• 上位30カ国の協会のうち25協会の代表チームが7月ウィンドーのテストマッチに参加
  • 世界チャンピオンの南アフリカと開催国日本にとっては、ラグビーワールドカップ2019大会以来初のテストマッチ
  • 開催地はUKとアイルランド、またパシフィックハブとしてのニュージーランド
  • オセアニア地区1枠を決めるサモア対トンガのプレーオフで、ラグビーワールドカップ2023の予選通過最初のチームが決定
  • ラグビーワールドカップ2023に向けた欧州・アフリカ・南アメリカ予選プロセスも再開

加盟協会とワールドラグビーは、従来の7月ウィンドーを調整し、充実した男子テストマッチプログラムの実施となる試合日程について満場一致で合意しました。このスケジュールは、コロナ禍による複雑な世界情勢を考慮すると同時に、コロナ禍によるゲームへの更なるインパクトを抑えるために改定したものです。

世界チャンピオンの南アフリカとラグビーワールドカップ2019大会の開催国日本をはじめ、世界の上位30カ国のうち25カ国にとって、パンデミック発生以来初となるテストマッチとなります。そして、この盛り沢山の7月プログラムの目玉は、ブリテッシュ&アイリッシュ・ライオンズの南アフリカツアーです。

新型コロナウィルスの世界的感染が引き続き世界中を混乱に巻き込む中で、国際試合プログラムの基盤となるのは2017年にサンフランシスコで合意した対戦カードであり、スケジュールを支える原則となりました。このスケジュールを実施することが不可能、または現実的でないとみなされた場合は、重要事項を調整しながら開催権を変更しました。また、新型コロナウィルス感染拡大の状況によりこの変更が不可能となった場合には、ワールドラグビーが協議を推進し、各協会最低でも2試合が行えるような代替日程を組み直しています。

これにより、アルゼンチン、日本、USA、カナダがUK及びアイルランドに遠征。一方ニュージーランドはフィジーとのテストマッチの開催地となり、ジョージアは南アフリカへの遠征となります。ラグビーワールドカップ2023の予選であるサモア対トンガ戦もニュージーランドで2回戦を開催し、ニュージーランドを7月ウィンドーにおけるパシフィックハブに位置付けます。RWC 2023に向けた予選プロセスは欧州でも進んでおり、アフリカと南アメリカでも予選プロセスが再開します。

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ワールドラグビーのサー・ビル・ボーモント会長は次のように述べました。「このスケジュール調整に関しては関係者全員による大変な努力がありました。多くの国々で新型コロナウィルス感染拡大における状況に明るい光が差し始める一方、日々変化する重要課題はまだ残っており、協会、当該政府、放送・商業パートナー、そしてプレーヤーの皆様に対し、今回のスケジュール調整プロセスにおける柔軟的な対応とコミットメントに感謝いたします。」

「少なくとも25チームが参加するこのエキサイティングな男子国際ラグビートーナメントプログラムは、世界中のラグビーファンの期待に応えられるものです。重要な予選であるサモア対トンガ戦など、ラグビーワールドカップ2023への道も進んでおり、また、ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズシリーズももちろん大変楽しみです。」

ワールドラグビーと各協会は、今後も引き続き、変動的な新型コロナウィルスの感染状況を監視し、随時対応しつつ、11月の国際トーナメントプログラムの調整を行っていきます。また7月の国際試合プログラムを前に、ワールドラグビーは新興国へのハイパフォーマンス支援を続けていきます。

一方、ワールドラグビーはラグビーワールドカップ2023後の統合型グローバル国際カレンダー策定に関し、全てのステークホルダーを招き、的を絞った建設的な協議を主導し、推進させていきます。協議を推進させる各専門作業グループは、国際ラグビー選手会及び各国のリーグを中心に構成します。プレーヤーと国際ラグビー、そしてクラブゲームにとって最適なカレンダーを作るという使命を果たすため、これらの協議を通じ、ラグビー界が一体となって取り組んでいます。

加えて、RWC 2021出場チーム及び予選プロセス参加チームに対するハイパフォーマンス支援を向上させるという発表に続き、ワールドラグビーは来年に控えた女子ラグビーワールドカップの準備を後押しすべく、女子国際試合プログラムについて各協会と協議を重ねています。