を変えるために、再びワールドラグビーと提携できることを嬉しく思います。」

「これまでに31,000人以上の子どもたちや若者が、チャイルドファンドのラグビー開発プログラムに参加して恩恵を受けてきました。このプログラムは、貧困や不平等による困難に直面している子どもたちに重要なスキルを学ぶ機会を提供し、大きな成功を収めています。」

「その一環として、新型コロナウィルスの世界的感染拡大による様々な課題に対して青少年がポジティブに対応することができるようチャイルドファンドが開発した、新型コロナへの早期対応イニシアチブである「リコネクト」に6,000人の子どもたちが参加しています。

「また、チャイルド・ファンドの開発ラグビープログラムは、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を受け、ジェンダー平等の達成、不平等の削減、ジェンダーに基づく暴力の根絶に向けた世界的な取り組みを支援しています。」

チャイルドファンドのアンバサダーを務めるハニー・ハイリム・スマイラーとエミリー・チャンセラーは、ニュージーランドとオーストラリアの元プレーヤーと現役プレーヤーであり、大会が開幕するとライバル同士となります。しかし、少女や少年たちの人生にとって組織的なスポーツがいかに重要であるか、特に恵まれない地域に暮らす少年・少女たちにとってのその重要性を認識している点では同じチームです。

元ニュージーランド、ブラックファーン代表のハイリム・スマイラーは次のように述べています。「ワナウ(家族)の中でそうやって育てられてきたので、私は少女たちを支援することにとても情熱を持っています。健康や福祉、教育、スポーツなど、チャイルドファンドが困難な環境で生きる子どもたちの生活に与えているインパクトは、とても刺激的です。

2019年にラオスの子どもたちにラグビーのスキルを伝授したワラルーズのエミリー・チャンセラー選手は、次のように付け加えています。「チャイルドファンド・ラグビーの開発プログラムは、教育とチームスポーツを組み合わせたもので、発展途上の地域の若者にとって非常に重要なものです。遊びを通して学ぶことは、自信と回復力を身につける上で本当に価値ある方法です。

「また、ジェンダー平等にこれほどまでの重点を置き、女の子にも男の子にも平等な場を提供している活動を支援できることを誇りに思います」。

チャイルドファンド・ラグビーは、本大会で集められた寄付金を使って、オセアニア地域の子どもたちや若者たちを対象としたラグビー開発プログラムへの貢献を拡大し、女性リーダーシップ育成への積極的な取り組みを支援し、強力なラグビー女子ネットワークを世界各地に構築するための支援を行います。

詳しい情報はwww.childfundrugby.orgでご覧ください。