- HSBCワールドラグビーセブンズシリーズ2021女子5回戦、男子4回戦のスケジュールが決定
- 香港、ドバイ、ケープタウンが男子・女子合同イベントを開催
- シリーズのキックオフは5月16日、22〜23日にパリで開催する女子セブンズラウンド
- ロンドンとバンクーバーでの男子セブンズシリーズについては引き続き協議
- ワールドラグビーがラグビーセブンズプログラムと東京オリンピックに向けたハイパフォーマンスの準備イベントに400万ドルを拠出
- プレーヤーとチームをはじめ、関係者全員の健康と安全が常に第一優先事項であり、引き続き新型コロナウィルスの世界的パンデミックの動向について注視する
世界中のラグビーセブンズファン待望のHSBCワールドラグビー・セブンズシリーズ2021のスケジュールが発表されました。
新型コロナウィルスの世界的パンデミックによる状況、またオリンピックの開催が7月に控えていることを踏まえ、ワールドラグビーはパートナーや開催運営組織、そして参加国協会と緊密な取り組みを行い、小規模かつインパクトの強い2021年セブンズシリーズを開催することで合意しました。
短縮型の2021年セブンズシリーズは、女子5ラウンド、男子4ラウンドで行い、加えてもう二つの男子大会の可能性を協議中です。
2021年のシリーズは、5月15〜16日と22〜23日にパリのマルコシで行う女子大会でキックオフ。その後オリンピック大会開催中に一旦休憩。その後、10月29〜30日にシンガポールで男子大会がスタートします。続いて男女合同大会が11月5〜7日に香港、12月3〜4日にドバイで行われ、12月10〜12日にケープタウンでエキサイティングな終盤を迎えます。
オリンピック大会終了後、HSBCシンガポール・セブンズが10月に開催されるまでのウィンドーでの男子大会の可能性について、ロンドンとバンクーバーと引き続き協議を重ねており、このスケジュールは決定し次第お知らせします。
プレーヤー、ファン、そしてより広範のラグビーコミュニティの健康とウェルビーングはワールドラグビーと開催組織にとっての最優先事項であり、安全・安心の大会運営を開催するため関係政府及び健康省庁と緊密な連携を図っています。
2020年シリーズではパンデミックの発生前に8大会中5大会を完了した女子シリーズ、10大会中6大会を完了した男子シリーズでともに優勝に輝いたニュージーランドがチャンピオンとして出場します。
男子シリーズでは、2020年の第1回HSBCワールドラグビーチャレンジャーシリーズの優勝に輝いた日本がコアチーム入りを果たします。一方、オリンピック年となる今年、イングランド、スコットランド、そしてウェールズが「GBセブンズ」として男子・女子2021シリーズに出場することに合意し、このことにより更に2チームが2021セブンズシリーズ大会に出場できるようになりました。この2チームについては後日発表します。
高いスキルと運動技能が求められる非常にダイナミックなこのショートバージョンのラグビーは、セブンズシリーズが発足した1999年以来世界中で大人気となり、参加者人口も年々上昇し、特にラグビー新興国での人気が高まっています。
新型コロナウィルスのパンデミック発生前の2019年に開催したHSBCワールドラグビー・セブンズシリーズは、動画の再生回数が1億9800万回に上るなどエンゲージメント率は前年比で64パーセント増を記録、またシリーズの大会観客動員数も749,800人を記録しました。
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チームが万全の準備をして東京オリンピックに出場することができるよう、国際オリンピック委員会の援助により、ワールドラグビーは400万ドルを拠出し、オリンピック出場協会のセブンズプログラム及びハイパフォーマンス準備大会の開催運営費に充てます。
オリンピック出場チームの準備イベントとして最初のイベントとなるのは、2月20、21日、そして27、28日にスペインラグビー協会 (FER)が開催するマドリッド大会で、女子・男子それぞれ代表6チームが貴重なハイパフォーマンス大会の場でピッチでの経験を積みます。
6月25〜27日にロサンジェルスで開催される男女合同イベントを含む更なる一連のハイパフォーマンス大会についての計画も進んでおり、オリンピック出場チームは、東京での質の高い戦いへの準備として訓練の激しさを増しています。ハイパフォーマンス準備イベントに関する詳細は後日決定します。
既に発表したように、東京オリンピックの残りの出場枠を争うワールドラグビー・セブンズの敗者復活戦はモナコで6月19〜20日に開催されます。24 チームのうち21チームは既に決定しており、女子・男子それぞれ残る2枠をモナコで決定します。
ここからラグビーセブンズのオリンピック出場予選についての詳細を見る >>
スピード溢れるアクション盛り沢山のラグビーセブンズは、東京オリンピック大会で最も注目を集めている種目の一つです。2021年7月26〜31日に東京スタジアムで開催されるオリンピックのラグビーセブンズは、日本国民の想像力を掻き立て、中継視聴者数でも記録を破り、また「にわかファン」が日本をはじめアジア全土で急増した2019年ラグビーワールドカップ日本大会の大成功に続くものです。
リオ五輪でラグビーセブンズが初めてオリンピック種目入りした2016年は、世界中で3000万人の新規ファンを惹きつけるなど大きな影響を及ぼしました(ニールセン調査)。
