ワールドラグビーは、9月18日から10月16日までの期間ニュージーランドで開催が予定されているラグビーワールドカップ2021の開催を来年に延期するという難しい勧告を行うことを決定しました。この勧告は3月8日と9日にそれぞれ予定されているラグビーワールドカップ理事会とワールドラグビーの執行委員会の会合で協議されます。
チームやファンにとって極めて残念なものであることを理解しながらも、この勧告はあくまでもチームやファンを最重要視しして考慮し、プレーヤーやファン、そしてニュージーランド国民の皆さまにとって最高の大会にするために決断した勧告です。
この勧告は新型コロナウィルスの世界的感染状況の不確かな動向とそれに関連した数々の課題を考慮したものです。大会の規模、そして新型コロナ関連の不確かな状況を踏まえ、ラグビー最大のステージに出場するチームが最高の状態で競える環境を提供することは現時点では不可能であるということがニュージーランドラグビー協会やニュージーランド政府、そして大会の参加協会との最近の協議で明白になりました。
課題として、出場チームがニュージーランド入りする前と後でのラグビーワールドカップへの準備が十分にできるかどうかの状況の動向の不透明さ、また世界中で課されている渡航制限などがあります。
ワールドラグビーは、参加チームやニュージーランドの皆さま、そして世界のラグビーファミリーの皆さまに対し、ラグビーワールドカップ2021を来年に延期する勧告は、来年のラグビーワールドカップをプレーヤーやファン、またラグビーファミリーにとって史上最も素晴らしい大会の一つにするための勧告である事を保証します。
最新情報については、来週開催されるラグビーワールドカップ理事会、及びワールドラグビー執行委員会の会合の結果をもって発表いたします。