大会でのセブンズ競技の第1日目となる7月26日まで残り95日となった4月22日(木)、東京オリンピック2020大会組織が運営上のテストイベントを行いました。

このイベントはオリンピック大会で6日間にわたり行われる7人制ラグビーの開催会場、東京スタジアムで開催されました。東京スタジアムは、大成功に終わったラグビーワールドカップ2019大会の開幕戦の会場でもありました。

東京2020組織委員会と日本ラグビーフットボール協会は、女子・男子セブンズ日本代表選手団で行った無観客の公開試合を通じ、運営上の様々なテストを行いました。

試合日の運営は、オリンピック大会のシミュレーションとして実際の大会での試合の運びをそのまま再現。マッチオフィシャル、グラウンドスタッフ、場内アナウンスもオリンピック大会そのままで、トライが決まった時の音楽も流されました。

プレーヤーはマスク着用でウォーミングアップを行ない、会場内のあらゆる場所を頻繁に消毒し、またフィールド・オブ・プレーの外に飛んだボールを取り戻す際には小型の車両を活用するなど、大会組織委員会が新型コロナ感染対策措置を実際に試す機会にもなりました。

日本代表選手団は現在「感染予防バブル」に留まりながらトレーニング中で、イベント開催中もメディア関係者やオフィシャルと離れて過ごすなどの措置が取られました。

運営テストは無事終了し、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会大会運営局次長、森康夫氏はこのイベントの結果に満足しています。「私たちは、このラグビーイベントで初めて、一つのチームとして取り組むことができました。情報をうまく共有してコーディネートすることができたことは、このイベントを通じて私たちが学んだ最も大きなことです。」

ラグビーセブンズはワールドラグビーにとって重要項目であり、2016年のリオ五輪でオリンピック競技デビューを飾った時には世界中で3000万人の新規ファンを惹きつけ、ラグビーというスポーツに確かな影響を与えました。

ラグビーは、ラグビーワールドカップ2019日本大会の大成功と、ニュージーランドとフランスを破って4位に終わったリオオリンピック大会でのセブンズ男子日本代表の素晴らしい成績などに続いて、東京オリンピック大会でも最も人気のある競技の一つとして期待されています。

「私たちは日本に帰ってこれることに、ものすごくワクワクしています。」と語るのは、ワールドラグビーの最高経営責任者アラン・ギルピン。

「オリンピックは私たちにとって大きなチャンスです。オリンピック大会でのラグビーセブンズ競技を成功させることは、ラグビーの素晴らしいショーケースを披露することにあり、未来のファンやプレーヤーを惹きつけ、感動の渦に巻き込む舞台を作ることです。」

「日本は、どんな状況であっても、素晴らしい開催国となることを私たちは知っています。」

参加チームがオリンピック大会でベストを尽くせるよう、ワールドラグビーは400万ドルを投資し、東京に向けて準備を進める出場国協会のセブンズプログラム及びハイパフォーマンス準備イベントに充てられます。

6月19〜20日にモナコで開催されるオリンピック最終予選大会で敗者復活戦が行われ、ここで最後の出場権となる女子2枠、男子1枠が決定します。