ワールドラグビーの暫定最高責任者アラン・ギルピンは次のように述べています。「本日のHSBCワールドラグビー・セブンズシリーズ2021のスケジュールの発表は、ラグビーセブンズが新型コロナウィルスの世界的パンデミックの影響から再び蘇るエキサイティングかつ重要な瞬間を記すものです。HSBCとシリーズのパートナーの皆さまの揺るぎないご支援、また開催運営組織と参加協会の皆さまのご尽力とご協力に感謝いたします。」
「ゲームの成長、特にラグビー新興国における成長への重要な牽引力として、ラグビーセブンズとセブンズシリーズの成功を継続させることはワールドラグビーの戦略的優先事項であり、セブンズプログラムへの400万ドルの支援は我々のコミットメントを明白に証明するものです。オリンピック年である特別な今年は、世界中の新たなオーディエンスにリーチできるチャンスを与えてくれる年であり、スピード、スキル、ワクワク感溢れるラグビーセブンズをより多くの人々に楽しんでいただき、未来のシリーズファンになってもらえるチャンスを与えてくれる一年だと思います。」
「何よりもプレーヤーやファン、そしてより広範にわたるコミュニティーの皆さまの健康と安全、そしてウェルビーイングは常に我々にとっての最優先事項であり、あらゆるステークホルダーが新型コロナウィルスパンデミックの世界的動向を注視するとともに、安全かつ安心で、インパクトのあるHSBCワールドラグビー・セブンズシリーズの復帰を実現させるため開催国政府及び保健当局と緊密な連携を図っていきます。」
HSBCグループ、ヘッド・オブ・ブランド&ブランドパートナーシップのジョナサン・キャッスルマン氏は次のように述べました。「HSBCワールドラグビー・セブンズシリーズの長年のグローバルパートナーとして、本日の2021年シリーズのスケジュールの発表とともにスポーツ再開への青い芽が出始めたことを実感し、大変嬉しく思います。」
「我々はエキサイティングなチャンスの時期に入っています。再開に向けて立て直しを行う中、ラグビーが世界中のプレーヤー、ファンそしてコミュニティーにとってこれまで以上により平等で革新的、インクルーシブなスポーツとなって蘇るチャンスです。パートナーの皆さまとともにこの挑戦に挑めることを楽しみにしています。」
編集者への注釈:
HSBCワールドラグビー セブンズシリーズは、1999年にスタートした毎年開催される国際サーキットの世界大会です。ワールドラグビー は、2019年に女子シリーズが史上初めて8回戦に増えたことで、6大会の男女合同大会を含めた4年サイクルに生まれ変わる男子・女子シリーズについて発表しました。
ニュージーランド、シドニー、香港、そしてパリとともにドバイとケープタウンが男女同時開催地として選ばれました。女子シリーズでは、2020年シリーズのシーズン開幕を飾る女子単独イベント、USA女子セブンズ大会がコロラド州のグレンデールで開催されますが、ブリティッシュ・コロンビア、ラングフォードで開催するカナダ女子セブンズ(女子単独イベント)とともにスケジュールを変更し、後日開催となりました。男子シリーズでは、男子単独イベントをロンドン、ロサンジェルス、シンガポール、そしてバンクーバーで開催されました。これらは新型コロナウィルスのパンデミックの影響で2020年の大会日程が早期終了に追い込まれる前に開催された最後のイベントとなりました。
2020年のシリーズは、パンデミックによってシリーズ中断する前に女子は8回戦中5回戦、男子は10回戦中6回戦が無事終了しており、男女ともに1位に立っていたニュージーランドがタイトルを獲得。
HSBC ワールドラグビー・セブンズシリーズ2020はニュージーランドがタイトルを獲得し終了>>
女子シリーズでは、オリンピック金メダルのオーストラリアが2位、3位にはカナダが入賞しました。男子シリーズでは、2018年のシリーズ優勝者の南アフリカが2位に、オリンピック金メダル、2019年シリーズのチャンピオン、フィジーが3位に入りました。
イングランドラグビー協会(RFU)とスコットランドラグビー協会(SRU)、そしてウェールズラグビー協会(WRU)の間で協議を行った結果、女子・男子シリーズともに、オリンピック年である今年のHSBCワールドラグビー・セブンズシリーズ2021では、イングランド、スコットランド、ウェールズ代表チームとしてではなく「GBセブンズ」チームとして参加することをワールドラグビーと合意しました。このことにより更に2チームが2021セブンズシリーズ大会に出場できるようになりました。この2チームについては後日発表します。
短時間フォーマットのラグビーは成長の一途を遂げており、これまでにない大勢のオーディエンスを惹きつけているラグビーセブンズの未来は明るいでしょう。新型コロナのパンデミック発生前の2019年、HSBCワールドラグビー セブンズシリーズはエンゲージメント率において史上最高を記録し、動画視聴回数においては前年比で64パーセント増の1億9800万人が視聴。世界のセブンズシリーズの大会観戦動員数は749,800人以上を記録しました。
放送視聴者数においても成長傾向が見られ、Futures Sport & Entertainment社の報告によれば、2020年の延べ視聴者合計者数平均は前年比で20パーセント上昇し、2019年の同時期には1170万人だったファン層も1390万人に増加しています。